放置しておくと恐い。虫歯は放置するとどうなるの? blog

2015.10.27

虫歯は最初期の段階であれば歯磨きなどで自然治癒することがありますが、そこから進行すると自然治癒することはありません。
最初期での発見は自分では気づきづらく、定期的に健診を受けているしかありません。
そして、すでに痛みが出ている状態になると歯科医で治療をしてもらうしか手段がありません。
虫歯を放置しておくと激しく痛み始めます。
その後、痛みはおさまりますが、それは神経が死んでしまっている可能性があります。
自然治癒したのではなく、神経が死んだことで痛みを感じることがなくなったためです。
歯の神経が残っていれば治療することができますが、進行したまま放置しておくと抜歯するしか方法がなくなってしまいます。
痛みがない場合や痛みに我慢強い人は、虫歯を放置してしまいがちです。
虫歯の症状が出たら早めに歯科医で治療しなければいけません。
それでは、放置してはいけない症状とはどのようなものがあるのでしょうか。

放置してはいけない虫歯の症状

歯の中が黒く透けてくる

歯が透けて黒くなってくると、歯の中で虫歯が広がり始めています。
歯の表面を覆うエナメル質が虫歯によって溶かされると虫歯は象牙質へ広がり始めます。
この段階では虫歯は神経まで達していないので、痛みを感じないことが多いです。
歯が黒くなり始めたら早めに治療を受けましょう。
痛みを感じる前であれば神経を残して治療が可能です。
痛みが始まると神経を抜く治療になり、負担が大きくなってしまいます。

大きな穴があいてくる

虫歯が進むと大きな穴があいてきます。
神経まで虫歯が到達すると激しい痛みや飲食によるしみを感じ始めます。
痛みがない場合は既に神経が死んでいることが考えられます。
放っておくと顎の骨に痛みを感じたり歯茎が腫れ始めることがあります。
大きな穴があくと歯の根の治療をしなければいけません。
虫歯を削り取って根の中まできれいにします。
虫歯が広がりすぎていれば抜歯する場合があります。

歯が欠けて根だけになってしまっている

虫歯が進行すると歯が欠け始め、根の部分だけが残ってしまいます。
根だけになってしまうと隣の歯が倒れてきたり、上の歯が出てくるなど噛み合わせにズレが生じます。
さらに放置しておくと顎の位置が変わり、顔の印象まで変わってしまう恐れがあります。
こうなると抜歯をして、ズレた歯の矯正を行った後に、インプラントや入れ歯などで治療をすることになります。

歯茎から膿が出てくる

治療した金属の下から虫歯になると、痛みなく歯の神経が死んで、歯茎から膿が出てきます。
これは治療した金属が錆びると隙間から細菌が入りこむからです。
そして、気づかぬうちに細菌によって虫歯になってしまいます。
虫歯になると金属を外して治療をします。
根に消毒をして、歯茎の膿を止めることになります。
放置しすぎると消毒だけでは改善しないことがあります。

詰め物が取れてしまった

詰め物が取れてしまうと、象牙質がむき出しになってしまいます。
治療が面倒になって放置してしまう人が多いですが、虫歯の進行を進めることになります。
早めに治療をすれば神経を残して対処することができます。

結局、治療期間は長く費用は高くなってしまう

放置しておくと虫歯の痛みはなくなることがあります。
しかし、それは虫歯が治癒したわけではありません。
放置した後に結局治療することになると、治療にかかる期間は長くなってしまいます。
治療中の歯を放置しておくと、治療は最初からやり直しです。
抜かなくても良かった歯を抜かなければいけなくなったり、周囲の歯にも影響が出てきます。
歯の位置がズレたり、傾いたりと噛み合わせに支障が出てきますので治療する箇所がどんどん増えていきます。
治療が長引けば、もちろん治療費用も高くなるので、虫歯を放置しておくと良いことは何もありません。
虫歯のままでは美味しい食事が美味しく感じられなかったり、日常生活にも支障があります。
美味しく食事するためには健康な歯でよく噛んで食べることが大切です。
痛みがないのに歯科医へ通院するのは億劫かもしれませんが、早期治療が短い期間で安く完治させる方法です。
痛みがおさまったからといって虫歯を放置するのはやめましょう。

まとめ

虫歯を放置したときの危険性と放置をしてはいけない症状をご紹介しました。
このような症状が出たら、放置することなく早めに治療するようにしましょう。
後から治療することになれば結局は治療期間は長く、費用は高くなってしまいますよ。
治療途中で放置してしまっている人も、後から痛みが出てきて最初から治療をやり直すことになってしまいますので気をつけましょう。