虫歯で熱が出る?原因と注意すべきポイント blog

2024.07.16

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。

皆さんは「虫歯が原因で熱が出ることがある」と聞いたことがありますか?この記事では、虫歯と発熱の関連について詳しく解説し、皆さんの疑問や悩みを解決します。虫歯が進行すると、なぜ熱が出るのか、そのメカニズムと対処法をご紹介します。特に家族を持つ方々には、この情報が役立つはずです。

虫歯は、歯のエナメル質が細菌の影響で徐々に破壊されていく病状です。放置しておくと、歯の内部まで細菌が侵入し、根尖性歯周炎や歯髄炎などを引き起こすことがあります。これらの炎症が原因で、時には発熱や全身の不調を招くこともあります。

虫歯が原因の発熱

虫歯による発熱は、主に以下の2つの症状に関連しています。

根尖性歯周炎による発熱

根尖性歯周炎は虫歯が進行し、細菌感染が歯の根の先端部分の歯周組織まで達した状態です。この組織は非常に敏感で、感染が広がると強い炎症反応を引き起こし、局所的な痛みや腫れだけでなく、発熱を伴うこともあります。特に炎症が根尖部から周囲の骨や軟組織に拡散すると、さらに症状が悪化し、高熱が出ることも少なくありません。この状態が放置されると、炎症は顔面腫脹(ふくれ)を引き起こすことがあり、非常に痛みが強くなることがあります。

この治療では、まずは感染源となる歯の根管治療が必要です。歯科医は歯の内部を清掃し、感染した神経組織を除去後、歯を消毒し、根管を充填することで、さらなる感染の拡大を防ぎます。時には抗生物質が処方されることもありますが、これはあくまで一時的な解決策であり、根本的な治療が必要です。

上顎洞炎による発熱

上顎洞炎は、主に上顎の奥歯の虫歯が原因で発生することがあります。これは、上顎の奥歯の根が上顎洞に非常に近い位置にあるため、ここでの虫歯が洞内に炎症を引き起こす可能性があります。上顎洞炎は、頭痛、発熱、頬部の腫れ、そして時には目の周囲の圧痛を伴います。

治療法としては、原因となる虫歯の治療のほかに、洞内の膿を排出するための処置が必要になることがあります。また、抗生物質や抗炎症薬が用いられることもあり、重症の場合には耳鼻咽喉科との連携治療が必要になることもあります。

歯周病や親知らずにも発熱のリスクがある

虫歯以外にも、歯周病や親知らずの問題が発熱の原因となることがあります。歯周病は歯肉の深い部分に細菌が感染し、炎症を引き起こす病気で、重症化すると歯槽膿漏を引き起こし、熱を伴うことがあります。また、親知らずは正常に生えてこないことで、周囲の歯肉に炎症を起こしやすく、これが原因で発

熱を引き起こすことがあります。

歯周病の場合、感染が広がりやすく、炎症が深部の組織に及ぶことで全身状態に影響を与えることがあります。歯周病の治療には、専門的なクリーニングや場合によっては外科的介入が必要になることもあります。これにより、感染源の除去と炎症の抑制を図ります。

親知らずが原因で発熱が起こる場合、しばしば親知らず周囲の組織に食べ物のカスなどが詰まり、感染を引き起こすことが原因です。このような場合、親知らずの抜歯が必要になることもあります。親知らずが原因で炎症が起きている場合、早期に適切な治療を行うことで、症状の悪化を防ぐことが可能です。

 

熱が出たときに注意したいポイント

熱が出た場合には、以下のことに注意してください。

ポイント①患部に触らない

患部を触ることで、さらに細菌が広がるリスクがあります。痛みがある場合は、すぐに医師の診断

を受けることをお勧めします。

ポイント②お風呂に入らない

高熱がある場合、温まりすぎることで体調を悪化させる可能性があります。シャワーを浴びる程度に留め、長時間の浴槽での入浴は避けましょう。

ポイント③アルコールを控える

アルコールは体を温める効果がありますが、炎症を悪化させることがあるため、発熱時には控えることが望ましいです。

虫歯から始まる発熱、見過ごさないために

虫歯が原因で発熱が起こる場合、それは単なる虫歯以上の重い症状を示している可能性があります。

ポイント②お風呂に入らない

発熱があるときは、体を温め過ぎないようにしましょう。特に熱が高い場合は、お風呂に入ることで体温がさらに上がり、体調を悪化させることがあります。シャワーで済ませるなど、体温調節に気をつけてください。

ポイント③アルコールを控える

アルコールは身体の抵抗力を弱める可能性があります。また、炎症を悪化させる原因にもなりうるため、発熱しているときは避けるべきです。

まとめ

虫歯はただの歯の問題だけでなく、放置すると全身に様々な影響を及ぼす可能性があります。特に発熱は、重症な症状の一つです。痛みや違和感を感じたら、早めに歯科医院を訪れることが大切です。本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。