歯間ブラシは使った方が良いのでしょうか? blog

2015.08.11

歯間ブラシを使う人はそれほど多くないですが、虫歯予防のためには非常に効果的です。
例えば食事の際、爪楊枝を使って歯と歯の間の汚れをとっている人を見かけますが、歯間ブラシならそれも綺麗にとることができます。

また、多くの歯科医が個人のブログで歯間ブラシを使っていることを明かしており、歯間ブラシを使うことのメリットや特徴を、ここで説明していきます。
通常の歯磨きでは得られないメリットがそこにあります。

1. 歯ブラシだけでは取れない歯垢が取れる

これが最大のメリットです。
歯ブラシは構造上、歯の表面の汚れを取るには最適ですが、歯と歯の隙間など、細かい部分の汚れを取るには不充分です。

歯垢、いわゆるプラークは虫歯や歯周病の原因になりますし、プラークが歯石になってしまうと、もはや歯磨きでは除去することが不可能になってしまいます。
このため、プラークの時点で除去することが歯の健康上望ましく、その上で歯間ブラシは欠かせないのです。

2. 歯の根元まで綺麗にできる

歯の表面にはエナメル質があり、これが歯をガードしてくれています。
一方、歯の根元は象牙質と呼ばれ、ここはエナメル質のガードが及ばない部分になります。
このため、象牙質は虫歯になりやすく、しっかりとしたブラッシングが虫歯予防において必要です。

その点歯間ブラシなら、象牙質もしっかりと磨くことができます。
歯間ブラシはその名のとおり、歯と歯の間の汚れをとるのに最適なイメージがありますが、それだけでなく、歯の根元部分の汚れもとりやすいのです。

3. 多彩なスタイルで使用が可能

歯ブラシは大きさから考えても、歯を磨くスタイルに限界があります。
一方歯間ブラシは小さいので、様々なスタイルで歯を磨くことができます。
例えば、奥歯の隙間に関しても内側からしっかりと磨けます。

こうしたスタイルから、歯並びの悪い人でも綺麗に歯磨きできるのが魅力です。
また、使用上歯茎の周辺を磨くことが多いため、使用を続けていくと歯茎も引き締まってきます。
サイズや形状も豊富な種類があるため、自身の歯に合ったものを選んでください。

4. 口臭チェックできる

ミントの香りに包まれた歯磨きと違い、歯間ブラシはそのままの状態で使用します。
このため、自身の口臭チェックとしても使えます。
ちなみに口臭は歯と歯の間のプラークが大きな原因となっており、それが溜まることで口臭を発します。

その意味でも、歯と歯の間のプラークを取り除ける歯間ブラシは口臭予防にも効果的です。
磨くことで口臭の予防になり、自身で口臭のチェックもできるのです。
また、最初は口臭を感じても、使用を続けるうちに歯茎が引き締まり、それもまた口臭防止効果になります。

5. 使用上の注意点

歯間ブラシは歯と歯の間を出し入れして使用します。
要するに歯と歯の隙間にブラシを入れるわけですが、この時、力を入れすぎないように注意しましょう。
強引に入れてしまうと針金部分が変形してしまい、使えなくなってしまいます。

また、サイズにも注意してください。
おススメという言葉を使うなら、不慣れなうちは小さめなサイズが使いやすいですが、最終的には、自身の歯と歯の隙間に合わせたサイズのものを使うことになります。

ちなみにブラシ交換のタイミングですが、これは針金についている毛の残量に注目してください。
毛がなくなってしまうとブラシとしての効果が得られず、せっかく磨いても無意味になってしまいます。
このため、毛がなくなってきたら交換する、これが鉄則になります。

いかがでしたか?
最後に歯間ブラシを使った方がいいかどうかについてまとめます。

  1. 歯ブラシでは取れない歯垢が取れる :歯と歯の隙間にあるプラークは通常の歯ブラシでは取れない
  2. 歯の根元まで綺麗にできる :エナメル質の及ばない歯の根元まで綺麗にできるため、虫歯予防に最適
  3. 多彩なスタイルで使用が可能 :角度がある程度自在なので、届きにくい箇所がない
  4. 口臭チェックできる :歯間ブラシの臭いで口臭チェックできる上、歯茎が引き締まって口臭予防にもなる
  5. 使用上の注意点 :力を入れすぎない、サイズに注意、毛がなくなったら交換する、これら三つを守る

これら5つのことから、歯間ブラシを使った方がいいかどうかが分かります。
プラークの完全な除去を考えると、通常の歯ブラシだけではどうしても不充分になってしまいます。
また、歯と歯の隙間にあるプラークは歯石になりやすく、そうなってしまうと除去も困難になります。
歯石は歯周病を招きますし、歯周病は歯が抜け落ちてしまう怖い病気です。

このため、虫歯予防はもちろん、歯周病予防のためにも、歯間ブラシの使用をおススメします。
通常の歯ブラシを基本にして、それで磨ききれない部分に歯間ブラシを使ってください。
こうした使いわけを面倒に感じるかもしれませんが、口内を清潔に保つにはこれくらいのことが必要になるのです。