SPTとは?診療の内容や期間について
杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
本日は、SPTに焦点を当て、その重要性と実施内容について詳しく解説いたします。この治療は歯周病の再発を防ぎ、長期にわたってお口の健康を守るために不可欠です。健康な口内環境を維持し、快適な日々を送るための知識を深めていただければと思います。
SPTとは何の略?
SPTは「Supportive Periodontal Therapy」の略称で、日本語に訳すと「サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー」または「歯周病維持治療」となります。これは、歯周病治療後に定期的に行うメンテナンスプログラムで、治療効果を維持し再発を防ぐことを目的としています。
SPTはどんなことを行うの?
SPTの内容
SPTは、歯周病治療後の再発防止と歯周状態の管理を目的として、以下のような専門的な処置を定期的に行います。
スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
スケーリングは、歯と歯肉の境界に蓄積されたプラークと歯石を専門的な器具を使用して取り除く処置です。これにより、歯肉の炎症を引き起こす細菌の数を大幅に減少させることができます。
ルートプレーニングは、歯の根の部分にある不規則な面を滑らかにし、プラークと歯石の再付着を防ぎます。このプロセスは、歯周ポケットの深さを減少させ、歯肉の健康を改善するのに役立ちます。これらの処置により、歯肉の痛みが減少し、歯が固定され、全体的な口内健康が向上します。
定期的な口腔検査
定期的な検査では、歯科医師が歯と歯肉の状態を詳細に評価します。これには、歯肉の深さの測定、歯の動揺のチェック、歯肉の退縮の評価などが含まれます。早期に問題を特定することで、必要に応じて治療計画を迅速に調整し、病状の悪化を防ぎます。
SPTを行う期間
SPTは、歯周病の状態が安定するまで、通常、歯周病治療が完了した後から継続されます。治療の目的は、病状の安定を保ちながら、可能な限り早期に病気の再発を防ぐことです。
初期段階:治療直後は、歯肉の状態が不安定であるため、1〜2ヶ月ごとの頻繁な訪問が必要です。
維持段階:状態が安定した後は、通常、3ヶ月から6ヶ月ごとに訪問が推奨されます。ただし、患者のリスクファクターや全体的な口内の健康に応じて、訪問の頻度は調整されることがあります。
SPTとメンテナンスの違い
SPT(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)
SPTは歯周病の治療後に実施される特別なプログラムで、主に歯周病が再発しないように管理することを目的としています。この治療は、歯周病の治療を受けた患者に限定され、以下のような特徴があります:
専門的な処置:SPTでは、スケーリングやルートプレーニングといった専門的な処置が定期的に行われます。これにより、プラークや歯石の除去、歯根の滑らかな表面の維持を図り、歯周病の進行を抑制します。
個別のリスク評価:SPTセッションでは、歯周病のリスク因子を考慮して各患者の状態を評価し、治療計画を個別に調整します。
頻度の調整:患者の状態によって、訪問の頻度は1〜3ヶ月ごととなります。安定していない患者はより頻繁に診察を受ける必要があります。
一般的なメンテナンス(定期健診)
一般的なメンテナンスは、歯周病の治療を受けていない一般の患者を対象としています。こちらは主に予防を目的とし、以下の特徴があります:
予防的処置:クリーニング、フッ素塗布、歯科検査など、予防的な処置が中心です。これにより、虫歯や初期の歯周病の発生を防ぎます。
全患者対象:特定の疾患を持たない全ての患者が対象で、健康な口内環境の維持が目的です。
標準的な頻度:通常は6ヶ月ごとに訪問が推奨されますが、患者の口内状態に応じて年に1回の訪問で十分な場合もあります。
まとめ
SPTは、歯周病治療後の患者が健康な口内環境を維持できるように設計された重要なプログラムです。適切な頻度での定期的なメンテナンスにより、歯周病の再発を防ぎ、全体的な口内健康を向上させることが可能です。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。本記事をお読みいただきありがとうございます。