みなさんこんにちは。
東京都杉並区浜田山、京王井の頭線浜田山駅から徒歩0分にある「浜田山おとなこども歯科・矯正歯科」です。
「歯の根っこに膿があるって言われたけど…」
「このままインプラントできるの? 抜いてすぐ入れられるの?」
そんな不安を抱えて来院される方が最近とても増えています。
歯の根に膿がたまる「根尖病巣(こんせんびょうそう)」は、放置すれば骨を溶かし、周囲の健康な歯や歯茎にも悪影響を与えます。
さらに、このような状態のままでは、インプラント治療にも制限が出てくる可能性があります。
この記事では、「根尖病巣とは何か?」「インプラント治療とどんな関係があるのか」「治療方法の選択肢」などについて詳しくご紹介します。
根尖病巣とは?
根尖病巣とは、歯の根の先端に膿がたまり、骨が溶けてしまう病気です。
原因は主に歯の神経が死んでしまい、内部で細菌感染が起きることによります。
レントゲンでは、歯の根の先に「黒い影」として映るのが特徴です。
主な原因
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虫歯が深く進行し、神経が感染
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根管治療が不完全で、細菌が再増殖
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歯にヒビが入っている
痛みがないのに膿がたまってる?
根尖病巣は「無症状のまま進行する」ことが多いです。
「違和感はあるけど痛みはない」
「健康診断でレントゲンを撮って初めて分かった」
というケースも非常に多く見られます。
症状が現れると、
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噛むと痛い
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歯茎が腫れる
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膿が出てくる(フィステル)
といった状態になります。
根尖病巣があるとインプラントはできない?
結論から言うと、膿がある状態のままインプラントを埋入することはできません。
なぜなら、膿の原因である細菌がインプラント周囲に広がると、骨とインプラントがうまく結合せず、「インプラントが失敗するリスク」が高まるからです。
インプラントの条件は「清潔な骨と歯周環境」
インプラントは骨としっかり結合することで安定しますが、感染があるとそのプロセスが妨げられます。
そのため、根尖病巣がある場合には以下のような治療ステップが必要になります。
根尖病巣のある歯をインプラントにする場合の流れ
パターン①:まずは再根管治療で保存を試みる
感染している歯を抜かずに、根管治療(神経の治療)で回復を目指します。
マイクロスコープやラバーダムを使った精密根管治療により、成功率は大きく上がります。
🦷 例:40代女性、前歯に根尖病巣。精密根管治療により1年後に病巣が消失。インプラント回避に成功。
パターン②:保存困難な場合は抜歯 → 病巣除去 → 骨の回復後にインプラント
膿が大きく歯が割れている・根の破折がある場合は抜歯が必要です。
その場合、膿の袋(肉芽)をきれいに取り除き、骨が回復してからインプラントを行います。
🦷 回復までの目安期間:4〜6ヶ月(骨の状態により変動)
パターン③:即時埋入ができるケースもある
まれに、感染が軽度で、抜歯と同時にしっかり除去できた場合は「即時埋入(抜歯と同時にインプラント)」も検討可能です。
ただし、条件が非常に厳しく、事前の診断が重要です。
骨が足りない場合はどうなる?
膿の影響で骨が大きく失われている場合は、「骨造成(GBR)」という処置が必要になります。
人工骨を補填し、インプラントがしっかり安定する土台をつくります。
🦷 GBRの治療期間:3〜6ヶ月
🦷 費用相場:5万〜10万円前後(医院により異なる)
よくある質問(Q&A)
Q. 根尖病巣があっても歯が痛くありません。治療しなくても大丈夫?
→ 無症状でも病気は進行しています。早めの治療をおすすめします。
Q. インプラントのために抜歯しなきゃダメ?
→ まずは根管治療で残せるかどうかを診断します。保存が難しい場合は抜歯+インプラントが選択肢です。
Q. 抜歯後すぐインプラントできますか?
→ 感染の度合い、骨の状態によります。炎症が強い場合は、数ヶ月待ってから埋入するのが一般的です。
まとめ
歯の根の先に膿がたまる「根尖病巣」は、気づかないうちに骨を溶かし、インプラント治療にも大きな影響を与える病気です。
適切な診断と処置を行えば、歯を残せる可能性もありますし、インプラント治療も成功に導くことができます。
浜田山おとなこども歯科では、CTやマイクロスコープを使った精密な診断と根管治療、骨造成を含めたインプラント治療に対応しております。
「歯の根に影があると言われた」
「抜歯後にインプラントを考えている」
「失敗したくない」
という方は、まずは一度ご相談ください。
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監修者:医療法人社団名月会 理事長 山口昌良