ホワイトニング後、歯の白さはどのくらい持続できますか? blog

2016.05.24

ホワイトニングの効果は永久ではありません。もちろん何度も行うことはできますが、
いくら白くなった歯でもいずれは効果が失われてしまうのです。
そこで気になってくるのは、実際にどれくらいの期間ホワイトニングの効果を維持できるかです。
ここでは、ホワイトニングと効果の持続をテーマにして、様々なことを解説していきます。

永久に効果が続かない理由

これはホワイトニングの仕組みが関わってくることですが、
そもそもホワイトニングは象牙質ごと歯を白くしているわけではないのです。
表面のエナメル質を変質させ、それによって白く見せているという仕組みがあるのです。
また、歯は自己修復する力を持っているため、変質させられたエナメル質が元に戻ろうとするのです。

一度に戻ることはできないものの、エナメル質は徐々に本来の形に戻っていきます。
いずれは完全に元に戻ることになり、その時にホワイトニングの効果は失われます。
なぜなら、ホワイトニングの白さはエナメル質が変質しているからこそ実現していることで、
エナメル質が元に戻ってしまえば、白く見せる効果は当然失われてしまうからです。

オフィスホワイトニングの場合

個人差はあるものの、目安となる持続期間は長くて半年ほどになります。
早い人だと三ヶ月ほどで元に戻ってきてしまうこともあり、
元に戻ってきた時は再度ホワイトニングをすることで対処が可能です。

白さを維持するには一定期間ごとの通院が必須となり、
三ヶ月~半年に一度の割合でホワイトニングを重ねることで、常に白さを維持することが可能です。
また、効果の持続とは無関係な話ですが、重ねて行う際は治療時間が短くすむという利点があります。

ホームホワイトニングの場合

同じく個人差はあるものの、持続期間は一年~二年となるため、オフィスホワイトニングより長持ちします。
これだけで判断するとホームホワイトニングの方が魅力的に感じますが、
ホームホワイトニングは持続期間が長い反面、効果が出るまでに時間が掛かるという欠点もあります。

オフィスホワイトニングと同じように、やはり効果が切れた時には再度ホワイトニングを行って対処します。
ホームホワイトニングの場合は、初回こそマウスピースと薬剤を購入する必要があるものの、
それ以降は薬剤の追加購入だけで行うため、持続性の長さも含めて安くできる点が魅力です。

持続する期間に差がある理由

これはそれぞれのホワイトニングで使用する薬剤の濃度が関わっています。
オフィスホワイトニングの場合、高濃度の薬剤で一気に白くする方法を採用しています。
このため、即効性は高いものの、薬剤が深く浸透しないために持続期間が短いのです。

一方ホームホワイトニングの場合、低濃度の薬剤で徐々に白くする方法を採用しています。
このため、即効性は低いものの、毎日ホワイトニングを行う点から薬剤が深く浸透していきます。
その分、元に戻るにも時間が掛かるため、結果的にホームホワイトニングは長持ちするのです。

効果を持続させるテクニック

実は日常生活のちょっとした工夫で、ホワイトニングの効果を長持ちさせることが可能です。
基本的には歯への着色を防ぐことで、色の濃い飲食分を避けることが効果的です。
実際にホワイトニングの直後は食事制限があるため、それも厳守するようにしてください。
特に注意が必要なのが、コーヒーや紅茶など習慣化されている飲み物や、ヤニが付着する喫煙です。

ただし、あまり着色にこだわりすぎるのも問題で、極端に食べ物を選ぶようになってしまうと危険です。
それが栄養の偏りを招いて、体調不良を引き起こすなんて可能性もあるのです。
また、オフィスホワイトニングをした人は、補強の意味でホームホワイトニングも行うという方法もあります。
これはデュアルホワイトニングと呼ばれる方法で、費用は高い分、最も高い効果を得ることができます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニング後はどれくらい白さが持続するかについてまとめます。

  1. 永久に効果が続かない理由 :エナメル質が変質して歯を白く見せているが、いずれ元の形に戻るため
  2. オフィスホワイトニングの場合 :持続期間は長くて半年ほど。その分、即効性に長けている
  3. ホームホワイトニングの場合 :持続期間は長くて二年ほど。その分、即効性に欠けている
  4. 持続する期間に差がある理由 :ホームホワイトニングの方が方法上、薬剤が深く浸透するため
  5. 効果を持続させるテクニック :着色のない飲食物を選ぶ。あまりこだわりすぎるのは危険

これら5つのことから、ホワイトニング後はどれくらい白さが持続するかが分かります。
永久に効果が継続するわけではないですが、ホワイトニングは何度でも行うことができます。
このため、定期的にホワイトニングを行っていれば、結果的に永久に白い歯を維持できるのです。
また、肝心のホワイトニングの方法を選ぶ際は、単に持続期間だけで考えず、
即効性や費用などの他の点も考慮した上で、本当に自分に合った方法を選んでください。