歯の痛みを止める方法を教えて下さい blog

2016.03.15

歯が痛むのはつらいですし、時には夜中に突然痛くなることもあります。
もちろん、歯科医に見てもらうのが一番なのですが、時間や状況によってはそれが不可能なこともあるでしょう。
そこで、ここではそんな急な歯の痛みに対処できる方法を、いくつか紹介していきます。
緊急時の応急処置として、ぜひ参考にしてください。

1. 痛み止めを飲む

最もオーソドックスな方法です。いわゆる鎮痛剤を飲むわけですが、これは市販のものでも効果があります。
頭痛や生理痛の際に飲む鎮痛剤でも、歯の痛みに効果があるものがあり、その場合は効果がある症状の欄に、きちんと“歯痛”と記載されています。
こうした痛み止めを飲むことで、歯の痛みを和らげることができます。

ただし、すぐに効果が得られるわけではないため、頭痛などと同様、薬の効果が出るには時間がかかります。
また、痛み止めと言っても一つの薬なので、必ず決められた範囲の中で使用してください。
いくら痛いからと言っても、基準を無視して飲み続けると、副作用など身体に害が及んでしまいます。
一般的にはバファリンやイブが挙げられ、これらはほとんどの家庭で常備してあるのでおススメです。

2. 冷やす

冷やす際の注意点は、頬から冷やすことです。直接冷やした方が効果的に思えますが、歯が痛んでいる時には神経が敏感になっているため、直接冷やすと刺激が強すぎるのです。
これは、歯が痛い時に、冷たいものや熱いものを食べてはいけないのと全く同じ理由です。

方法としては、濡れタオルや冷えピタを頬にあてて冷やします。
また、いくら頬から冷やすと言っても、氷をあてて冷やすなどすると、この場合も冷やしすぎになります。
特に、知覚過敏の場合は全く逆効果になってしまうので注意してください。

3. ぬるま湯でうがいする

口内の細菌や食べカスが痛みの元になっている場合、ぬるま湯でうがいすることで対処できます。
食べカスの場合は、歯磨きした方がいいと思うかもしれません。
しかし、患部が腫れている場合、ゴシゴシと歯磨きすることで患部を傷つけてしまう可能性があります。

このため、応急処置としてはうがいの方が効果です。
細菌を除去する意味では、うがい薬を使うとなお効果的ですが、痛みの元が歯肉の奥深い箇所だった場合には、あまり効果が期待できません。

4. 正露丸をつめる

上記で紹介した痛み止めと等しいですが、正露丸の場合は使用方法が異なるため、改めて紹介します。
歯の痛みを正露丸で抑えるには、飲むのではなく、正露丸を患部につめて対処します。
これは公式サイトでも説明されていることで、虫歯による歯の痛みに効果があります。

また、これも応急処置の一つのため、痛みを抑える効果はあっても、治療の効果はありません。
このため、あくまでも一時的な痛みの和らげと思ってください。
ちなみに、痛み止めの服用同様に、決められた基準内で使用する必要があります。

5. やってはいけないこと

喫煙、アルコールの摂取、患部に触れる、長時間入浴する、これらは歯が痛む時の厳禁行為です。
患部に触れるのは別ですが、共通するのは、いずれも血行を良くしてしまうことです。
それによって神経が敏感になり、痛みも感じやすくなるため、歯の痛みがさらに増してしまうのです。

つまり、運動など、前述した行為以外にも、血行を良くする行為は全て厳禁になります。
これらの行為を避けることで痛みが治まるわけではないですが、少しでも痛みを酷くさせないためにも、知っておいてください。

6. 痛みの原因を考える

歯が痛いと言っても、痛みの要因は様々ですし、その要因を知ることも大切です。
最も、実際に痛い時にはそれを考える余裕はないかもしれません。
しかし、痛みの要因が分からないと、いくら対処方法を実践しても効果が得られないのです。

つまり、痛みの種類によって対処方法も異なるということです。
例えば、ここで紹介した正露丸は、あくまで虫歯が痛みの要因の場合も対処方法です。
仮に歯茎が炎症を起こし、それで痛む場合には、正露丸をつめるという方法は使えないわけです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯の痛みを止める方法についてまとめます。

  1. 痛み止めを飲む :最もオーソドックスな方法。バファリンなど、市販の鎮痛剤でも効果がある
  2. 冷やす :患部を直接冷やすと逆効果。冷えピタや濡れタオルを使って頬から冷やす
  3. ぬるま湯でうがいする :食べカスなどが原因で痛む場合に効果的。ゴシゴシと歯磨きするのはダメ
  4. 正露丸をつめる :正露丸は飲むのではなく、患部につめて使用する。公式サイトでも説明されている
  5. やってはいけないこと :アルコールの摂取、長時間の入浴、喫煙など、血行が良くなる行為は厳禁
  6. 痛みの原因を考える :痛みの原因によって対処方法が異なるため

これら6つのことから、歯の痛みを止める方法について分かります。
歯の痛みを止めるというのは、歯を治療するのとイコールではありません。
つまり、どの方法もあくまでも痛みを止める応急処置であり、根本的な解決にはなっていないのです。
このため、これらの方法で痛みが治まった後は、必ず歯科医院で診察してもらってください。