歯周病と矯正治療の関係とは?始める前に知っておきたい注意点|杉並区浜田山の歯医者|浜田山おとなこども歯科・矯正歯科

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歯周病と矯正治療の関係とは?始める前に知っておきたい注意点

みなさんこんにちは

東京都杉並区浜田山、京王井の頭線浜田山駅から徒歩0分、渋谷・新宿・吉祥寺から電車で15分にある浜田山おとなこども歯科です。

歯周病治療中に矯正を考えている方、または歯周病が心配で矯正治療を始めるべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。歯周病は、歯茎や歯を支える骨にダメージを与える病気で、進行すると歯を失う原因になります。一方で、矯正治療は歯並びや噛み合わせを改善し、歯周病予防につながることもありますが、歯周病が進行している状態で矯正を始めるとリスクが高まる場合もあります。

この記事では、「矯正治療を行いたいけれど歯周病がある場合、どのように対処すればいいのか」という疑問にお答えします。

本記事の内容

  1. 歯周病と矯正治療の関係:矯正治療が歯周病予防や改善にどのように役立つのか。
  2. 矯正治療前に歯周病治療を行う理由:治療が不十分な状態で矯正を始めると何が起こるのか。
  3. 歯周病の状態に応じた矯正治療の注意点とリスク:軽度の場合と重度の場合、それぞれの対処法。
  4. 矯正治療を始めるための適切な準備:治療を安全に進めるための方法や歯科医のアドバイス。

この記事を読むことで、歯周病と矯正治療の関係について正しい知識を得られ、自信を持って矯正治療を進められるようになります。現在歯周病治療中で矯正を検討している方や、歯周病のリスクが気になる方はぜひ最後までご覧ください!


歯周病と矯正治療の関係とは?

歯周病と矯正の相乗効果

歯周病と矯正治療には密接な関係があります。矯正治療によって歯並びが整うと、歯と歯の間の清掃が容易になり、プラークや歯石が溜まりにくくなるため、歯周病予防につながります。また、噛み合わせが改善されることで歯や顎にかかる負担が軽減し、歯周組織の健康が保たれる効果もあります。

一方で、歯周病が進行した状態で矯正治療を始めると、以下のリスクが生じる可能性があります。

  • 歯の安定性が損なわれる:歯周病によって歯を支える骨が減少している場合、矯正装置による力が過剰にかかり、歯が動きすぎてしまうことがあります。
  • 歯肉退縮(歯茎が下がる):矯正中に歯茎への負担が増えることで、歯茎が下がる可能性があります。
  • 歯が抜けるリスク:重度の歯周病では、矯正治療中に歯が抜けてしまうこともあり得ます。

矯正治療によるメリット

適切なタイミングで矯正治療を行うことで、以下のようなメリットがあります:

  • 歯周病予防:歯並びを整えることで清掃がしやすくなり、細菌の繁殖を防げます。
  • 噛み合わせの改善:噛み合わせを正すことで、歯や顎にかかる負担を軽減できます。
  • 口腔の健康全体の向上:歯並びが整うことで、口腔内の健康をトータルで改善する効果が期待できます。

日本人が歯を失う原因第1位の歯周病とは?

歯周病の基本的な仕組み

歯周病とは、歯の周りの組織(歯肉や歯槽骨)が炎症を起こし、最終的に歯が抜ける原因となる病気です。進行すると、歯茎が腫れたり出血したりするだけでなく、口臭や歯のぐらつきといった症状が現れます。

気になる歯周病の原因

歯周病の主な原因は、プラーク(歯垢)や歯石です。これらに含まれる細菌が毒素を出し、歯茎や骨にダメージを与えます。以下は歯周病を引き起こす要因です:

  • 不十分な歯磨き:プラークが十分に除去されないと細菌が増殖します。
  • 喫煙:歯茎の血流が悪化し、細菌に対する免疫力が低下します。
  • ストレスや全身疾患:免疫力の低下が歯周病の進行を加速させます。

矯正治療前には歯周病治療を

矯正治療の前に歯周病治療を行う理由

歯周病が進行した状態では、矯正装置による力が歯茎や歯槽骨に負担をかけ、歯周病が悪化する可能性があります。以下のプロセスを経て、歯周病治療を完了させることが重要です。

歯周病治療の基本プロセス

  1. スケーリングとルートプレーニング
    プラークや歯石を徹底的に除去します。これにより、歯肉の炎症を抑え、細菌の繁殖を防ぎます。

  2. プラークコントロール指導
    正しい歯磨きの方法を学び、家庭でのケアを徹底します。

  3. 歯科クリーニングの定期実施
    治療が進んだ後も定期的にクリーニングを行い、再発を防ぎます。

矯正治療を開始する適切な時期

矯正治療を始めるタイミングは、歯周病治療が完了し、炎症がコントロールされた状態が確認できたときです。治療が不十分な状態で矯正を行うと、歯周病が再発し、さらなるリスクを伴う可能性があります。


歯周病の人が矯正を受ける際のリスクとは

歯肉退縮(歯茎が下がる)

歯周病の進行により、歯茎が徐々に下がる現象です。矯正治療中に歯にかかる力が増えると、歯肉退縮が悪化する場合があります。見た目にも影響を与え、歯が長く見える状態になることがあります。

最悪の場合、歯が抜ける

歯周病が重度の場合、歯を支える骨がほとんど残っておらず、矯正中の負荷によって歯が抜けてしまうこともあります。これを防ぐためには、治療前の徹底した検査と治療が必要です。


軽度な歯周病で矯正を始めるときの注意点

正しいオーラルケアの徹底

矯正治療中は、装置の周辺に汚れが溜まりやすくなるため、日々の歯磨きケアが非常に重要です。歯間ブラシやデンタルフロスを活用し、口腔内を清潔に保ちましょう。

定期的なプロフェッショナルケア

矯正治療中は、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることで、歯周病の再発を防止できます。


まとめ

この記事では、歯周病と矯正治療の関係について詳しく解説しました。矯正治療を検討している方は、まず歯周病治療を完了させ、口腔内を健康な状態に保つことが重要です。適切な準備を行うことで、リスクを最小限に抑えながら安全に矯正治療を進められます。

浜田山おとなこども歯科では24時間WEB予約を受け付けております。歯周病や矯正治療に関して気になることがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください!

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監修者:医療法人社団名月会理事長 山口昌良