なぜ虫歯になってしまうのか?原因について解説 blog

2024.07.12

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。

今日は虫歯の原因とその進行について詳しくご説明します。虫歯は放置すると重大な口内問題を引き起こす可能性があるため、その原因を理解し、適切な予防策を講じることが重要です。

虫歯になる3つの主要な原因

虫歯は多くの場合、生活習慣に起因する問題です。以下で詳しく説明する3つの主要な原因に注意を払うことで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

糖分の多い食事:

虫歯の最も一般的な原因は、糖分を多く含む食べ物や飲み物の過剰な消費です。口内の細菌は糖分をエネルギー源として使用し、その代謝過程で酸を生成します。この酸が歯のエナメル質を徐々に侵食し、虫歯を引き起こします。特に問題となるのは、スナックやソフトドリンク、加工食品に含まれる砂糖ですが、果物に含まれるフルクトースも過剰に摂取すると問題となります。食後に口をすすぐ、または糖分の摂取後にすぐに歯を磨くことで、酸の影響を減らすことができます。

不十分な口内ケア:

虫歯を防ぐためには、毎日の口内ケアが非常に重要です。適切なブラッシングとフロッシングを怠ると、歯垢が歯表面に蓄積し始めます。時間が経つと、この歯垢は硬化して歯石となり、さらに多くの細菌が繁殖する基盤を形成します。これらの細菌は酸を生成し、歯のエナメル質を破壊し、虫歯を進行させます。正しい歯磨き技術を使用し、1日2回以上のブラッシングと毎日のフロッシングを心掛けることが重要です。

フッ素の不足:

フッ素は歯のエナメル質を強化し、酸の攻撃から保護する重要な役割を担っています。フッ素が含まれる歯磨剤の使用や、フッ素が添加されている水道水の使用は、虫歯の予防に非常に効果的です。フッ素は歯の再石灰化過程を促進し、初期の虫歯が自己修復するのを助けることができます。特に子供の頃からのフッ素の適切な使用は、一生涯にわたって歯を健康に保つために重要です。


虫歯の段階別の対策

虫歯はその進行に応じて異なる治療が必要とされます。ここでは虫歯の進行段階と、各段階での対応策について詳しく説明します。

初期虫歯(セルフケアで修復可能)

初期の虫歯は、主に歯のエナメル質の表層に影響を及ぼします。この段階では、歯のエナメル質が酸によってわずかに溶解され始めるため、白っぽい斑点が見られることがあります。この初期虫歯は、まだ永続的なダメージが発生していないため、適切なセルフケアにより修復が可能です。

対策: フッ素入りの歯磨剤を使用してブラッシングすることが効果的です。フッ素はエナメル質を強化し、再石灰化を促進することで、初期虫歯を逆転させることができます。また、正しいブラッシング技術を用いて、歯垢の蓄積を防ぐことが重要です。

進行した虫歯(治療が必要)

虫歯がエナメル質を超えて象牙質に進行すると、虫歯の治療がより複雑になります。象牙質はエナメル質よりも柔らかく、酸によるダメージを受けやすいため、虫歯の進行が速くなります。この段階では、歯の敏感さが増し、時には痛みを伴うこともあります。

治療: この段階での治療は、通常、患部の象牙質を除去し、その後で詰め物やクラウンによって歯を修復します。放置した場合、虫歯はさらに進行し歯髄(神経組織)に到達することがあり、その結果、根管治療が必要になることがあります。

歯の根元の虫歯

歯茎の後退によって露出した歯の根元に発生する虫歯は、特に治療が困難です。根元の部分はエナメル質で覆われていないため、虫歯になりやすく、感染や痛みが発生しやすい状態です。

治療: 根元の虫歯の治療には、患部の清掃と修復が必要です。通常、この部分は歯茎の健康も同時に管理する必要があり、場合によっては歯肉再生手術が推奨されることもあります。また、根元の虫歯は再発しやすいため、定期的なフォローアップが必要です。

まとめ

虫歯は適切な予防と早期治療により管理可能です。定期的な歯科検診と良好な口内衛生が虫歯を防ぐ鍵となります。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。本記事をお読みいただきありがとうございます。