噛み合わせが悪いと、どのような悪影響があるのでしょうか? blog

2015.07.06

最近、テレビ番組や雑誌等で正しい噛み合わせ、悪い噛み合わせ等というフレーズを耳にしませんか?
では噛み合わせとは何でしょうか?

人間は上と下の顎にそれぞれ歯があり、噛むことで上下の歯同士が絶対に当たります。
もしも、片方の顎、もしくは両方の顎に噛み合う歯が無かったならば食べ物を噛み切ったりすり潰すことができないので食べ物を咀嚼することができなくなります。

よって噛み合わせが悪いと言うのは両方の顎に存在しなけらばならない歯がぶつかりあっていない人や、もしくは理想とする部分に歯同士が噛み合っていないことをさします。

噛み合わせが悪いとどうなるのでしょうか?

口腔内の環境悪化

まず考えられることは、口腔内の環境が悪化します。

先ほども説明しましたが、噛み合わせが悪い人は歯が無かったり上と下の歯が噛み合っていないことが多いでのす。
もし、歯を失ったらどのようなことが口腔内で起こるのでしょうか?想像したことがありますか?

まず、抜けてしまった歯の隣り合っていた歯に悪影響を及ぼします。
歯はガッチリと顎の骨に固定されていると思われがちですが、実はそうではありません。
歯と歯槽骨という顎の骨は繊維状の歯根膜というもので繋がれているのですが、この繊維は脆いので、負荷を掛けると断裂してしまいます。

また、歯を失ってしまうと歯槽骨自体が収縮をするので、隣り合っている歯はその隙間に向かって傾いてきます。
そうなると、もっと口腔内の噛み合わせが悪化します。
また、歯がなくなってしまうと、本来噛みあっていた反対の顎の歯が少しずつ抜けてきます。
よって一本の歯を失ってしまうと負の連鎖が始まってしまいます。

顎関節異常

次に考えられることは顎関節に異常が出ることが考えられます。

噛み合わせが悪いと、顎の関節に過剰な負荷がかかり、顎の位置がズレてしまい顎関節症になることがあります。
顎関節症になると、顎の関節に違和感や痛み、口を開けたときにクリック音がする等の問題が起き、重症にあると開口障害などに陥る可能性もあります。

顎関節になにか異常がある場合、その原因が噛み合わせの状態が悪いということが考えられます。

全身の異常

他には、咬み合わせが悪いと体のバランスが崩れるので頭痛や肩こりなどの全身に異常が起きることが考えられます。

噛み合わせの位置が本来理想であるべき場所よりも高い、もしくは低い場合は、顎の関節のみならず筋肉にも過剰な負荷がかかります。
これが頭痛や肩こりの原因になっています。

ほかにも、本当は噛み合ってほしくない部分があり、そこを私たち歯科医師が除去するだけで問題が解決されることもあります。
頭痛や肩こりなど体の異状は必ずしも噛み合せが原因とは限りませんが、一つの大きな要因であることは間違いありません。

噛み合わせを良くするにはどうすればよいのでしょうか?

軽度の場合

まずは、私たち歯科医師による咬合調整(噛み合わせの調整)を受けることをお勧めします。

もし、自分の噛み合わせが悪いと判断されたならば、まず行われるのは自分の噛み合わせで良くないと診断された部分を削り取ることが一番簡単で手早く噛みあわせの問題を解決できる手段になります。
しかし、この方法には限界があり、すべての患者が快方に向かうとは限りません。
また、削るにも限界があり、削ると言うことは噛み合わせが低くなることも考えられるのでしっかりとした診査・診断が必要になります。
そして、もともと噛み合わせが低い人にはあまり効果が望めません。

もう一つの方法は歯科補綴物による調整です。
噛み合わせが悪くなる原因の一つとして、適切な噛み合わせを与えていない歯科補綴を入れた、もしくは、歯科補綴物が経時的変化で削られたり擦り切れたりすることで噛み合わせが悪くなる場合も考えられます。
残念ですが一部の歯科医師や歯科技工士は噛み合わせを全く考えずに歯科補綴物を患者に提供しています。

もちろん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科ではそのようなものは患者さんに提供しませんが、そのようになにも理論が無いものを口の中に入れたがために噛み合わせが悪くなってしまった方も大勢います。
そのようなことにならないためにもぜひ浜田山おとなこども歯科・矯正歯科にご来院を!
浜田山おとなこども歯科・矯正歯科では、噛み合わせをしっかり考えた歯科補綴物を提供することで噛み合わせの改善を目指します。

重度の場合

もし、咬合調整でも歯科補綴物でも改善されないほど噛み合わせが悪い人は、歯科矯正を行います。
噛み合わせが高すぎる、低すぎる、もしくは歯科補綴物が一つも入っておらず天然の歯がたくさん残っているなど、どうしても一般の治療では改善するのが難しい人は、歯科矯正による改善を勧めます。

しかし、これは高額になってしまうこととまた矯正する本数や部位、度合いによっては大きな痛みや違和感、そして長い治療期間を有するため、決断にはとても勇気がいることだと思います。

しかし、一番理想の噛み合わせに持っていくことが可能になります。
ここに歯科補綴物による調整も加わると、より緻密な噛み合わせを構築することが可能になります。

このように、噛み合わせは緻密な診査診断と歯科治療が必要です。
もし噛み合わせで悩んでいる、もしくは自分の噛み合わせを診てもらいたいという方は浜田山おとなこども歯科・矯正歯科に足を運んでみてください!