みなさんこんにちは。
東京都杉並区浜田山、京王井の頭線浜田山駅から徒歩0分にある「浜田山おとなこども歯科」です。
「大人になっても乳歯が残っている」と言われて驚いた経験はありませんか?
実は、永久歯が先天的に欠如している(生まれつきない)場合、乳歯が抜けずに成人まで残っていることがあります。
この記事では、成人の方に残っている乳歯について、
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どのように治療するのか
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抜歯が必要な場合は?
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将来どうなる可能性があるのか
などをわかりやすく解説していきます。
成人の方で「乳歯が残っている」「このままでいいの?」と不安な方は、ぜひ最後までお読みください。
乳歯が大人になっても残っているのは異常?
必ずしも異常ではありません。
実は、日本人の約100人に5人程度の割合で、「永久歯の先天性欠如」があると言われています。つまり、元々生えるはずの永久歯が存在しないのです。
この場合、乳歯が抜けずに残ることがあり、特に小臼歯や側切歯(前歯の横)などに多く見られます。
当院にも、30代・40代で「歯が抜けそう」「ぐらついてきた」と相談に来られる患者さんが毎月いらっしゃいます。
成人の乳歯の特徴とリスク
【特徴】
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通常より歯根が短い(根っこが浅い)
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噛む力に耐える構造ではない
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歯の色が黄ばんで見えることがある
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歯列に対してサイズが小さめ
【リスク】
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加齢とともにグラグラしてくる
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噛み合わせに問題が出やすい
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虫歯・歯周病のリスクが高い
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歯の隙間が空くと、隣の歯が倒れてくることも
放っておくと、噛みにくくなるだけでなく、口元の見た目や将来的な治療の選択肢にも影響します。
成人乳歯の治療法とは?
残せるか、抜歯すべきかは、「歯の状態」「永久歯の有無」「患者さんの希望」によって変わります。以下に主な治療法をご紹介します。
① 保存治療(残す)
条件:虫歯・歯周病がなく、歯がしっかりしている場合
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定期的なメンテナンスを行いながら、なるべく長く使う
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必要に応じて被せ物(クラウン)で強化
🦷 具体例
40代女性。左下の乳歯が残っており、レントゲンで永久歯は欠如。歯はしっかりしていたため、ジルコニアクラウンで強化し、経過観察。5年以上問題なく経過中。
② 抜歯 → ブリッジ・入れ歯・インプラント
条件:乳歯のグラつき、虫歯が進行している場合
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抜歯してから補綴(ほてつ)治療を行う
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空いたスペースを放置しないのがポイント
🦷 具体例
30代男性。右上の乳歯がグラつき、保存不可と診断。抜歯後、インプラントで治療。見た目・噛み心地ともに満足し、現在も安定している。
乳歯を長持ちさせるために大切なこと
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定期検診で早期トラブル発見
乳歯はもともと永久使用を想定していないため、ダメージに弱いです。年2〜4回のメンテナンスで寿命を延ばすことができます。 -
強化補綴(被せ物)で保護する
割れやすい乳歯は、セラミックやジルコニアなどで補強することで持ちを良くできます。 -
咬合力(噛む力)の管理
食いしばり・歯ぎしりの癖がある方には、ナイトガード(マウスピース)をおすすめします。
よくある質問(Q&A)
Q1. 大人になって乳歯があるのは病気ですか?
→ いいえ、生まれつき永久歯がない「先天性欠如」によるものがほとんどです。
Q2. 抜かずに一生使えますか?
→ 条件が良ければ可能です。ただし、多くの場合、途中でグラグラすることもあります。
Q3. 抜いた後はどうすればいいの?
→ ブリッジ・入れ歯・インプラントなどで補う必要があります。年齢や口の状態によって適切な方法を選びます。
Q4. 治療費はどれくらい?
→ 保存の場合:保険診療数千円〜、補強のクラウンは自費で5〜15万円程度
→ 抜歯後の補綴:ブリッジ約15万〜、インプラント30万〜40万円程度が目安です。
まとめ
成人になっても残っている乳歯は、決して珍しいものではありません。
しかし、永久歯とは違い、長期使用にはリスクがあるため、
早めの診断と適切な治療、そして定期的なメンテナンスがとても大切です。
浜田山おとなこども歯科では、成人の乳歯治療についても経験豊富な歯科医師がしっかり診察し、残すべきか、抜歯して補綴するかなどを丁寧にご提案しています。
「乳歯が残っているけど、このままでいいのかな…?」と悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。
浜田山おとなこども歯科では24時間WEB予約を行っております。
何か気になる点がございました方は以下からご予約ください。
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監修者:医療法人社団名月会 理事長 山口昌良