どんな歯でもホワイトニングをすれば白くなるのですか? blog

2016.01.12

ホワイトニングで歯を白くできると言いますが、どんな歯でも白くできるというわけではありません。
と言うのも、変色の原因は様々なので、中にはホワイトニングの効果が得られないケースもあるのです。
そこで、ここではそういったケースを紹介すると共に、その際の対処法についても解説していきます。
ホワイトニングできない歯のパターンを知ると同時に、そういった歯を白くするための方法が分かります。

テトラサイクリンで変色した歯

テトラサイクリンとは抗生物質の一種であり、以前は子供の風邪薬に使用されていました。
しかし、これが歯の変色を招くとされ、今ではほとんど使用されていない成分です。
ちなみに、使用されていた時期から判断すると、現在30歳前後の人が影響を受けている可能性が高いです。
このテトラサイクリンの影響を受けた歯は、ホワイトニングでも効果が得られにくくなっています。

このため、テトラサイクリンによって変色した歯に対しては、ホワイトニングよりもホワイトコートがおススメです。
ホワイトコートとは歯にマニキュアを塗って白くする方法で、ホワイトニング同様、歯科医院で行える治療です。
また、歯を白くするマニキュアは市販されているものの、質自体は歯科医院の治療に比べて大幅に劣ります。
ホワイトコートならカラーの種類も豊富なため、他の歯と比較して違和感ない仕上がりにできます。

被せ物や詰め物

いわゆる銀歯のような、天然ではない歯に関しては、ホワイトニングの効果は得られません。
虫歯治療の際には、最終的にこうした詰め物や被せ物を使いますが、これらはホワイトニングできないのです。
そうなると、問題は目立つ位置となる歯に、こうした被せ物などを使用しているケースです。
ホワイトニングできない以上、どうしようもないように思うかもしれませんが、この場合も対処方法はあります。

それは、セラミック治療を行うことです。要するに、こうした被せ物や詰め物をセラミックにするのです。
セラミックは、オールセラミックを筆頭に、天然の白さを再現した被せ物として話題になっています。
また、単に見栄えだけでなく、被せ物としての効果も銀歯より優れた部分が多々あるのです。
保険が適用できないのがネックですが、目立つ被せ物や詰め物を、天然の歯に等しい見栄えにできます。

神経が死んでしまった歯

虫歯が悪化すると、最終的に神経が死んでしまいますが、こうした歯もホワイトニングの効果が得られません。
また、虫歯治療において神経を除去してしまった歯においても、同様に効果がないので要注意です。
こうした歯はホワイトニングで白くなっても、歯に栄養を届ける手段がないため、すぐに変色してしまうのです。
そういう意味では、神経が正常な歯であることが、ホワイトニングを行うための最低条件でもあります。

この場合、問題となるのは前歯がこうした状態になっているケースです。
歯が存在している以上、被せ物を使うことはできないですし、ホワイトニングでも効果は得られません。
このケースの対処方法は、上記で説明したホワイトコートの他に、前歯ならラミネートベニアも効果的です。
ラミネートベニアはツメ爪のようなもので、いわば白い前歯を貼りつけて見栄えをよくする方法です。

変色が激しすぎる歯

歯を白くできると言っても、どれくらい白くできるかというのも一つの問題です。
このため、変色が激しすぎる歯だと、実際の仕上がりと患者さんのイメージに差が出てしまうことがあります。
つまり、白くなったとは言え、思っていた白さと違うというケースです。
これは、ホワイトニングの限界でもあり、同時にトラブルの元になり得るケースなので、注意が必要です。

対処方法としては、まず事前に歯科医とのカウンセリングや相談をしっかりと行うことです。
あなたの歯があなたの思ったような白さになるか、その診断の意味でもカウンセリングは重要です。
また、単純に効果を高める方法としては、ホワイトニングの回数を重ねたり、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを兼ねた、デュアルホワイトニングが効果的です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、どんな歯でもホワイトニングで白くなるのかについてまとめます。

  1. テトラサイクリンで変色した歯 :抗生物質の影響による変色。ホワイトコートを行うことで対処可能
  2. 被せ物や詰め物 :虫歯治療などの被せ物。被せ物をセラミックにすることで対処可能
  3. 神経が死んでしまった歯 :神経を除去した歯も同様。前歯だとしてもラミネートベニアで対処可能
  4. 変色が激しすぎる歯 :ホワイトニングの限界。ホワイトニングの手段によっては対処可能なこともある

これら4つのことから、どんな歯でもホワイトニングで白くなるのかについて分かります。
残念ながら、ここで挙げたパターンの歯においては、ホワイトニングの効果はあまり期待できません。
しかし、だからと言って白くする手段がないわけでもないのです。
ホワイトコートをはじめ、歯を白く“見せる”方法は存在するため、ホワイトニング同様、こういった手段があることも知っておくと便利です。