見えない矯正があると聞いたのですが、どんなものですか? blog

2016.01.26

矯正は歯並びを綺麗にできるものの、治療期間中の矯正装置が最大の欠点になります。
矯正装置の効果は確かなものの、目立つ見栄えの悪さから、矯正するのに抵抗を感じる人もいます。
その対処として登場したのが、見えない矯正装置です。
ここでは、そんな見えない矯正装置について詳しく解説していきます。

リンガル矯正

舌側、つまり歯の裏側に矯正装着する方法です。
矯正装置自体は装着するものの、それが裏側であるため、人に矯正装置を見られにくい利点があります。
また、歯の裏側に装着することから、表面のエナメル質を傷つけないという特徴も持っています。

実はリンガル矯正は以前からあった方法なのですが、以前は会話時の発音にしづらさや、装着自体の違和感が問題になっていました。
しかし、今では装置自体も小型になってきたため、そういった問題点もほとんど克服されています。

リンガル矯正の長所と短所

目立ちにくいのはもちろんですが、上記で解説したように、歯の裏側に装着する仕様のため、エナメル質を傷つけない利点があります。
また、歯の裏側は唾液が付着しやすいため、それが洗浄効果となって虫歯になりにくい利点もあります。

短所としては、やはり従来の矯正装置に比べると、若干でも発音のしづらさを感じることです。
また、リンガル矯正自体、高い技術を必要とすることから、従来の矯正に比べて費用が高額になるというのも欠点です。

インビザライン矯正

マウスピース型の矯正装置を使うため、自身で取り外しすることが可能です。
また、マウスピース自体が透明なので、装着時も目立たないという特徴を持っています。
元々は海外で開発された方法ですが、日本での知名度も高まっている矯正方法です。

もしマウスピースのみで矯正が困難な場合は、補助装置を使用することがあります。
ただし、補助装置も目立たない仕様になっているため、インビザラインならではの、目立たないという利点は失われずに使用できます。
ちなみに、このマウスピース型の矯正装置は、正式にはアライナーと呼ばれています。

インビザラインの長所と短所

やはり目立たないというのが最大の長所になります。
それ以外の長所としては、自身で取り外しできるため、矯正装置装着における食事制限もないですし、歯磨きがしづらいということもなく、通常の日常生活をおくることができます。
また、金属を素材にしていないため、金属アレルギーの人でも安心して使えるのも長所です。

一方、この取り外しできる点が短所となることもあります。
食事を終えた際、歯磨きを終えた際など、こうした場面で毎回装着することへの手間があること、さらに、場合によっては補助装置が必要なケースがあることが短所です。
特に、取り外した後の装着のし忘れなどがあると、効果に大きな影響が出てしまいます。

通常の矯正も検討してみる

ここで紹介したような矯正方法は、どれも目立たないという大きな長所を持っています。
しかし、一方で費用が高いという短所も持っており、人によっては予算上、断念することもあります。
そこで、ひとまず通常の矯正方法も検討してみてください。

と言うのも、通常の矯正装置は確かに目立ちますが、歯科医院によっては透明なブラケットを使うなど、審美性に優れた矯正装置を採用しているところもあるのです。
このため、費用で諦めてしまう前に、通常の矯正装置がどんなタイプなのかを見ておくことをおススメします。

見えない矯正装置の効果

見えない矯正装置は外見的には優れていますが、実際の効果についても説明します。
結論から言えば、効果に関しては従来の矯正装置と同じ効果を期待できます。
つまり、従来の矯正装置と同じ効果を持ちながら、さらに目立たないという特徴を持っているわけです。

ただし、むしろ従来の矯正装置以上の効果を期待してしまうと、それは期待過剰になります。
また、特にインビザラインに至っては、装着や取り外しの必要性や、補助装置が必要なケースがあるなど、不自由や手間を感じる場面があるのも確かです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、見えない矯正の方法についてまとめます。

  1. リンガル矯正 :歯の裏側に装着するため、人から見えにくい
  2. リンガル矯正の長所と短所 :表面のエナメル質を傷つけないが、従来の矯正装置より発音しづらい
  3. インビザライン矯正 :透明なマウスピースタイプの矯正装置。マウスピースの正式名称はアライナー
  4. インビザライン矯正の長所と短所 :取り外しが自由なので、食事制限がない反面、装着の手間がかかる
  5. 通常の矯正も検討してみる :通常の矯正装置でも、目立たないタイプのものを採用していることがある
  6. 見えない矯正装置の効果 :従来の矯正装置と同等の効果だが、インビザラインは手間が発生する

これら6つのことから、見えない矯正方法について分かります。
歯の矯正は魅力的な治療方法ですが、治療における見栄えの悪さがネックでした。
しかし、今回紹介した方法を選択することで、その見栄えの悪さの欠点を克服することができます。
これを機に、歯並びの悪さが気になる人は、こうした方法での矯正を検討してみてください。