みなさんこんにちは。
東京都杉並区浜田山、京王井の頭線浜田山駅から徒歩0分、渋谷・新宿・吉祥寺から電車で15分の歯医者、浜田山おとなこども歯科です。
根管治療がどれほどの精度で行われるかによって、その後の歯の健康や寿命が大きく変わることをご存知でしょうか?「根管治療の精度」に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、根管治療の精度が歯の健康にどう影響するのか、精密根管治療の意義、またその治療法とメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。根管治療を受けたが痛みが続く方、再感染を防ぎたい方、治療後の歯の健康維持を考えている方にとって、知っておきたい情報をしっかりお伝えします。根管治療に疑問を抱えている方、ご家族のために情報を集めている方も、ぜひ最後までお読みください。
根管治療とは
根管治療とは、虫歯や外傷によって歯の神経や血管が感染した場合、歯を守るために行う重要な治療法です。歯の内部には「根管」と呼ばれる細い管があり、この中には神経や血管が通っています。虫歯が進行してこの部分に感染が及ぶと、痛みや腫れが生じ、放置すると歯を失う原因になります。根管治療では、感染した神経や血管を取り除き、根管内を消毒して清潔に保ち、最終的には密閉します。
しかし、歯の根管は複雑な構造をしているため、通常の治療ではすべての感染部分を除去しきれないケースもあります。そのため、根管治療は精度が求められる治療です。精度の高い治療が行われることで、治療後も歯を健康に維持しやすくなり、再感染を防ぐ効果も高まります。
国内の根管治療の成功率は30%以下
日本国内での根管治療の成功率は約30%以下とされ、特に再感染や治療の不完全性によって失敗することが多いといわれています。成功率が低い理由としては、感染部分の除去が不十分であったり、治療中に新たな感染が起こったりすることが考えられます。
根管治療の成功率が低い原因
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根管の複雑な構造
歯の根管は非常に細かく、根の数や形が歯によって異なります。特に臼歯などの奥歯では根管の数が多く、枝分かれした複雑な形状をしています。これにより、感染部分を取り除く難易度が上がり、治療が不完全になる場合があります。 -
標準的な器具の限界
一般的な根管治療では標準的な器具が使われますが、これには限界があります。例えば、肉眼で確認できる範囲は限られており、精密な治療が必要な場合には歯科用顕微鏡や特殊な器具が欠かせません。精度の高い器具を使わないと、根管内の隅々まで清掃できず、感染が残るリスクがあります。 -
再感染のリスク
根管治療の成功には、根管内を清潔に保つだけでなく、密閉性が保たれることが重要です。根管内に隙間があると、細菌が再び侵入してしまうことがあります。密閉性の低い被せ物を使用すると、再感染のリスクが高まるため、治療の成功率が下がってしまうのです。
精密根管治療と根管治療の違い
精密根管治療とは、一般の根管治療と比べてより高精度で感染部分を除去し、再感染リスクを最小限に抑える治療です。歯科用顕微鏡や高性能な器具を用い、感染部位を精密に把握し、治療精度を高めます。一般的な根管治療では取り除けない感染部分も、精密根管治療ではより正確に処置できるため、治療後の歯の健康を長期間にわたり維持しやすくなります。
根管治療がなぜ必要なのか
根管治療を行わずに感染を放置してしまうと、歯の健康はもちろん、全身にも悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、根管治療を行うことの重要性について解説します。
抜歯の可能性が高くなる
感染が深刻な状態になると、歯そのものが機能を失い、抜歯が必要になります。抜歯をすると、歯並びやかみ合わせにも影響が出るため、義歯やインプラントのような補綴治療が必要となることがあります。歯を抜かずに保存するためにも、根管治療が求められるのです。
感染した歯の周辺にも影響が出る
感染が進行すると、周囲の歯や歯茎にも炎症が広がり、最終的には歯全体に悪影響が及びます。また、歯の根元から顎の骨にまで感染が広がると、顎の骨が破壊される可能性もあります。
その他の病気のリスクを高める要因になる
感染が慢性化することで、全身への影響が懸念されます。特に慢性炎症が続くと免疫力が低下し、他の病気のリスクも高まる可能性があります。根管治療を早期に行うことで、全身への悪影響を防ぐことができます。
根管治療後の「被せ物の種類」も成功率に影響を与えます
根管治療後に装着する被せ物の選択は、治療の成功率に大きな影響を与えます。精度が低い被せ物では再感染のリスクが高まり、逆に精度が高い被せ物を選ぶことで、治療後の歯を長期間にわたって健康に保つことが可能です。
精度が低い被せ物(保険適用の素材)
保険適用の被せ物は、基本的に標準サイズで作られるため、歯にぴったりと密着しないことがあります。隙間が生じると、細菌が侵入しやすくなるため、治療後に再感染するリスクが高まります。また、保険適用の素材には耐久性が低いものもあり、短期間で劣化する可能性があるため、結果的に治療が無駄になってしまうことがあります。
精度が高い被せ物(自費の素材)
自費診療で提供される被せ物は、個々の歯に合わせて精密に作られるため、密閉性が高く、再感染リスクを大幅に減らします。また、耐久性の高い素材を使用することで、治療後の歯を長期間健康に保つことができます。これにより、より高い成功率が期待できるのです。
当院ではより精度の高い精密根管治療が可能
浜田山おとなこども歯科では、精密根管治療のために最新技術と高精度な器具を活用し、治療の成功率を高めています。
根管を傷つけない「ニッケルチタンファイル」
ニッケルチタンファイルは、柔軟性が高いため、根管の形に合わせてしなやかに動き、歯の内部を傷つけることなく感染部分を除去します。これにより、歯の健康を保ちながらも、精密な処置が可能となります。
再感染を防ぐ「ラバーダム」
ラバーダムとは、治療中に唾液や細菌が根管に入り込むのを防ぐためのゴム製シートです。治療中の再感染リスクを大幅に軽減し、清潔な環境での治療を実現します。
根管内を洗浄・殺菌する薬剤「EDTA」
EDTAは根管内の汚れや細菌を徹底的に洗浄し、感染リスクを減らします。これにより、再感染を防ぎ、治療後の歯の健康を維持するための土台が整います。
殺菌しながら組織再生を目指す「MTAセメント」
MTAセメントは、根管をしっかり密閉し、再感染を防ぎながら組織再生も促進する優れた薬剤です。治療後の歯をより健康な状態に保つために重要な役割を果たしています。
まとめ
根管治療は、歯の健康を長期間にわたって守るために不可欠な治療です。特に精度の高い治療を行うことで、再感染を防ぎ、歯の寿命を延ばすことが可能になります。浜田山おとなこども歯科では、最新の技術と高精度な器具を使った精密根管治療により、より確実で安心な治療を提供しています。根管治療に関してご相談やご不安がある方は、ぜひ当院までお越しください。
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監修者:医療法人社団名月会理事長 山口昌良