杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
虫歯治療では様々な種類のつめものや被せものが使われることがあります。今回は、これらの治療法について、どのような選択肢があるのか、そしてどのような状況でどの治療が適しているのかを詳しくご説明します。
虫歯になってしまったら？
虫歯治療の初期ステップ
治療の第一段階として、歯科医師は特殊な歯科ドリルやレーザーを使用して、感染した歯の組織を慎重に除去します。このプロセスは、虫歯がどれだけ進行しているかによって異なりますが、目的は感染源の除去と将来の健康を守るために必要な歯の保存です。
- 虫歯の範囲が狭い場合:
虫歯が小さく、エナメル質や初期の象牙質に限定されている場合、小さな詰め物で修復することが可能です。使用される材料には以下があります：
金属詰め物: 長持ちし耐久性に優れるため、後方の咬合部によく使用されます。
コンポジットレジン: 色が歯と自然に調和するため、前面部の歯に選ばれることが多く、審美的な見た目を提供します。
これらの詰め物は、患部の空洞をきれいにしてから、形状に合わせて詰められ、UVライトで硬化させることにより、歯の機能と見た目を回復させます。
- 虫歯の範囲が広い場合:
より広範囲に虫歯が進行している場合、より強固な修復が必要になります。可能な治療法には以下があります：
インレーとオンレー: 中程度の虫歯で、従来の詰め物でカバーできない場合に選択されます。これらは歯の形状に合わせてラボでカスタムメイドされ、特に咬合面や大きな表面を持つ歯に適しています。
クラウン: 虫歯が大きい場合や、歯の構造が大きく損傷している場合に必要です。クラウンは全体を覆うカバーであり、歯を削って形を整えた後、セラミック、ポーセレン、金属、またはこれらの材料の組み合わせで作られたカバーが装着されます。これにより、歯の強度、機能、見た目が完全に回復します。
虫歯で神経が感染していたら？
神経の除去と清掃：
虫歯が神経に達した場合、まず感染した歯髄を取り除く必要があります。歯科医師は局所麻酔を行った後、感染した部分にアクセスするために歯を開きます。歯の内部から病的な組織や感染物質を除去し、根の中を専用の器具で清掃します。この段階では、細菌の除去とともに、根管内を形成し、消毒するために抗菌溶液が使用されます。
根管の充填と密封：
清掃後、根管は充填材であるグッタパーチャという特殊なゴム様材料で密封されます。これにより、細菌が再び侵入するのを防ぎ、根の内部が感染のリスクから守られます。充填後、一時的な詰め物で歯を閉じ、最終的な復元作業へと進みます。
土台（コア）の設置：
根管治療を受けた歯は、しばしば大部分の歯の構造が失われています。これを補強するために、金属やファイバー製のコアが設置されます。コアは歯の残った部分を固定し、上のクラウンを安定させる基盤となります。
クラウンの装着：
コアが設置された後、その上にカスタムメイドのクラウンが装着されます。クラウンは歯の形状、色、機能を復元し、さらなる損傷から歯を保護します。クラウンにはさまざまな材料があり、それぞれに利点とコストが異なります。
保険適用のかぶせ物： 金属やポーセレンが混合されたものが一般的で、コストは抑えられますが、審美性には欠けることがあります。
保険適用外のかぶせ物： 高品質なセラミックやジルコニアを使用し、自然な見た目と優れた耐久性を提供しますが、コストは高くなります。
品質の良い材料が使用され、自然な見た目と長期の耐久性が期待できます。
患者への注意点
根管治療中と治療後は、歯が脆弱になっているため、硬い食べ物を避け、口内衛生に注意することが重要です。治療が完了しても定期的な検診が必要であり、適切なケアと定期的なフォローアップによって、治療した歯の健康を長期にわたり維持することができます。
まとめ
虫歯の治療は多岐にわたりますが、早期発見と適切な治療が重要です。浜田山おとなこども歯科・矯正歯科では、一人ひとりの状況に合わせた最適な治療を提供しております。虫歯でお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。ありがとうございました。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
