みなさんこんにちは。
東京都杉並区浜田山京王井の頭線浜田山駅から徒歩0分、渋谷・新宿・吉祥寺から電車で15分にある浜田山にある歯医者、浜田山おとなこども歯科です。
「口を開けるとあごがカクカク鳴る」「朝起きたときにあごが疲れている」
そんな症状、放っておいていませんか?
それ、もしかすると**ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)**が原因の「顎関節症」かもしれません。
あごの関節にかかる“無意識の力”が、痛みや違和感を引き起こすことはよくあります。
この記事では、ブラキシズムと顎関節症の関係、放置するリスク、歯科でできる対策について、わかりやすくお伝えします。
【1. 顎関節症とは?】
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、あごの関節や筋肉に異常が起こり、
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口が開けにくい
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あごが痛い
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開けるときに音が鳴る(カクッ、ジャリジャリなど)
といった症状が出る状態です。
悪化すると、食事や会話にも支障が出ることがあります。
【2. ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)って何?】
ブラキシズムとは、睡眠中や集中時などに無意識で歯を強くこすり合わせたり、かみしめたりする習慣のこと。
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グラインディング(ギリギリ歯をこする)
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クレンチング(グッと噛みしめる)
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タッピング(歯をカチカチ鳴らす)
これらは自分では気づきにくいクセですが、あごに大きな負担をかけています。
【3. 顎関節症とブラキシズムの関係性】
🦷 1)あごの関節に過剰な力がかかる
歯ぎしりや食いしばりをすると、あごの関節(顎関節)や筋肉に強い力が繰り返し加わります。
→ 結果として、関節円板のズレや炎症を起こし、痛みや開閉障害を引き起こします。
🦷 2)筋肉が疲れて硬くなる
あごを動かす咬筋(こうきん)や側頭筋が、食いしばりによって常に緊張状態に。
→ 筋肉疲労やコリが慢性的にたまり、あごの動きが悪くなります。
🦷 3)片側だけで噛むクセが悪化する
痛みを避けるために片側ばかりで噛むようになると、バランスが崩れ、さらに片側の顎関節が悪化します。
【4. 放っておくとどうなる?】
ブラキシズムを放置して顎関節症が悪化すると…
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口が大きく開かない(開口障害)
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食事がとりづらくなる
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顎関節の変形
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慢性的な頭痛や肩こりに発展することも
特に睡眠中のブラキシズムは長期間にわたり、気づかずに関節へダメージを与えてしまいます。
【5. 歯科でできる治療法・対策】
✔ ナイトガード(マウスピース)
寝るときに装着することで、あごにかかる力をやわらげます。
歯のすり減りや関節の負担を軽減し、顎関節症の予防・改善に効果的です。
🧾【保険適用の場合】自己負担:約5,000円前後(3割負担)
✔ 咬合調整(かみ合わせの調整)
かみ合わせのバランスが悪いと、力が偏って関節に負担が集中します。
必要に応じて、詰め物・被せ物の微調整を行います。
✔ ボツリヌストキシン注射(自由診療)
食いしばりの原因となる咬筋に注射し、筋肉の力をやわらげます。
フェイスラインがスッキリする美容効果もあるため、女性にも人気の治療法です。
【6. セルフケアのポイント】
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日中、上下の歯をつけない習慣(軽く開けるのが自然な状態)
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就寝前の深呼吸や入浴でリラックス
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姿勢を整える(スマホ首・猫背はNG)
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あごのマッサージやストレッチもおすすめ
【7. まとめ】
あごの痛みや違和感は、「年齢のせい」や「疲れ」と片づけられがちですが、
実は「歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)」が大きく関わっているケースが多くあります。
ブラキシズムを改善すれば、顎関節症の症状が軽減・予防できることも少なくありません。
「最近あごが痛い」「口が開けにくい」など気になる症状があれば、
ぜひ一度、歯科でのご相談をおすすめします。
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当院では、顎関節症・ブラキシズムの診断から治療まで、
患者さまに合わせた丁寧なケアを行っています。お気軽にお問い合わせください。また、24時間WEB予約を行っております。
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監修者:医療法人社団名月会理事長 山口昌良