ホワイトニングは安全ですか? blog

2016.05.17

ホワイトニングは口内で薬剤を使用するわけですし、虫歯治療などとは治療内容そのものが異なります。
このため、ホワイトニングを行う上で安全性を気にする人も多くいるのが事実です。
ちなみに、ホワイトニングは安全な治療ではあるものの、
確かに患者さんの状態によってはホワイトニングがおすすめできないケースもあります。
ここでは、そんなおすすめできないケースについて詳しく説明していきます。

虫歯や歯周病がある人

ホワイトニングを行うためには絶対的な条件があり、それは口内が健康な状態であることです。
このため、虫歯や歯周病がある人はホワイトニングできません。
最も、これは虫歯や歯周病の治療が優先という意味で、完治すればホワイトニングは可能です。

こうして虫歯や歯周病を持った患者さんがホワイトニングをしてしまうと、
知覚過敏を引き起こす要因になります。また、後の虫歯治療などで抜歯が必要になった際は、
せっかく白くなった歯を抜くことになってしまい、ホワイトニングが無意味になってしまうのです。

妊娠や授乳中の女性

禁止と定められているわけではないですが、妊娠中や受注中の女性にもおすすめできません。
女性の状態から想像つくかもしれないですが、これは胎児や乳児への影響を考慮してのことです。
正直なところ、ホワイトニングが胎児や乳児に影響を及ぼすか、それは現状では不明です。

つまり、影響を及ぼさないかもしれないが、及ぼすかもしれないという可能性もあるのです。
漠然的な回答になりますが、現状ではこれが事実です。
しかし、少しでも胎児や乳児に影響を及ぼす可能性がある以上、やはりおすすめはできないのです。

知覚過敏を引き起こしやすい人

ホワイトニングでは知覚過敏を引き起こす可能性があります。
このため、そもそも知覚過敏を引き起こしやすい人は、ホワイトニングはおすすめできません。
知覚過敏は歯が欠けていたり、ヒビが入っていることで引き起こしやすくなります。

こういった状態でホワイトニングを行うと、患部に悪影響を及ぼしてしまう可能性があるからです。
これも虫歯や歯周病と同じく、口内の健康に関する問題です。
虫歯や歯周病でホワイトニングできないのと同じで、やはり口内が健康であることが前提になるのです。

ホームホワイトニングの注意点

ホームホワイトニングは自身で行いますし、マウスピースや薬剤をネットで購入した場合、
歯科医院に一度も行くことなくホワイトニングすることが可能です。
これを手間が掛からないと捉える人もいますが、
歯科医院に行かずにホワイトニングするのは大きなリスクが伴います。

まず、口内を診察できないため、虫歯などに気づかずにホワイトニングを行ってしまう可能性があります。
また、間違った方法でホワイトニングを行ってしまう可能性もありますし、
いずれにしても歯科医院抜きでホワイトニングを行うのは危険要素が格段に増してしまうのです。
その意味では、全て独自でホワイトニングを行った場合はとても安全とは言えなくなるのです。

効果が得られない人

危険というわけではないですが、ホワイトニングの意味がない可能性があるケースです。
それは、テトラサイクリンの影響で歯が変色してしまった場合です。
テトラサイクリンは抗生物質の一種であり、以前は子供の風邪薬に使用されていました。

今ではほとんど使用されることはなくなったものの、現在20代後半以降の成人には関係してきます。
これらの年代の人達が子供の頃には、普通にテトラサイクリンが風邪薬に使用されていたからです。
テトラサイクリンで変色した歯はホワイトニングでもほとんど効果はないため、
安全を考える以前に、ホワイトニングする意味自体がないケースになるのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングは安全かについてまとめます。

  1. 虫歯や歯周病がある人 :知覚過敏の原因にもなるため、まずは虫歯や歯周病の治療が最優先になる
  2. 妊娠や授乳中の女性 :胎児や乳児に悪影響を及ぼす可能性がゼロではないため、おすすめできない
  3. 知覚過敏を引き起こしやすい人 :歯が割れているなどの場合、薬剤が悪影響を及ぼす可能性がある
  4. ホームホワイトニングの注意点 :ネットで購入など、歯科医院に一切行かずに行うとリスクが高まる
  5. 効果が得られない人 :テトラサイクリンによって変色した歯は、ホワイトニングでも効果が得られない

これら5つのことから、ホワイトニングは安全かが分かります。
治療そのものは安全ですが、患者さんの状態によってはリスクが発生する可能性があります。
ホワイトニングを行う上で安全と言えるのは、基本的に口内が健康な人に限られるのです。

また、薬剤を使用する以上、妊娠している女性や知覚過敏の人にはおすすめできません。
禁止と定められているわけではないものの、安全を考えればこうしたケースに該当する人は、
ホワイトニングを控えた方がいいでしょう。