矯正は痛いですか? blog

2016.02.25

矯正治療で最も厄介なのが痛みです。矯正の痛みについては様々な意見がありますが、
矯正治療で痛みを感じるのは事実ですし、矯正する以上、痛みを避けることはできないのが事実です。
ただし、痛みのタイミングと原因は限られており、それぞれに対して痛みを和らげる方法も存在しています。
そんな痛みの種類についてと、その場合の効果的な対処方法についてまとめます。

矯正装置を装着する痛み

矯正装置を装着することで、何もしなくても痛みを感じることがあります。
また、矯正装置と口内の摩擦が原因の場合もあり、この場合は口内炎の原因にもなり得ます。
特に、矯正装置を装着した直後はどうしても痛みを感じやすくなります。

このため、痛みがおさまった後でも、矯正装置を交換すれば再び痛みを感じるようになるのです。
痛みには個人差があるものの、矯正装置によって歯が動かされている以上、
ある程度の痛みを感じてしまうのは避けられないのです。

矯正装置を装着する痛みへの対処

基本的には痛み止めを服用することです。
特に、何もしていないのに痛む場合は、痛み止めで対処するしかありません。
ただし、矯正装置と口内の摩擦の痛みは、ワックスによって痛みを軽減することが可能です。

これには、ホワイトワックスという半透明の粘土を使用します。
ホワイトワックスを矯正装置に塗ることで、摩擦を抑えることができるため、痛みの軽減に繋がります。
もちろん、飲みこんでしまっても問題ない成分が使用されているため、食事前に使用することも可能です。

口内炎による痛み

矯正期間中は、普段よりも口内炎ができやすくなり、これに悩まされる人も多いのが事実です。
原因はブラケットによって口内の粘膜が傷つくため、それが口内炎に発展してしまうのです。
また、噛み合わせが不安定なことで頬の内側を噛んでしまうこともあります。

この場合も噛んだ箇所を傷つけてしまうため、それがきっかけで口内炎ができてしまうことがあるのです。
これは、矯正装置をつけはじめて間もない頃によく起こる問題です。
あくまで一般論ですが、矯正期間中は平均四個以上の口内炎ができるとも言われています。

口内炎による痛みへの対処

この場合の対処としては、食生活において口内炎に強い身体作りを意識することです。
ちなみに、口内炎の対処としておススメの栄養はビタミンであり、特にビタミンB2です。
これを多く含む食べ物を積極的に献立に取り入れることで、口内炎対策に優れた身体を作ることができます。
ただし、矯正装置の装着は噛みにくさの問題も抱えています。

このため、単にビタミンB2の数値だけにこだわるのではなく、
その中でも柔らかく、噛みやすい物をチョイスすることが大切です。
一つ例を挙げるならハチミツで、ハチミツなら食べやすい上に殺菌作用も含んでいます。
また、粘膜を傷つけないために、上記で解説したワックスを使用するのも効果的です。

抜歯による痛み

矯正と抜歯は無関係に思えますが、実はそうではありません。
と言うのも、口内の状態によっては、矯正の際に抜歯が必要になってくるケースもあるのです。
この場合、言い方を変えれば、抜歯しなければ矯正ができないということになります。
抜歯の痛みで問題なのが、抜歯する歯によって痛みが異なってくることです。

例えば、最も簡単なのが乳歯や普通に生えた永久歯を抜く場合です。
これらの場合は、麻酔による痛みだけであり、抜歯した後の傷の治りも早いのが特徴です。
逆に厄介なのが、歯茎の中に埋まっているような、生えきっていない永久歯を抜く場合で、
この場合は、単に抜歯するだけでなく、歯茎の切開や、骨を削る必要が出てくることもあります。

抜歯による痛みへの対処

基本的には従来の抜歯と同じなので、対処としても全く同じであり、麻酔が基本になります。
麻酔が切れた後に痛みを感じてしまいますが、これは痛み止めによって対処できます。
また、早めに痛み止めを飲むことで、麻酔が切れた後、そのまま痛み止めの効果を得ることもできます。

ちなみに、歯茎に埋まった永久歯を抜いた場合などは、抜歯後も傷が治るのに時間がかかります。
このため、傷が癒えるまでの期間は、食事や舌が触れることで痛みを感じるケースがあるのです。
痛み止めで対処できるものの、このような抜歯後に痛むケースがあることも知っておいてください。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、矯正は痛いのかについてまとめます。

  1. 矯正装置を装着する痛み :装着しているだけで痛むこともあり、装置が口内と摩擦して痛むこともある
  2. 矯正装置を装着する痛みへの対処 :痛み止めが基本。摩擦による痛みはワックスで対処可能
  3. 口内炎による痛み :矯正期間中は口内炎になりやすい。ブラケットが口内の粘膜を傷つけるのが原因
  4. 口内炎による痛みへの対処 :ワックスでダメージを軽減。口内炎に効果的なビタミンB2の積極的な摂取
  5. 抜歯による痛み :矯正において抜歯が必要なケースがあり、抜歯する歯の状態によって痛みは異なる
  6. 抜歯による痛みへの対処 :抜歯においては麻酔が可能。抜歯後の痛みは痛み止めで対処可能

これら6つのことから、矯正は痛いのかについて分かります。
矯正治療ではどうしても痛みを伴いますが、
今回挙げた対処方法を参考にすれば、痛みを軽減させることができます。
また、マウスピース型のもので摩擦を軽減するなど、矯正装置自体にこだわるという方法もあります。