神経を抜く必要がある虫歯の状態とは？神経を抜く流れも解説 blog
2024.07.11
杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回は、虫歯治療において歯の神経を抜く必要性とそのプロセスについて、詳しくご説明します。多くの患者様が抱える疑問や不安にお答えし、正しい知識と治療への理解を深めていただければと思います。
歯の神経にはどのような役割がある？
歯の神経は、主に感覚を司る部分であり、痛みや温度の感覚を感じることができます。これにより、歯が抱える問題をいち早く察知し、適切なケアを促す重要な役割を果たしています。
神経を抜く必要がある虫歯の状態とは？
神経を抜く必要がある虫歯の状態とは、虫歯が進行して歯の内部にある神経（歯髄）に到達し、さまざまな症状が顕著になる場合を指します。以下では、そのような状況で一般的に経験される主な症状について詳しく説明します。
歯に激痛が走る
歯の神経まで虫歯が進行した場合、非常に強い痛みを感じることがあります。この痛みはしばしば突発的に発生し、特に夜間に悪化する傾向があります。通常の痛み止め薬では効果が薄いことが多く、日常生活に大きな支障を来すほどの強度であることも珍しくありません。この痛みは、歯髄が炎症を起こしており、それが痛みの直接的な原因となっています。
冷たいものや熱いものがしみる
神経が露出している状態、または神経が近くにあるために、冷たいものや熱いものが歯に触れた際に鋭い痛みやしみる感覚が生じます。これは歯髄が外部の刺激に非常に敏感になっているためで、この症状は虫歯が神経に達している明確な兆候です。飲食するたびに不快感を覚えるようになり、食生活にも影響を及ぼします。
頬やリンパ腺が腫れる
虫歯による感染が拡大し、歯周組織に炎症が広がると、顔の頬部分の腫れや触ると痛みを感じることがあります。さらに、感染がリンパ系に影響を与える場合、顎の下や首周辺のリンパ腺が腫れることがあります。これは体が感染に反応している証拠であり、時に全身のだるさや発熱を伴うこともあります。
噛むだけで痛む
虫歯が深くなり、歯が圧力に対して敏感になると、噛むだけで痛みを感じるようになります。これは、歯の構造が損傷している証拠であり、食べ物を噛むことが困難になることもあります。この症状は、日常生活において大きな不便をもたらし、栄養摂取や健康にも影響を及ぼす可能性があります。
虫歯治療で歯の神経を抜くデメリット
歯が脆くなる
歯の神経を抜くと、その歯に栄養を供給していた血管も一緒に除去されます。これにより、歯は以前よりも脆くなり、割れやすくなる可能性が高まります。特に、硬い食べ物を噛んだ時に歯が破損するリスクが増えます。
歯の異変に気づきにくくなる
神経がないため、その歯は温度や痛みといった感覚が失われます。これにより、新たな虫歯や他の問題が発生しても自覚症状がなく、問題が進行してしまうことがあります。
歯が変色する
神経を抜いた歯は、時間が経つにつれて内部から変色することがあります。これは、歯の内部構造が変わり、歯の色素が変わるためです。特に前歯などの目立つ位置の歯では、見た目の問題となることもあります。
再治療が必要になる場合がある
根管治療を行った後、時にはその治療が不完全であったり、感染が再発することがあります。これにより、追加の治療が必要になる場合があります。さらに、治療した歯が将来的に抜歯が必要になることもあります。
虫歯治療で歯の神経を抜く流れ
麻酔をする
治療の不快感を軽減するために、局所麻酔を用いて治療部位を麻酔します。これにより、患者は治療中の痛みを感じることがほとんどありません。
歯を削って神経を抜く
虫歯によって損傷した歯の部分を削り、神経が含まれている歯髄室にアクセスします。その後、感染した神経組織を慎重に取り除きます。
歯根の形を整える
神経を取り除いた後、歯根の内部を形成し、根管充填材がしっかりと詰められるように準備します。これにより、根管内部の空間が適切な形状になります。
根管内を清掃・消毒する
特殊な器具を用いて歯根内部を徹底的に清掃し、細菌を除去します。その後、消毒剤を用いて根管を消毒し、再感染を防ぎます。
根管内に薬剤を詰める
根管を消毒後、根管充填材を用いて密封します。これにより、細菌の侵入を防ぎ、歯の構造を支えます。
被せ物を装着する
最後に、歯の上部にクラウンや詰め物を装着して、歯の形と機能を回復します。これにより、歯の外観が改善され、噛み合わせの機能が回復します。
まとめ
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。適切な治療を受けることで、虫歯による不快感を解消し、健康な日常を取り戻す第一歩となります。
