マウスピースを使った矯正があると聞いたのですが、どんなものですか? blog

2016.01.28

矯正方法というと、ガチガチの金属を歯に装着して行うイメージがありますが、それとは全く異なるタイプの矯正装置も存在します。
具体的には、マウスピース型の矯正装置であり、それならではの特徴を持っています。
そこで、ここではそんなマウスピースを使用した矯正方法について、詳しく解説していきます。

インビザライン矯正

マウスピースを使った矯正方法は、インビザライン矯正という方法で、マウスピースが矯正装置になります。
ちなみに、マウスピースの正式名称はアライナーと呼ばれており、自在に取り外しすることが可能です。
一方、従来のブラケットタイプの矯正装置は、基本的に装着したままになります。

インビザライン矯正では、そんな矯正装置が自由に取り外しできるため、その特徴ならではのメリットもありますが、同時にデメリットもあります。
元々、インビザライン矯正は海外で誕生した治療方法ですが、日本でも徐々に広がりつつある方法です。

インビザライン矯正のメリット

マウスピースならではのメリットを挙げると、自在に取り外しができることです。
ブラケットタイプは装着したままになるため、食事制限が必要になったり、歯磨き時にも、磨きにくいために虫歯になりやすくなってしまいます。

その点、インビザライン矯正なら、これらの際に取り外すことができるため、食事も歯磨きも、何の支障もなくこなすことができるのです。
また、装着時の違和感が少なく、マウスピース自体が透明なので、目立たないという大きな利点もあります。
さらに、矯正装置の素材が金属ではないため、金属アレルギーの人にはこれが最も大きなメリットになります。

インビザライン矯正のデメリット

取り外しできる点がメリットであるものの、同時にそれが別のデメリットを発生させています。
取り外しした後はまた装着する必要があるため、装着のし忘れに注意する必要がありますし、紛失への注意も必要です。
また、こうした取り外しや装着の繰り返しが手間にもなってしまうのです。

さらに、従来の矯正方法に比べると費用が高い点もネックです。
また、歯の状態によっては、マウスピースのみでは矯正が困難なケースがあり、その際は、補助装置が必要となり、マウスピースのみの気軽な矯正は実現できなくなります。

従来の矯正方法に勝る点

矯正治療では、定期的に通院が必要となり、大切なこととは言え、これが一つの手間でもあります。
インビザライン矯正でもこうした通院は必要になりますが、通院回数は少なめになっています。
また、歯磨きがしやすいことから、口内の健康を維持しやすい点も挙げられます。

特に、矯正期間中は歯周病や虫歯のリスクが高く、これは矯正装置を装着しているため、思うように歯磨きできないというのが大きな要因でした。
その点、インビザライン矯正では普段どおりの歯磨きが行えるため、矯正効果だけでなく、その期間中の歯周病や虫歯のリスクも、大幅に減らすことができるのです。

マウスピースの装着時間

マウスピース型の矯正装置であること、自在に取り外しできること、この二つがインビザライン矯正の大きな特徴です。
ちなみに、肝心のマウスピースの装着時間についてですが、1日20時間ほどの装着が必要になります。

このため、取り外しする場面としては、食事や歯磨きなど、マウスピースが支障をきたす時のみです。
仕事中など、装着したくない時に外すというスタイルでは全く効果は得られません。
つまり、「自在に取り外しができる=着けたくない時は着けなくていい」という意味ではないため、その点は間違いのないように把握しておく必要があります。

まとめ

いかがでしたか?

  1. インビザライン矯正 :マウスピース型の矯正装置を使用する。ブラケットと違い、自在に取り外し可能
  2. インビザライン矯正のメリット :食事制限がなく、歯磨きもしやすい。金属アレルギーの人も使える
  3. インビザライン矯正のデメリット :費用が高い。外すたびに装着する手間がかかり、紛失の注意も必要
  4. 従来の矯正方法に勝る点 :歯磨きがしやすいことから、矯正中に起こりやすい虫歯や歯周病予防が容易
  5. マウスピースの装着時間 :1日20時間は装着する必要があるので、基本的に装着したままになる

これら5つのことから、マウスピースを使った矯正方法について分かります。
単に目立たない矯正装置という意味では、リンガル矯正という歯の裏側に矯正装置をつける方法もあります。
しかし、矯正装置をマウスピースにすることで、それならではのメリットが生まれてくるのです。

一方、再装着が面倒など、逆にマウスピースならではのデメリットも生まれてくるため、メリットとデメリットを考えた上で判断することが必要になってきます。
数々のメリットの中でも、特に金属アレルギーの人は、それが理由で矯正を断念した人もいるでしょうから、インビザラインを知ることで、安心して矯正治療を受けることができるのです。