ブリッジ、入れ歯、インプラントで迷っています、それぞれの特徴を教えて下さい blog

2016.02.23

歯を失った時の治療として存在するのが、ブリッジと入れ歯とインプラントです。
どれも失った歯の代わりを得ることができるものの、特徴はそれぞれ全く異なります。
もちろん、どの治療を選ぶかは患者さんの希望に合わせることができるため、
その判断をするための知識として、それぞれの治療方法の特徴を説明します。

ブリッジの特徴

接着剤を使って、隣り合う歯と装着させるのがブリッジの治療方法です。
手術のような大掛かりな治療を必要としないため、患者さんが治療に抵抗を感じることもありません。
審美性を求めることもでき、素材にこだわれば天然の歯に近い美しさが実現できます。

ただし、隣り合う歯と装着させるという仕様上、それらの箇所に歯がないと治療自体が不可能になります。
また、歯茎を切開するまでの必要はないですが、治療の過程で健康な歯を削る必要はあります。
治療期間や費用はインプラントよりは安いものの、入れ歯に比べると高額になるのが欠点です。

入れ歯の特徴

最もオーソドックスな治療方法です。保険も適用されますし、対応できる歯科医院も多いので、
治療自体にお手軽さを感じます。治療期間も短いため、患者さんが負担や疲労を感じにくいのが魅力です。
ただし、審美性を求めた場合、入れ歯はおススメできない治療方法になります。

取り外しによる手入れが必要となりますし、見栄えもいいとは言えません。
噛む力も弱くて違和感もあるため、天然の歯と比べてしまうと、全く別物と言っても過言ではありません。
また、数年おきには作り直しが必要となってくるため、代わりの歯としても寿命も長くありません。

インプラントの特徴

審美性を求めるならインプラントが最適です。人工の歯の根を埋め込むため、安定性も抜群です。
素材にこだわれば天然の歯と同じ見栄えが実現できますし、日常生活でも違和感がありません。
ただし、基本的に保険が適用されないために治療費は高額になります。

相場を挙げれば1本につき30万円以上になるため、お手軽な治療と言えない点がネックです。
治療期間も長く、およそ1年近い期間を考えておく必要がありますし、対応できる歯科医院も少なめです。
また、治療の過程で手術を行うため、治療自体に怖さや抵抗を感じる患者さんが多いのも事実です。

ブリッジがおススメの人

審美性を求めたいものの、切開するような手術をしたくない人にはブリッジがおススメです。
歯を削る必要性があるものの、装着の元になるのは接着剤なので、大がかりな治療にはなりません。
歯の素材としてセラミックを選択することで、見栄えにおいて美しさを保つことが可能です。

ちなみに、日常生活の中でも天然の歯に近い感覚を得たい場合は、インプラントには及びません。
しかし、見栄えの面で天然の歯に近いレベルを誇りたい場合なら、ブリッジでも充分実現できるのです。
つまり、審美性にこだわりつつもインプラントは怖い、そう思う人はブリッジを検討してみてください。

入れ歯がおススメの人

保険が適用できるため、とにかく費用を安く抑えたい向けの治療です。
また、治療に余計な手間やリスクをかけたくない場合にも、入れ歯がおススメです。
治療方法の中で最もオーソドックスな方法のため、特に希望がなければ入れ歯を勧める歯科医院が大半です。

実際にブリッジやインプラントの費用は入れ歯よりも格段に高くなるため、
審美性を求めるかどうかが重要なキーポイントになります。
ちなみに、持病や歯の状態によってはインプラントやブリッジは受けられないので、
その意味では入れ歯は万人向けの治療方法とも言えます。

インプラントがおススメの人

費用は高額ですし、治療できる歯科医院も限られており、治療後はメンテナンスの通院も必要です。
このため、お手軽な治療とは言えないですし、インプラントにはデメリットが多いのが事実です。
そして、これらのデメリットを了承してでも希望する人が多い理由が、審美性のレベルの高さです。

インプラントは第二の永久歯とまで言われていますし、見栄えだけでなく、
日常生活においても天然の歯と同じ感覚で生活できます。
高額でもいい、とにかく失った歯をそのまま取り戻したい、そう思う人はインプラント一択になります。
最も、インプラントは手術も必要な上、注意点も多いので、単にメリットだけで判断しないようにしてください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ブリッジと入れ歯とインプラントのそれぞれの特徴についてまとめます。

  1. ブリッジの特徴 :接着剤を使った治療で、治療に怖さや抵抗を感じにくい。審美性を求めることも可能
  2. 入れ歯の特徴 :保険適用となるために安くてお手軽な治療。見栄えが悪く、天然の歯とは感覚も異なる
  3. インプラントの特徴 :審美性はもちろん、天然の歯と同じ感覚で生活可能。その分、費用は高額になる
  4. ブリッジがおススメの人 :審美性を求めたいものの、インプラント治療に怖さを感じる人におススメ
  5. 入れ歯がおススメの人 :とにかく安く済ませたい、治療期間も早く終わらせたいという人におススメ
  6. インプラントがおススメの人 :費用にこだわりがなく、天然の歯をそのまま取り戻したい人におススメ

これら6つのことから、ブリッジと入れ歯とインプラントのそれぞれの特徴について分かります。
どの治療を選ぶかは、患者さんがどのメリットに惹かれるかがポイントになってきます。
ただし、どの治療を選ぶにしても、それぞれの治療方法が持つデメリットは必ず知っておいてください。
つまり、メリットだけに惹かれて決断しないことが、大切なのです。