歯医者のキーンという音が怖い…それって実は“タービン”です|浜田山にある歯医者|浜田山おとなこども歯科・矯正歯科

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〒168-0065 東京都杉並区浜田山3-30-6 1階

週刊浜田山 BLOG

歯医者のキーンという音が怖い…それって実は“タービン”です

みなさんこんにちは。京王井の頭線「浜田山駅」から徒歩0分、杉並区浜田山にある歯医者「浜田山おとなこども歯科」です。

「歯医者さんの“キーン”という音が怖い…」
「歯を削る“あの機械”って何をしているの?」
歯科医院に行くとよく耳にする“高い音”。あれは「タービン」と呼ばれる歯科用の機械から発せられる音です。

多くの方が一度は体験したことのある、虫歯治療での“歯を削る道具”=タービン
しかし、その役割や安全性、最新の設備などについては、意外と知られていないかもしれません。

今回は、歯科用ブログとして「タービンとは何か?」「何のために使うのか?」「感染対策や騒音対策はどうしているのか?」など、タービンの基本から最新の情報までわかりやすく解説します。


1. 歯科用タービンとは?

タービンとは、歯を削るための回転切削器具の一種で、正式名称は「エアタービンハンドピース」です。
圧縮空気の力で小さな回転刃(バー)を毎分30万〜50万回転させ、歯を素早く効率的に削るために使用されます。

【タービンの主な役割】

  • 虫歯の除去(感染した部分の除去)

  • 詰め物・被せ物の形成(形を整える)

  • 古い補綴物の除去(古い詰め物や被せ物を外す)


2. タービンの種類と構造

タービンは、見た目はコンパクトですが、非常に高精度な医療機器です。種類や用途によっていくつかのタイプがあります。

a. エアタービン(高速回転)

空気の力で回転するタイプ。歯科医院でよく聞く「キーン」という音はこれです。
【特徴】

  • 回転数が高く、削るスピードが速い

  • 音が高くなりやすい

  • 虫歯除去や形成に多用される

b. コントラアングル(低速回転)

モーターで動くタイプ。タービンほどの音はなく、仕上げや研磨、根管治療などに使用。
【特徴】

  • 精密な削合や仕上げに向いている

  • 音が小さく、振動も少ない

  • 根管治療やCR修復に使われることが多い


3. タービン=怖い?その理由と安心できる対策

タービンに対して「怖い」「苦手」という印象を持つ方は多く、その理由の多くは以下のようなものです:

  • 音が高く、不快に感じる

  • 歯を削る=痛みというイメージ

  • 機械音に対する過敏反応(特に小児や過去にトラウマがある方)

当院では、患者さんの不安を少しでも軽減できるよう、以下のような対策を行っています:

  • 表面麻酔+注射麻酔で“削る前の痛み”をカット

  • 音が静かな最新型タービンを導入

  • お声かけとカウンセリングで不安を和らげる対応

  • キッズ対応のソフトカラータービンもご用意


4. タービンは感染リスクがある?滅菌対策の重要性

2020年以降、特に注目されるようになったのがタービンの使い回しによる感染リスクです。
実は以前、一部の歯科医院で「タービンを滅菌せずに使い回していた」ことがニュースになりました。

当院ではこの問題に真剣に取り組み、タービンは患者さまごとに必ず個別滅菌を実施しています。

【当院の感染対策】

  • 使用ごとに完全滅菌(オートクレーブ使用)

  • 専用パッキングによる無菌保管

  • ハンドピース専用洗浄注油器の使用

  • 歯科外来診療環境体制(外来環)認定取得済み

滅菌が不十分なまま使用された場合、C型肝炎・B型肝炎・HIVなどのウイルス感染リスクがあるため、“見えない清潔”が非常に重要です。


5. タービンと虫歯治療の関係|なぜ削る必要があるの?

患者さんからよく聞かれるのが「虫歯って削らないとダメなの?」というご質問。
答えは、「進行して象牙質まで到達している虫歯は、削って除去しないと進行が止まりません。

【虫歯治療とタービンの使い分け】

  • C1(エナメル質のみ) → 状況によりフッ素やシーラントなどの経過観察も

  • C2(象牙質まで) → タービンで感染部分を除去+詰め物

  • C3(神経まで到達) → 神経除去の処置(根管治療)

タービンを用いた治療は、虫歯の除去と形態の整備が目的で、適切な処置をするためには不可欠です。


6. タービンの音や振動が苦手な方へ|静音型機器・麻酔の工夫

「音や振動が苦手で、通院が不安…」という方には、当院の以下の取り組みが有効です。

●静音型タービンの導入

最新のハンドピースでは、回転音が抑えられ、キーン音が軽減されています。

●表面麻酔+電動麻酔注射

痛みの少ない麻酔により、「タービン=痛い」のイメージを払拭します。

●声がけとタイミング調整

治療中も「いまから少し振動ありますね」「もうすぐ終わりますよ」とお声がけを欠かしません。


7. よくある質問Q&A

Q1. タービンを使うのは危険ではないですか?
A. 適切に管理・滅菌されたタービンは安全性が高く、痛みも最小限で済みます

Q2. タービンで削られた後はすごくしみるのですが…
A. 削った後の神経の刺激で一時的にしみることはありますが、多くは数日で落ち着きます

Q3. タービンを使わずに治療することはできますか?
A. 初期虫歯や予防目的の処置では、レーザーやエアフローなどで対応可能なこともあります。状態によりご提案いたします。


まとめ|タービンは正しく使えば安全で、治療の強い味方

「タービン=怖い・痛い」というイメージをお持ちの方は多いですが、実はとても繊細で、安全性の高い歯科用機器です。
歯科治療の質とスピードを向上させるうえで、欠かせない存在といえるでしょう。

当院では、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、最新型タービンの導入と徹底した感染対策、痛みを抑えた処置を行っています。

「音が苦手」「削るのが怖い」そんな方こそ、どうぞお気軽にご相談ください。

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医療法人社団名月会 浜田山おとなこども歯科 理事長 山口昌良