みなさんこんにちは。京王井の頭線「浜田山駅」から徒歩0分、杉並区にある歯医者「浜田山おとなこども歯科」です。
「TBIって何?」
「TBIって歯科医院でやる意味あるの?」
「自分で磨いてるつもりだけど…それじゃダメなの?」
こうした疑問を持ったことはありませんか?
歯科医院で行うTBI(Tooth Brushing Instruction)=歯磨き指導は、ただの“磨き方のお話”ではありません。
正しく理解し、実践することで、虫歯や歯周病を防ぎ、治療後の良い状態を長く保つことができる重要な予防処置です。
この記事では、「TBIとは何か?」「なぜ必要なのか?」「どんな内容を行うのか?」「どんな人に特に必要か?」などを、わかりやすくお伝えします。
1. TBI(歯磨き指導)とは?
TBIとは「Tooth Brushing Instruction」の略で、歯科衛生士など専門家が行う個別の歯磨き指導のことです。
ただ「○○を使いましょう」と言うだけでなく、以下のような個人ごとに合わせた指導を行います:
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歯並びや磨き残しの傾向を確認
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染め出し液でプラークを可視化
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歯ブラシや補助用具の選び方を提案
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実際に磨いてもらって癖をチェック
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改善点やセルフケア方法のアドバイス
TBIは、“あなたに合った”セルフケアの方法を習得するための大切なプロセスです。
2. なぜTBIが重要なの?
「毎日ちゃんと磨いてるつもりなんだけど…」という方でも、実際には磨き残しがあったり、磨きグセがあることが多く、虫歯や歯周病を引き起こしてしまいます。
a. 歯のトラブルの多くは“磨き残し”から始まる
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歯周ポケットの中のプラーク
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奥歯の溝、歯と歯の間
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歯並びが悪い部分、被せ物の周囲
これらの“見えない場所”を正確に磨くための方法を身につけることが、TBIの目的です。
b. 1回で覚えきれるものではない
TBIは「1回きり」ではなく、定期的な再確認や修正が必要なスキル指導です。
生活習慣の変化や加齢、歯並びの変化、補綴物の装着などに応じて、磨き方もアップデートする必要があります。
3. TBIの流れと内容|当院での歯磨き指導の進め方
当院では、以下のステップでTBIを行っています。
① 現状チェック(染め出し+口腔内診査)
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プラークの付着状況をチェック
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染め出し液で「磨けていない場所」を可視化
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プラークスコア(磨き残し率)を記録
② お口の状態に合わせた道具選び
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歯ブラシの硬さ・ヘッドの大きさ
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フロス・歯間ブラシ・タフトブラシなど補助用具の提案
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電動歯ブラシの導入可否などもご相談
③ 実践指導
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実際に鏡を見ながらブラッシング
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磨き方のクセや圧力、角度などを指導
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持ち方や力加減もチェック
④ フィードバックとホームケアアドバイス
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磨けていない場所の傾向と対策
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日常生活での注意点
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食生活・間食習慣・唾液の質など総合的にアドバイス
4. TBIはどんな人に必要?
すべての人にTBIは必要ですが、特に以下のような方は効果が高いです。
✅ 虫歯や歯周病を繰り返している人
→ 磨けているつもりでも、原因がどこにあるのか明確に知ることが第一歩です。
✅ 歯列矯正中の方(特にインビザライン・ワイヤー矯正)
→ 磨きにくい部分が増えるため、専用ブラシの使い方やケア方法の習得が必須。
✅ 子ども(仕上げ磨き+自立に向けた指導)
→ 染め出しで「見える化」することで、歯磨きの大切さを理解しやすくなります。
✅ 高齢者(義歯やブリッジ、手先の衰えなど)
→ 補綴物の周囲のケア、握力の低下に対応した道具選びなどがポイント。
5. TBIとセルフケア用具の選び方の関係
TBIでは、「どの道具をどう使うか」も重要です。以下は一例です。
状況 | 推奨される道具 |
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歯と歯の間が狭い | デンタルフロス |
歯間が広がってきた | 歯間ブラシ(サイズ調整必須) |
矯正器具がある | タフトブラシ、スーパーフロス |
奥歯が磨きにくい | 小さめのヘッドの歯ブラシ |
力を入れすぎる | テーパード毛のやわらかめ歯ブラシ |
歯ブラシは「市販で買える」だけで選ぶのではなく、プロのアドバイスを受けて選ぶことが大切です。
6. TBIは保険で受けられるの?費用と頻度の目安
TBIは、歯周病治療やメインテナンスの一環として保険適用が可能です。
ただし、条件により異なるため、個別にご案内いたします。
【費用の一例(保険3割負担の場合)】
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歯周基本治療時のTBI:1,000円前後
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定期メインテナンス時のTBI:内容により異なります
【頻度の目安】
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初回:30〜40分程度でじっくり実施
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以降:3ヶ月ごとのメインテナンス時に再チェック&微調整
7. よくある質問Q&A
Q1. 毎日磨いてるのに虫歯になるのはなぜ?
A. 磨き方に“クセ”があるか、歯ブラシが届いていない部分がある可能性が高いです。TBIで可視化・改善できます。
Q2. 子どもにTBIって早すぎませんか?
A. 早すぎることはありません。乳歯列期からの意識づけが将来の歯並びや虫歯リスクにも好影響を与えます。
Q3. TBIって何回も受ける必要がありますか?
A. 歯の状態は変化します。3ヶ月ごとのメインテナンスで確認・微調整していくのがベストです。
まとめ|TBIは“磨けているつもり”を“磨けている”に変える第一歩
TBI(歯磨き指導)は、**歯科医院だからこそ提供できる“あなたのためだけのオーダーメイドの予防ケア”**です。
毎日の歯磨きをほんの少し見直すだけで、虫歯・歯周病のリスクは大きく減少します。
「ちゃんと磨いているのに…」と感じている方も、
「歯磨きは自己流」という方も、
ぜひ一度TBIを体験してみてください。
一生もののセルフケアスキルを手に入れましょう。
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医療法人社団名月会 浜田山おとなこども歯科 理事長 山口昌良