歯周病があってもインプラントを諦めない!治療成功への完全ガイド|浜田山にある歯医者|浜田山おとなこども歯科・矯正歯科

Googleマップのアイコン

〒168-0065 東京都杉並区浜田山3-30-6 1階

週刊浜田山 BLOG

歯周病があってもインプラントを諦めない!治療成功への完全ガイド

みなさんこんにちは。
東京都杉並区浜田山、京王井の頭線浜田山駅から徒歩0分、渋谷・新宿・吉祥寺から電車で15分の場所にある歯医者、浜田山おとなこども歯科です。

「歯周病があるとインプラントはできないって本当?」「歯周病治療が終わればインプラントできるの?」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。インプラントは、失った歯の機能を補うための優れた治療法ですが、歯周病との関係を正しく理解しないと、せっかくの治療が無駄になってしまうこともあります。

本記事では、「インプラント 歯周病」に関するお悩みや疑問を徹底解説します。歯周病とインプラント治療の関係、インプラント周囲炎のリスクや対策、歯周病治療の具体的な方法まで、網羅的にご紹介いたします。

この記事を読めば、
・歯周病がインプラント治療に与える影響
・インプラント周囲炎を防ぐための対策
・歯周病治療の流れと必要な期間
などが分かります。

これからインプラントを検討している方や、現在歯周病治療中の方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

インプラント治療は歯周病があると受けられない

歯周病を患っている方は、基本的にそのままではインプラント治療を受けることができません。理由は3つあります。

まず1つ目は、インプラント周囲炎のリスクが高まるためです。インプラントは天然歯と異なり、免疫機能がないため、歯周病菌の感染に非常に弱い性質を持っています。歯周病を放置したままインプラントを埋入すると、歯茎や骨に炎症を起こしやすくなります。

2つ目は、歯周病により歯槽骨(インプラントを埋め込む骨)が吸収されて不足してしまうことがあるためです。骨が足りないとインプラント体を安定して支えることができず、手術自体が難しくなります。

3つ目は、インプラント治療の成功率が大きく下がってしまうことです。特に中等度〜重度の歯周病があると、術後にインプラントが脱落するリスクが高くなります。

インプラント治療を検討する際は、まず歯周病の有無を確認し、必要に応じて治療を先行することが重要です。

インプラント周囲炎とは?

インプラントを埋入した後にも、歯周病と似た病気「インプラント周囲炎」が起こる可能性があります。以下ではその詳細を解説します。

インプラントの構造と感染リスク

インプラントは人工歯根であるチタン製のフィクスチャーを顎の骨に埋め込み、その上にアバットメント、上部構造(人工歯)を取り付ける構造です。このインプラントは天然歯と異なり、歯根膜が存在しないため、細菌が侵入したときの防御機能が弱いという特徴があります。

インプラント歯周炎になるとどうなるの?

インプラント歯周炎は、インプラント周囲の組織に炎症が起き、骨が徐々に溶けていく状態です。初期には出血や軽い腫れ程度ですが、進行すると骨吸収が進み、最終的にはインプラントの脱落に至ります。

インプラント周囲粘膜炎とは?

インプラント周囲粘膜炎は、インプラントの周囲の粘膜(歯茎)だけが炎症を起こしている状態で、この段階ではまだ骨は溶けていません。早期に適切な処置をすれば、元の健康な状態に戻すことが可能です。

インプラント歯周炎を防ぐために

インプラント周囲炎の予防には、日々のケアと歯科医院でのメインテナンスの両立が欠かせません。

歯科医院でのメインテナンス

インプラント治療後は、定期的な歯科検診とクリーニングが重要です。歯科衛生士によるプロフェッショナルケア(PMTC)や、インプラント周囲のポケットの検査、バイオフィルム除去が行われます。

セルフケアの方法

ご自宅では、インプラント専用の柔らかい歯ブラシやスーパーフロス、インターデンタルブラシを使ったケアが有効です。力を入れすぎないように、丁寧にブラッシングすることが大切です。

生活習慣の改善や全身の病気のコントロール

食生活の見直し、禁煙、十分な睡眠、ストレスの軽減、糖尿病など全身の病気の管理も、インプラント周囲炎の予防に直結します。特に糖尿病がある場合、血糖コントロールは必須です。

