二次虫歯って何ですか? blog
2016.10.27
虫歯の治療をすれば、その歯は二度と虫歯にならないわけではありません。
いずれまた同じ歯が虫歯になってしまうこともありますし、それは決して珍しいことではないのです。
このように、一度治療した歯が再び虫歯になることを二次虫歯、もしくは二次カリエスと言います。
ここではそんな二次虫歯をテーマにして、二次虫歯になる原因や予防方法を説明していきます。
1. 二次虫歯の原因
虫歯治療では、最終的に虫歯になった歯に詰め物や被せ物をして対処します。
そして、言うまでもこの詰め物や被せ物は人工物であり、人工物である以上は劣化もするのです。
最初はピッタリはまっている詰め物や被せ物も、年数が経って劣化することで隙間を生じさせてしまいます。
そうすると、その隙間に虫歯菌が入りこんで再び虫歯を引き起こすのです。
歯と詰め物の間に隙間ができ、やがて詰め物が変色しだしたら二次虫歯になっている可能性が高いです。
この場合、詰め物を外してみるとその中で虫歯が広がっているのです。
2. 治療方法
二次虫歯だからと言って、従来の虫歯治療と大きく変わる点はありません。
ただし、二次虫歯の場合は歯がよりダメージを受けてしまいます。
と言うのも、最初の虫歯では歯を削って治療しますが、二次虫歯ではその歯をさらに削らなければなりません。
同じ歯を複数回削ることで歯はどんどん失われていきますし、
治療と再発を繰り返してしまえばいずれ歯はなくなってしまうのです。
このため、二次虫歯は徹底して予防しなければなりません。
3. セラミックを使う
ではどうやって二次虫歯を予防するかですが、おすすめなのは詰め物や被せ物にセラミックを使うことです。
天然の歯に近い美しさを誇る点で注目されているセラミックですが、
セラミックの利点は美しさだけでなく、詰め物や被せ物の素材としても優秀なのです。
素材の性質上、プラークが付着しにくいですし、歯との接着の相性も抜群で隙間ができにくいのです。
一方、銀歯は費用が安い点が魅力なものの、詰め物や被せ物としてはそれほど優秀ではありません。
頑丈なのは確かですが、金属と歯は接着しにくいため、長く使用していると隙間ができてしまうのです。
また、単純に素材の寿命も短く、分かりやすく言うなら劣化しやすい素材です。
このため、セラミックを使用した方が二次虫歯になる可能性は格段に低くなるのです。
4. 定期検診を行う
歯科医院で定期検診を行うことは、口内の病気全ての予防に繋がります。
ここでテーマにしている二次虫歯の予防はもちろん、従来の虫歯や歯周病予防にもなるのです。
そもそも、二次虫歯は口内に人工物を入れることで起こりやすくなります。
つまり、虫歯になった歯を削って詰め物をした時点で、その歯は二次虫歯になりやすくなるのです。
このため、虫歯になってもできるだけ削らずに治療した方が後の二次虫歯を予防できますし、
削らずに治療するためには初期段階で虫歯を発見しなければなりません。
ではどうすれば虫歯になっても早期発見できるのか、
それは日頃から定期検診を受ける習慣を身につけておくことです。
5. 信頼できる歯科医院を選ぶ
複数の中から歯科医院を選ぶ状況にある人は、できるだけ信頼できる歯科医院を選んでください。
歯科医院選びをする時、単に距離だけで選ぶ人がいますが、担当の歯科医ごとに治療技術は異なります。
例えば、どんな状態でも安易に歯を削ってしまう、精密な治療を行わない歯科医に治療を受けると、
それだけ二次虫歯になる可能性は高くなってしまうのです。
今はネットで歯科医院を探すこともできるため、院内の様子や口コミで選ぶのも一つの方法です。
最も、いくらレベルの高い歯科医でも虫歯が進行していれば歯を削ります。
このため、患者さん自身も日頃から虫歯に注意しておく必要があり、
その意味では上記で挙げたように定期検診を受けるようにすることです。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、二次虫歯とは何かについてまとめます。
- 二次虫歯の原因 :虫歯治療で詰め物を使用した際、後に劣化して隙間ができて虫歯菌が侵入する
- 治療方法 :従来の虫歯治療と同じだが、再び歯を削ることになるため歯へのダメージが大きくなる
- セラミックを使う :予防方法の一つ。セラミックはプラークが付着しにくいので二次虫歯になりにくい
- 定期検診を受ける :予防方法の一つ。初期段階で虫歯が発見でき、削らずに治療できることがある
- 信頼できる歯科医院を選ぶ :予防方法の一つ。すぐに削ってしまう歯科医だと二次虫歯になりやすい
これら5つのことから、二次虫歯とは何かについてまとめます。
二次虫歯はしっかりと予防対策をしないと、永遠にイタチごっこになってしまいます。
実際に、成人の虫歯のほとんどは二次虫歯によるものです。
二次虫歯を防ぐには最初の虫歯治療の時点で先を考えておく必要があり、
安易に削ったり銀歯を希望しないことが運命の分かれ目になるのです。
今はセラミック治療が流行していますが、それは二次虫歯になりにくいからでもあるのです。