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歯医者に行くたびに歯周病と言われます。日常生活で何か問題があるのでしょうか? blog

2016.09.06

歯医者に行くたびに歯周病と診断される、そういう人は意外と多いのが事実です。
もちろん、歯医者がでたらめを言うはずはないため、そう診断されたのであれば歯周病なのでしょう。
また、歯医者に行くたびに歯周病と言われるとなると、日常生活を疑わざるを得なくなってきます。
そこで、歯周病の要因が日常生活に潜んでいるのかを考えていきます。

1. ブラッシング

誰でも毎日歯磨きをしていると思いますが、ただ歯磨きすればいいというわけではありません。
歯周病の元となる歯周病菌はプラーク内に潜んでおり、
プラークとは歯の表面に付着しているヌルヌルしたもので、食べカスとは全く別物です。

つまり、目に見える食べカスを除去しただけでは歯周病の予防にはなっていないのです。
つまり、ブラッシングのやり方に問題があって充分にプラークを除去しきれていない、
そのせいで何度治療しても再び歯周病を招いてしまっている可能性があるのです。

2. 喫煙

喫煙することは有害で身体に様々な問題を引き起こす、これはもはや周知の事実です。
そして、喫煙は歯周病にも影響を与えます。
ニコチンによって血管が収縮して酸素や栄養が充分に届かなくなりますし、免疫力も低下させます。

また、タールが付着することによってプラークや歯石もつきやすくなるのです。
このため、喫煙者は歯周病になりやすいという特徴を持っているのです。
つまり、あなたが喫煙者の場合、非喫煙者に比べて歯周病になる確率は格段に高いというわけです。

3. 糖尿病

糖尿病を患っている人も歯周病になりやすいという特徴を持っています。
主な理由は二つで、一つは糖尿病になることで身体の抵抗力が低下するからです。
抵抗力が低下すればそれだけ細菌に感染しやすくなるため、当然歯周病菌にも感染しやすいのです。

もう一つは、糖尿病になると唾液の分泌量が減少するからです。
唾液の分泌量が減少することで洗浄効果が弱まり、口内に細菌が繁殖しやすくなるのです。
それはつまり、歯周病菌が繁殖しやすくなることになるのです。

4. 睡眠不足

睡眠不足が続くと疲労が蓄積され、疲労が蓄積されると免疫力が低下します。
そして、免疫力が低下することで細菌の繁殖を抑えることができなくなるのです。
そうなると口内の細菌もどんどん増えていて、それだけ歯周病になる危険性も高まるのです。

また、ここでは睡眠不足を例に挙げましたが、免疫力が低下する行動全てがこれに該当してきます。
その意味では、不規則な食生活や運動不足においても同じことが言えます。
規則正しい生活ができているかどうかも、歯周病に大きく関わってくるのです。

5. 歯ぎしり

歯ぎしり自体が歯周病の直接的な原因になるわけではないものの、歯周病を悪化される要因にはなります。
と言うのも、歯周病になることで歯茎が炎症を起こしているわけですが、
歯ぎしりによってその箇所に強い力が加わると、炎症が激しくなってしまうのです。

最も、だからと言って無意識で行う歯ぎしりを防ぐのは難しいと思います。
そこで一つ提案すると、まず疲労やストレスの蓄積に注意することです。
これらは歯ぎしりを招く要因になるからです。
また、本格的に歯ぎしりを改善するのであれば、マウスピースを使った治療を受けることもできます。

6. 歯科医院で定期検診を受けていない

歯周病の要因の基本はプラークですが、ブラッシングで除去できない歯石はなおさらの要因になりますし、
日常生活の中にすら歯周病の要因が潜んでいます。
このため、自身の力だけで歯周病を予防するのは難しいのです。

確実に予防するためには歯科医院で定期検診を受けるべきですし、
そうしなければむしろ歯周病になってしまう可能性の方が高いでしょう。
つまり、歯科医院で定期検診を受けていないこと自体が、歯周病になるリスクを高めているのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、日常生活の中で歯周病を招く要因についてまとめます。

  1. ブラッシング :食べカスを除去するだけではダメ。歯周病菌が潜むプラークを除去しなければならない
  2. 喫煙 :喫煙でタールが付着することで、プラークや歯石がつきやすくなる
  3. 糖尿病 :糖尿病になると唾液の分泌量が減少するため、洗浄効果が弱まって口内に細菌が繁殖する
  4. 睡眠不足 :疲労によって免疫力が低下するため、細菌の繁殖を抑えられなくなってしまう
  5. 歯ぎしり :歯周病を招くわけではないが進行を早める要因の一つ
  6. 歯科医院で定期検診を受けていない :定期検診を受けないと、むしろ歯周病になる可能性の方が高い

これら6つことから、日常生活の中で歯周病を招く要因が分かります。
歯磨きさえしていれば歯周病を防げるわけではないですし、
そもそも正しい方法で歯磨きしなければ歯周病は予防できません。
これだけ日常生活の中に歯周病に関わる要因がある以上、簡単に予防できないのが現実です。
だからこそ、歯周病予防も兼ねて歯科医院で定期検診を受ける人が増えているのです。