歯がグラグラして痛い原因と治療法・対処方法 blog

2024.07.14

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。

今回は多くの患者様が経験するかもしれない「虫歯がグラグラする」症状に焦点を当て、その原因と対処法について詳しくご説明いたします。この記事を通じて、虫歯の早期発見と適切な治療の重要性について理解を深めていただければ幸いです。

虫歯の原因

虫歯は、口内のバクテリアが食べ物から得た糖を酸に変えることによって引き起こされます。この過程で生成される酸が歯のエナメル質を徐々に溶かし、歯を脆弱にして穴が開くことがあります。以下は、虫歯を引き起こす主な要因です。

  1. プラークの蓄積

歯の表面には常にプラークが形成されています。これは食べかす、細菌、唾液が混ざり合った粘着質の膜です。プラークの中の細菌が糖を消費し、酸を生成します。この酸が歯の硬いエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こします。

  1. 食事の習慣

糖分を多く含む食品や飲料の摂取は虫歯のリスクを高めます。特に甘いスナックやソフトドリンクは、口内の酸のレベルを急速に上昇させ、エナメル質を侵します。

  1. 不十分な口腔衛生

定期的な歯磨きやフロス使用が行われない場合、プラークが歯に固着し、最終的には硬化して歯石に変わります。歯石はさらに多くのプラークの蓄積を促し、虫歯だけでなく歯周病の原因にもなります。

  1. フッ化物の不足

フッ化物は歯のエナメル質を強化し、酸による脱灰を防ぐ効果があります。フッ化物が不足していると、歯は虫歯に対して脆弱になります。

  1. 唾液の減少

唾液は口内を洗浄し、食べ物の残りかすを洗い流し、酸を中和する役割を持っています。唾液の分泌が少ないと、これらの防御作用が低下し、虫歯のリスクが増大します。

これらの要因に注意を払い、定期的な歯科検診を受けることで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。食習慣の改善、適切な口腔衛生の維持、フッ化物含有製品の使用などが推奨されます。

歯がグラグラしてしまう原因

  1. 歯周病によるもの

歯がグラグラする最も一般的な原因は歯周病です。歯周病は、歯を支える骨や歯肉に炎症が生じ、重度に進行すると歯を支える骨が徐々に破壊されます。この状態が進むと、歯が安定を失い、最終的には抜歯が必要になることもあります。初期段階での治療には、専門的なクリーニングであるスケーリングやルートプレーニングが行われ、これにより炎症を抑え、歯肉の健康を取り戻すことを目指します。

  1. 歯の根が割れている場合

歯が割れている場合、噛むときに痛みを伴うことがあります。この状態は感染を招きやすく、治療としては割れた部分をカバーするクラウンの装着が考えられます。場合によっては抜歯が必要になることもありますが、早期治療によって歯を保存する可能性が高まります。

  1. 歯根の先に膿がたまっている場合

根尖性歯周炎は、歯の根の先に膿がたまる病状で、これが原因で歯がグラグラすることがあります。この状態で推奨される治療は根管治療で、感染した歯髄を取り除き、根の内部を洗浄後、封鎖します。これにより感染の拡大を防ぎ、歯の安定を取り戻します。

  1. かぶせ物や土台がゆるんでいる場合

かぶせ物やブリッジがゆるんでいると、その下の歯に影響を与え、歯が動く原因になります。この場合、かぶせ物を固定し直すか、必要に応じて新しいものに交換する治療が行われます。これにより歯の安定性が回復します。

  1. 歯ぎしりによるもの

歯ぎしりは無意識のうちに歯に強い力が加わり、歯の移動やグラグラを引き起こすことがあります。この問題を防ぐためには、特に就寝時にマウスガードを使用することが効果的です。マウスガードは歯にかかる圧力を分散させ、歯ぎしりによるダメージを最小限に抑えます。

これらの状況はすべて、早期発見と適切な治療が重要です。定期的な歯科検診により、これらの問題を早期に特定し、適切な治療計画を立てることが可能です。

まとめ

歯がグラグラして痛みを感じる場合、その原因は多岐にわたります。定期的な歯科検診により、これらの問題を早期に発見し、適切な治療を受けることが重要です。もし歯に違和感を感じたら、ぜひ当院までご相談ください。「本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。