インプラント周囲炎の原因

インプラント周囲炎の原因はさまざまです。

細菌感染

最も多い原因は、プラークに含まれる歯周病菌の感染です。清掃不良や、歯周病が完治していない状態での治療は危険因子となります。

歯ぎしり・食いしばり

インプラントは過度な力に弱いため、歯ぎしりや食いしばりによって微細な動揺が生じ、炎症を誘発します。必要に応じてナイトガードの装着がすすめられます。

喫煙習慣がある場合

喫煙は血流を悪化させ、歯茎の免疫力を低下させるため、インプラントの失敗率が高くなることが知られています。禁煙は必須です。

糖尿病がある場合

糖尿病患者は免疫力が低下しやすく、炎症が治りにくい特徴があります。HbA1cがコントロールされていない場合、インプラント治療は延期されることもあります。

貧血がある場合

貧血状態では組織の修復や免疫機能が低下し、インプラント周囲炎を招きやすくなります。全身状態の把握も欠かせません。

ほかの歯の歯周病が完治していない状態でインプラント治療を受けた場合

他の部位に歯周病があると、菌がインプラントに波及し、インプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。必ず全体的な治療計画を立ててからインプラントに移ることが重要です。

歯周病治療の具体的な方法

歯周病がある場合は、インプラントの前に以下の治療が必要です。

歯周病検査

まず、歯周ポケットの深さ、出血の有無、動揺度、レントゲン撮影などの検査を行い、進行度を評価します。

歯周基本治療

スケーリング・ルートプレーニングにより、歯石やプラークを徹底的に除去します。合わせてブラッシング指導も行い、セルフケアの改善を図ります。

歯周外科治療

中等度〜重度の歯周病では、歯茎を開いて奥深くの歯石や感染組織を除去するフラップ手術が必要です。必要に応じて骨再生療法(GBR)も行われます。

歯周病治療にかかる期間

インプラント治療の前に行う歯周病治療は、その進行度によって期間が大きく異なります。以下に症状別の目安を紹介します。

軽度の場合(1〜2ヶ月)

軽度の歯周病は、歯ぐきの腫れや出血が見られる程度です。この段階であれば、スケーリングと日々のブラッシング指導で改善が見込めます。1ヶ月に2〜3回の通院で済むケースが多く、比較的短期間で治療を完了できます。

中度の場合(2〜4ヶ月)

中度歯周病では、歯周ポケットの深さが増し、骨の吸収も見られます。スケーリング・ルートプレーニングに加え、場合によっては歯周外科治療が必要になることもあります。通院回数は月2〜4回、治療期間も2〜4ヶ月程度かかります。

重度の場合(半年〜1年以上)

重度歯周病は歯のぐらつきや膿、骨の著しい吸収がみられる状態です。歯周外科治療、再評価、再治療を繰り返す必要があり、全体の治療期間は半年〜1年以上に及ぶこともあります。重度の方はインプラント治療の前に、十分な準備期間と全身管理が求められます。

まとめ

「インプラント 歯周病」という検索キーワードの背景には、「歯周病があるけれど、インプラントをしたい」という患者さまの不安や疑問があります。本記事では、以下のような重要ポイントをお伝えしました。

  • 歯周病があるとインプラント治療の成功率が下がり、まずは歯周病の完治が必要です。

  • インプラント後も「インプラント周囲炎」のリスクがあるため、継続的なメインテナンスが必須です。

  • セルフケア、生活習慣の改善、歯科医院での定期管理により、インプラントの寿命を延ばすことが可能です。

  • 歯周病の治療は段階的に進み、症状の程度によって治療期間も異なります。

インプラント治療を成功させるためには、歯ぐきや歯槽骨の健康を整えることが大前提です。特に歯周病を抱えている方にとっては、計画的な歯周治療がインプラント治療の成否を大きく左右します。

浜田山おとなこども歯科では、インプラント治療前の歯周病診断から丁寧に行い、患者さま一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。歯を失ってしまった方、入れ歯が合わないとお悩みの方、そして歯周病が不安な方も、ぜひお気軽にご相談ください。

浜田山おとなこども歯科では24時間WEB予約を行っております。
何か気になる点がございました方は以下からご予約ください。
https://apo-toolboxes.stransa.co.jp/user/web/2545f63366dc1dbcdcc92efdad0b0a67/reservations

監修者:医療法人社団名月会理事長 山口昌良