セラミックのデメリットは? blog

2015.12.15

セラミックは、銀歯に代わる被せものとして、高い評判を得ています。
その理由は見た目の美しさであり、治療跡が目立たない上に、天然の歯と変わらない白さを誇っているからです。
そんなメリットばかりが注目されているセラミックですが、逆にデメリットはないのでしょうか?
そこで、セラミックのメリットではなく、逆に、セラミックならではのデメリットについて解説していきます。

1. 費用が高い

歯科に限らず、病院での治療は保険が適用できると思いがちですが、セラミックには適用されません。
これは、セラミックが必要最低限の治療ではなく、それに加えて美容目的を含んでいるからです。
このため、保険が適用されない点で高額になりますし、ベースの金額自体も数万円以上と高額です。

特に、保険が適用される銀歯と比べると、費用においては雲泥の差があります。
ただし、その分、セラミックの方が美しいことは事実なので、自身の身体にどれだけお金を掛けられるのかによって、セラミックに対する評価は全く違ったものになります。

2. 金属よりも強度が劣る

金属を使用した銀歯に比べると、単純な強度で言えばセラミックの方が劣ります。
このため、噛む力が強すぎる場合には、欠けてしまうことがあります。
これは、アメなどの硬い物を噛む時にはもちろん、強い歯ぎしりをする人も注意が必要です。

ただ、被せもの全体で考えた時には、むしろセラミックの方が勝っている部分もあります。
二次虫歯になりにくい、長持ちする、金属アレルギーと無関係な点は、セラミックならではの利点です。
このため、被せものとして劣るのではなく、強度の面で劣るというのが正しい表現になります。

3. 歯科医の腕で完成度が変わる

セラミック治療の場合は、どの歯科医院でも同じ治療が受けられるわけではありません。
技術的な話になりますが、セラミックを使用する場合は、担当歯科医の腕によって完成度が左右されるのです。
つまり、あなたの近くにある歯科医院で、満足できるセラミック治療を受けられるとは限らないのです。

実際に、セラミック治療を得意としている歯科医院は、それをHPで告知していることも多いです。
また、セラミック治療は歯の状態によっては受けられないこともあり、この判断も担当歯科医の判断によって行われるため、治療が受けられないこともあるのです。
これをまとめると、どの歯科医院でも同じ質の治療が受けられるわけではないということです。

4. ハイブリッドタイプのデメリット

セラミックには種類があり、その中には、プラスチックとセラミック、もしくは金属とセラミックを混ぜた、ハイブリッドセラミックというタイプがあります。これに関して言えるデメリットがアレルギー関係です。
プラスチックを混ぜたハイブリッドならレジンアレルギー、金属を混ぜたハイブリッドなら、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

セラミックは金属アレルギーでも平気と言われることがありますが、それはあくまで、最も高価なオールセラミックを使用した場合のことなのです。
つまり、ハイブリッドセラミックを選んだ場合は、アレルギー持ちの人も平気というわけではないですし、特にレジンアレルギーの人にとっては、このタイプのセラミック自体が大きな短所です。

5. 歯を白くする方法は他にもある

歯を白くすることだけを目的とした場合、高額なセラミックを選択しなくても、他にも方法があります。
同じ被せものとしては、基本的に保険が適用される、プラスチックを使用したコンポジットレジンや、一時的なものでいいならマニキュア、さらには貼りつけるタイプのセラミックまで存在します。

また、歯全体ということであれば、ホワイトニングの方が効果的です。
デメリットという言葉には合っていないかもしれないですが、セラミック以外にも白い歯を手にする方法はあるということです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックのデメリットについてまとめます。

  1. 費用が高い :保険が適用されない上にベースも高額。これがセラミックの最大のデメリットである
  2. 金属よりも強度が劣る :噛む力が強すぎると欠けることがあり、強度においては金属の方が上
  3. 歯科医の腕で完成度が変わる :歯科医の腕で完成度が大きく異なるため、歯科医院選びが重要になる
  4. ハイブリッドタイプのデメリット :ハイブリッドセラミックにおいては、アレルギーの要因が含まれている
  5. 歯を白くする方法は他にもある :コンポジットレジンやマニキュアなど、セラミック以外にも歯を白くできる

これら5つのことから、セラミックのデメリットについて分かります。
どんなものにもメリットとデメリットがあるように、それはセラミックにおいても例外ではないのです。
メリットに注目することはもちろん大切ですが、今回紹介したようなデメリットもしっかりと把握して、それらを総合した上で判断することが大切です。
特に、セラミックは治療であり、自身の身体に関わることなので、より慎重な判断が必要になってくるのです。