歯列矯正は大人になってからでもできますか? blog

2016.01.21

幼い頃、歯並びが悪くて歯列矯正をしていたクラスメイトに心当たりはないですか?
実際に歯列矯正は子供の頃に行うパターンが多く、そのせいか、子供が行うイメージが根付いています。
このため、大人になってから歯列矯正を希望する場合、そもそも大人でもできるのかで悩む人が多いのです。
そこで、ここでは大人が行う歯列矯正をテーマにして、治療の可否、メリットやデメリットなどを説明します。

大人でも可能

結論から言うと、大人でも歯列矯正を行うことは可能ですし、実際に希望する人も多くいます。
成長しきった歯を矯正できるのか疑問に思うかもしれませんが、その点も全く問題ありません。
確かに、子供の歯の方が動きやすいのは事実です。
しかし、大人の歯でも時間をかければ、矯正することは充分に可能なのです。

ちなみに、一言で大人と言っても年代は幅広いですが、中高年の年齢層でも矯正は可能です。
最も、大人になってから歯列矯正を行う場合、それ専用のデメリットや注意点があるのは事実です。
また、年齢が高くなればなるほど、そういった注意点が増えることも事実です。
しかし、それらの点をクリアしていれば、歯列矯正自体を行うことは可能です。

大人の歯列矯正のメリット

歯並びが悪い場合、気づかない部分において様々な問題が起こっており、矯正することで、それらの問題点を一気に解決することができます。
例えば、歯並びがよくなれば、当然歯磨きもしやすくなるため、虫歯や歯周病予防にも繋がります。
また、精神的なメリットを挙げれば、見栄えにおいて自信を持てるようになります。

特に、子供の頃から歯並びを意識している人はそういないでしょうし、大抵の場合、子供の歯列矯正は両親が希望して行うものです。
その意味では、歯並びの悪さを自覚する大人が矯正を行うことは、コンプレックスの解消にもなるのです。
さらに、噛み合わせもよくなることで、歯を傷めるリスクを大幅に減少させることができます。

大人の歯列矯正のデメリット

口内の健康状態が万全であることが歯列矯正を行う前提となりますが、大人の場合、子供に比べてこの点で引っ掛かりやすいのがデメリットです。
例えば、歯周病になっている、歯を失っている箇所があるなど、これらはいずれも矯正に支障を及ぼします。
また、いずれのパターンも大人特有の症状であり、同時に大人の矯正ならではのデメリットになります。

また、大人の歯は矯正後も後戻りしやすいため、それを防止する装置を長期間装着する必要があります。
つまり、矯正装置などの類を、子供に比べると長期間装着しなければなりません。
さらに、前述した歯周病についてですが、大人の場合、矯正中のプラークの付着は、歯周病を招く確率が高くなるため、しっかりとした予防を心掛ける必要があります。

矯正方法

基本的にはブラケットを使用することになりますが、状態によってはインプラントを利用した矯正も可能です。
また、目立ちにくい矯正装置を使用したり、ワイヤーを使用するといった方法も可能です。
さらに、歯列の乱れ方にもよりますが、状態によってはマウスピースで矯正を行うこともできます。
この場合は自身で取り外しもできるため、目立ちやすいという歯列矯正のデメリットを完全に解消できます。

ちなみに、こういった矯正全てにおける注意点を一つ挙げておくと、長期間の通院が必要なことです。
一年以上、それも定期的に通院しなければ矯正効果は得られないため、単に評判だけで選ぶのではなく、通いやすさも含めた歯科医院選びが必要になります。
あなたの歯の状態、矯正の箇所ごとに応じた方法が、しっかりと用意されています。

費用は必ず確認すること

歯列矯正は保険適用外になるため、費用は高額になります。
また、歯列矯正自体が高額なため、トータルとしては数十万単位の費用がかかります。
この“トータル”という点で重要がキーワードになります。
歯列矯正の場合、治療の段階ごとに費用が発生するようになっています。

つまり、診断した時点で費用が発生し、ブラケット製作で費用が発生するといった仕組みです。
このため、何も考えずに治療を受けてしまうと、最終的に予想外の出費に至ってしまいます。
予算も治療を受けるかどうかの判断材料になりますし、事前の費用の確認は当然必要になります。
その際には、トータルで実際にいくらかかるのかという、いわば総額の費用を必ず確認してください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯列矯正は大人になってからもできるのかについてまとめます。

  1. 大人でも可能 :可能である。また、中高年でも可能だが、大人の矯正ならではのデメリットが存在する
  2. 大人の歯列矯正のメリット :歯並びがよくなるため、その後の虫歯予防などに繋がり、見栄えもよくなる
  3. 大人の歯列矯正のデメリット :歯周病など、矯正に支障をきたす症状を持っている可能性がある
  4. 矯正方法 :一般的にはブラケットを使用する。他にも歯の状態に合わせた様々な方法がある
  5. 費用は必ず確認すること :保険適用外なので高額になる。費用の確認は必ず、トータル費用で確認する

これら5つのことから、歯列矯正は大人になってからもできるのかについて分かります。
矯正の最大の目的は見栄えをよくすることにありますし、その意味では、大人で希望する人の方が実際に多いのではないでしょうか。
費用が高い点がネックですが、思い切って治療に踏み切ることで、あなたのコンプレックスも解消できるのです。