虫歯治療の方法や流れを解説!痛みをやわらげるコツも blog

2024.07.10

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。

多くの方が虫歯治療を受ける際に感じる不安や痛みを和らげるために、この記事では虫歯治療の一般的な流れと、治療中の痛みを最小限に抑える方法を詳しくご紹介します。

虫歯治療の方法と流れ

【初期虫歯】削らず再石灰化を促す

初期の虫歯は、エナメル質の表面のみが影響を受けています。この段階では、フッ素を用いた再石灰化を促進することで、歯の質を強化し、虫歯の進行を防ぎます。定期的な歯科検診と適切なホームケアが非常に重要です。

【中等度の虫歯】削って詰め物をする

虫歯がエナメル質を超えて象牙質に到達した場合、感染部分を削り除いてから詰め物やインレーで修復します。この処置により、歯の構造を回復し、さらなる損傷を防ぎます。

【重度の虫歯】神経を抜いて被せ物をする

深刻な虫歯が歯髄(神経)まで達した場合は、根管治療が必要になります。感染した神経を除去した後、根管を清掃し、充填材で密封します。最後に、クラウンやインレーで歯を保護し、機能を回復させます。

複数の歯が影響を受けている場合

複数の歯が虫歯になっている場合は、それぞれの歯の状態に応じた治療計画が必要です。全ての治療を一度に行うことは難しく、特に治療が複雑な場合や広範囲にわたる場合は、数日間から数週間にわたって治療が行われることもあります。

 

虫歯治療が痛いのはなぜ?

感染した歯組織の削除

虫歯治療では、感染した歯の部分を削り取ることが必須です。歯のエナメル質や象牙質がむし歯によって侵された場合、これらの損傷した組織を除去する必要があります。歯を削る際にはドリルを使用するため、振動や熱が生じ、これが歯の神経を刺激して痛みを引き起こします。特に虫歯が深く、神経に近い場所に達している場合、痛みはより強く感じられます。

神経の露出

虫歯が進行し、歯の内部まで感染が広がると、歯髄(神経と血管が含まれる部分)が露出することがあります。歯髄が露出すると、外部からの刺激に非常に敏感になり、冷たい飲食物、甘いもの、または触れただけでも激しい痛みを感じることがあります。このような場合、神経が炎症を起こしており、通常の刺激でさえも痛みとして強く認識されます。

炎症反応

感染した歯やその周囲の組織では炎症が発生しています。炎症によって体は感染部位を治そうとしますが、その過程で化学物質が放出され、神経を刺激して痛みを感じさせます。また、炎症により周囲の組織が腫れ、これがさらに圧力を加えて痛みを引き起こすことがあります。

 

虫歯治療で痛みをやわらげる麻酔注射

治療前には適切な麻酔を行うことで、痛みを大幅に軽減することができます。現代の歯科麻酔は非常に効果的で、ほとんどの患者が治療中の痛みをほとんど感じることなく治療を受け

られます。

虫歯治療は1日で終わる?

虫歯の程度によって治療の期間は異なります。初期の虫歯であれば1日で治療を終えることが可能ですが、重度の虫歯や複数の歯が影響を受けている場合は、数回に分けて治療を行う必要があります。

虫歯治療後の食事のタイミング

麻酔が効いている間は、噛み切る感覚が鈍くなっているため、食事をする際は注意が必要です。一般的には以下のガイドラインが推奨されます。

麻酔を使わないとき: 治療後30分〜1時間後に軽い食事から始めることができます。

麻酔を使ったとき: 麻酔が切れるまでの2〜3時間は食事を避け、感覚が戻ってから食べ始めることが安全です。

抜歯したとき: 抜歯後は3〜6時間後に軟らかい食事を摂ることが推奨され、傷口に負担がかからないようにします。

虫歯治療後も歯が痛いときの対処法

治療後に痛みが続く場合は、以下の対処法が有効です。

冷たい水でうがいをする: 治療部位の炎症を和らげるために冷たい水でうがいをすると効果的です。

痛み止めの使用: 医師の指示に従って、適切な痛み止めを使用します。

患部を清潔に保つ: 歯磨きを続け、食後は必ずうがいをすることで、感染のリスクを低減します。

まとめ

この記事を通じて、虫歯治療の流れや痛みを和らげる方法について理解を深めていただけたことを願います。虫歯治療は適切に行えば痛みを最小限に抑えることが可能で、早期に治療を受けることで、より健康的な口内環境を維持することができます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。本記事をお読みいただきありがとうございます。