歯周病治療とは?治療の流れについて解説 blog

2024.07.06

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。

皆さんは歯周病についてどれだけご存知でしょうか?成人の約8割が経験するとされる歯周病、その予防や早期治療の重要性は日に日に高まっています。この記事では、歯周病の効果的な治療方法と予防策について、専門的な視点から詳しくご紹介します。家族の歯の健康に気を使っている方々には特に、この情報が役立つことでしょう。ぜひ最後までお読みください。

歯周病の基本とは?初めての方への解説

歯周病は、歯を支える組織の炎症によって引き起こされます。この病気は、放置すると歯を失う原因にもなるため、正しい知識と早期の対応が不可欠です。歯周病は初期段階では自覚症状が少ないことが多いですが、早期発見と治療が進行を防ぐ鍵です。

歯周病の初期症状と見分け方

歯茎からの出血や、歯茎の赤み、腫れが見られたら歯周病の可能性があります。特に、歯磨き時や歯間ブラシ使用時に出血が見られる場合は、初期の警告信号かもしれません。これらの症状が見られたら、早めに歯科医院で診てもらうことが推奨されます。

歯周病が進行するとどうなる?

歯周病が進行すると、歯茎の後退を始め、歯の根が露出することもあります。これにより歯がグラグラし始め、最終的には歯が抜け落ちる可能性があります。定期的な歯科検診と適切なケアが、これらの症状の進行を遅らせるためには非常に重要です。

歯周病の効果的な治し方

歯周病の治療には、歯科クリニックで行われるプロフェッショナルなクリーニングが最も効果的です。この治療では、専門的な器具を用いて歯石やプラークを徹底的に除去します。歯石は硬く、自宅のケアだけでは除去が難しいため、専用の超音波器具や手動のスケーラーを使用して慎重に取り除かれます。これにより、歯茎の炎症の根本的な原因である細菌の蓄積が効果的にクリアされ、歯茎の健康が回復します。また、歯周ポケットの深さが減少し、再発のリスクも低減されます。

自宅でできる予防方法

自宅での歯周病予防の基本は、正しいブラッシング技術と日々のフロス使用です。ブラッシングは、歯の表面だけでなく、歯茎のマッサージを兼ねて行うことで、歯茎の血流を促進し、健康を保つことができます。フロスや歯間ブラシを使うことで、ブラッシングだけでは清掃しにくい歯と歯の間のプラークを効果的に除去できます。さらに、抗菌性のある口内洗浄剤を定期的に使用することで、口内環境を清潔に保ち、細菌の蓄積を防ぎます。

歯周病と全身の健康との関連

歯周病と全身健康との間には深い関連があります。歯周病が進行すると、口内の炎症が持続し、それが全身に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、歯周病は心臓病のリスクを高めるとされています。炎症によって口内の細菌が血流に入り込み、心臓に達して動脈硬化を促進することがその理由です。また、糖尿病患者においては、歯周病が血糖コントロールを困難にすることが知られています。これは、歯周病による全身の炎症がインスリンの作用を阻害するからです。したがって、定期的な歯科検診と口腔ケアは、歯周病の予防だけでなく、心臓病や糖尿病といった他の健康問題の予防にも寄与します。

 

歯周病治療の流れ

検査

歯周病の診断と治療計画の立案を始める最初のステップです。歯科医は口腔内を詳細に観察し、歯周ポケットの深さを測定します。また、必要に応じてX線撮影を行い、歯と骨の状態を評価します。

歯周基本治療

この段階では、プラークと歯石の除去が中心です。スケーリングとルートプレーニングによって、歯の表面と根の表面から硬化した歯石やバイオフィルムを取り除きます。これにより、歯周病の進行を抑え、炎症を減少させます。

検査(治療結果の確認)

基本治療後、改善の程度を確認するために再び検査を行います。歯周ポケットの深さがどれだけ減少したかを測定し、さらなる治療が必要かどうかを評価します。

歯周外科治療

基本治療だけでは改善が見られない重度のケースでは、歯周外科治療が行われることがあります。フラップ手術などが含まれ、歯肉を一時的に持ち上げて直接骨の治療を行い、より深い部分の歯石を除去します。

検査(治療結果の確認)

歯周外科治療後、その成果を評価するため再検査を実施します。治療によって歯周病の進行がどれだけ抑制されたか、そして治療後の歯周ポケットの状態を確認します。

口腔機能回復治療

歯周病治療において重要なのは、失われた組織や機能の回復です。この段階では、必要に応じて補綴物を用いて噛み合わせの調整や、欠損部の修復を行います。

メインテナンス

治療後の定期的なフォローアップとメインテナンスが非常に重要です。定期的にクリーニングを受けることで、再発を防ぎ、長期的な口腔健康を維持します。

 

 

まとめ

本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。