セラミックは保険でできるのでしょうか? blog

2015.12.01

虫歯治療の際の被せものとして、今はセラミックが主流になりつつあります。
今までは銀歯が一般的でしたが、銀歯は被せものとしての効果は充分な反面、見栄えが悪いという欠点があります。
その点、セラミックは見栄えも美しく、それが人気の要因になっています。
ちなみに、被せものでセラミックを希望する際は保険適用となるのでしょうか?
ここでは、セラミックと保険の適用について説明していきます。

1. 基本的に保険適用外

セラミックの被せものは保険適用にならないため、高額になります。
これは、セラミックの効果が被せものとしてだけではなく、外見の美しさを示している点もあり、単なる治療としてではなく、オシャレのような目的も持っているからです。

最も、これは歯科医院が独断で判断しているわけではなく、国で定められたルールの元に決まっています。
健康保険というのは、名前のとおり身体の治療、回復を目的とした場合に適用されるものであり、見栄えの美しさといった、美容の目的を含んだものについては適用されないのです。

2. セラミックにすることは損なのか

単に費用の差だけで損得を判断すれば、高額なこともあって損になります。
しかし、セラミックは見栄えも美しいため、銀歯との差をどう考えるかによって損得の判断は変わります。
とにかく治療できればいいというのであれば、確かに保険適用の銀歯を選択した方がお得になります。

しかし、美容整形のように、自身の身体はお金をかけてでも美しく見せたいという考えの人もいます。
そういった考えなら、セラミックは費用に見合う外見を誇っていますし、被せものとしても、銀歯以上の質を誇っている部分もあるのです。

3. どのセラミックも保険適用外なのか

結論から言うと、どのセラミックにおいても保険適用外になります。
確かにセラミックの場合、オールセラミックやメタルボンドなど、いくつかの種類が存在します。
しかし、どの被せものにおいても、セラミックを使う目的は、見た目の美しさの再現にあるのです。

つまり、どのセラミックも治療だけではなく、見た目の美しさを求める目的を持っているため、例外なく保険適用外となるのです。
また、こうした理由で保険適用外になることから分かると思いますが、ホワイトニングや美容を目的にした矯正においても、セラミック同様に保険適用外になります。

4. セラミックの利点は何があるのか

見た目の美しさという利点が目立つセラミックですが、実際にはそれ以外にも数々の利点を持っています。
例えば、セラミックを素材にしていることから、金属アレルギーの人でも安心して使えますし、被せものとしても優秀で、銀歯に比べて唾液が侵入することが少なく、二次虫歯の予防にもなるのです。

また、見た目どおりに自然の歯に近い感覚を持っているため、噛み心地もいいですし、単純に被せものとしての寿命も、銀歯に比べると長持ちするのです。
つまり、見た目だけでなく、日常生活においても、セラミックの方が自然の歯に近い感覚で生活できるのです。

5. 格安セラミックは保険適用と違うのか

歯科医院によっては、格安のセラミックをウリにしている歯科医院もあります。
ちなみにこれは、“うちの歯科医院なら保険適用で安くできます”という意味ではありません。
単にセラミック治療における費用を安く設定しているだけのことです。
確かにセラミックは費用の高さがネックですし、それが理由でセラミック治療を断念した人もいるでしょう。

そういう人にとっては、格安セラミックというのは大きな魅力になります。
最も、材質に問題ないかや、なぜ格安が実現できるかなど、不安に感じる部分もあると思います。
このため、安易に費用の安さだけで決断せず、その歯科医院の治療内容や、なぜ格安が実現できるなど、告知している歯科医院に対して、治療前の情報収集は必須になります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックは保険でできるのかについてまとめます。

  1. 基本的に保険適用外 :治療としてではなく、見た目の美しさも目的としているため、保険適用外になる
  2. セラミックにすることは損なのか :費用は高いが、見た目の美しさや耐久性など、銀歯にない長所も多い
  3. どのセラミックも保険適用外なのか :セラミックの使用自体、最低限の治療の域を超えているので適用外
  4. セラミックの利点は何があるのか :外見が美しい、被せものとしての寿命が長い、二次虫歯になりにくい
  5. 格安セラミックは保険適用と違うのか :費用を安く抑えているだけで、保険を適用しているわけではない

これら5つのことから、セラミックは保険でできるのかについて分かります。
保険適用外である以上、セラミックは高額で勿体ないと考えてしまうかもしれません。
しかし、今まで銀歯を使用している人達が、見栄えの悪さにコンプレックスを抱いていたことも事実です。

そんな中、セラミックの登場でコンプレックスを払拭できるようになったのです。
自身を美しくするために、身体にお金をかけると考えれば、保険適用外とは言え、セラミック治療も選択肢の一つに入れるべきでしょう。