インプラントと比べた時の入れ歯のメリットは何ですか? blog

2016.11.02

インプラントと入れ歯、どちらも失った歯への対処となる治療ですし、よく比較されることがあります。
知ってのとおり、注目されているのはインプラントではあるものの、
だからと言ってインプラントが全てにおいて入れ歯を上回っているわけではありません。
つまり、入れ歯にもまたメリットがあり、インプラントよりも優れた点があるのです。
そんな入れ歯のメリットを挙げていくので、インプラントと迷っている人はぜひ参考にしてください。

1. 費用が安い

インプラントに比べて入れ歯の方が費用は安いですし、その差は相当なものになります。
と言うのも、インプラントが保険適用されないのに対して入れ歯は保険適用となるからです。
最も、歯を失った理由によってはインプラントでも保険が適用されますが、その条件は非常に厳しいものです。

少なくとも、年齢や虫歯などが原因で歯を失った際には、現状インプラントでは保険は適用されません。
また、入れ歯の場合は使用後も定期検診に通う必要がありますし、その都度費用が掛かります。
しかし、これはインプラントにおいても同じですし、初期費用もトータル費用も入れ歯の方が安くなるのです。

2. 治療が簡単

インプラントでは精密検査はもちろん、治療において手術が必要になります。
また、骨の量次第で全く別の治療が必要になることもあり、精神的な負担も大きいのが特徴です。
一方、入れ歯はそういった大掛かりな治療は必要としないため、その手軽さも一つのメリットです。

型をとって作成し、完成後に噛み合わせの調整を行うというのが入れ歯治療の流れです。
一方、インプラントは完成までに二度の手術を行いますし、
手術内容も歯茎を切開するなど、出血を伴う大掛かりなものになります。

3. 歯科医院選びに困らない

現状、インプラントは高い技術を要する治療になるため、対応できる歯科医院も限られています。
その点、入れ歯治療ならほとんどの歯科医院で対応できますし、
治療におけるリスクもほとんどないため、歯科医院選びで迷うことがないのです。

逆に、インプラントの場合は例え対応できる歯科医院があったとしても、
今度はその歯科医院が技術的に信頼できるかどうかも考える必要があります。
このため、患者さんの住む場所によっては遠方まで通院しなければならなくなるのです。

4. 治療期間が短い

入れ歯治療の場合、完成までの期間は大体2週間から4週間程度です。
一方、インプラントは数ヶ月以上の期間が掛かりますし、状態によっては半年以上掛かることもあります。
この差は単に治療期間が長い短いだけでなく、費用にも関わってきます。

治療期間が短ければそれだけ手間も掛からないですし、それだけでなく費用も安くすむのです。
特に、通院になかなか時間を割けない人にとってはこれが大きなメリットになるでしょう。
また、一回ごとの治療内容も簡単で、インプラントのような大掛かりな治療は行われません。

5. 治療を断られにくい

インプラントは誰にでもできる治療ではありません。
患者さんの年齢や体力、持病や骨の状態によっては治療できないこともあるのです。
その点、入れ歯治療はそういった細かい条件が存在しないため、誰にでも受けられるのです。

具体例を挙げれば、心臓病や糖尿病を患っていると病気の度合いによってインプラント治療は不可能です。
このように、インプラント治療は「治療を受けられない条件」というのがいくつかあるのです。
入れ歯治療にはそういった細かい条件がないため、治療できるかどうかで悩むことはありません。

6. 残った歯が傷つかない

入れ歯の構造上、残っている歯を傷つけることはありません。
しかし、インプラントの場合は削る必要があったり、箇所によっては抜歯が必要になることもあります。
入れ歯はバネで固定する仕組みになっているため、そういった抜歯などが必要ないのです。

健康な歯があればそれは無傷で残したいと思うのが普通ですが、
インプラント治療ではどうしてもそれができないことがあるのです。
総入れ歯であれば別ですが、部分入れ歯の場合はこれも一つの大きなメリットになります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントと比べた時の入れ歯のメリットについてまとめます。

  1. 費用が安い :インプラントは基本的に保険が適用されないが、入れ歯は保険が適用される
  2. 治療が簡単 :インプラントのように手術などを必要としないため、簡単な治療ですむ
  3. 歯科医院選びに困らない :入れ歯ならほとんどの歯科医院で対応できる
  4. 治療期間が短い :治療が大掛かりでない分、入れ歯は治療期間が短くてすむ
  5. 治療を断られない :インプラントは持病などによって治療不可のケースがいくつかある
  6. 残った歯が傷つかない :構造上、入れ歯なら残っている健康な歯を傷つけずに治療が可能

これら6つのことから、インプラントと比べた時の入れ歯のメリットが分かります。
費用が安い、治療が簡単、治療期間が短いなど、これらをまとめると「手軽」という言葉が想像できます。
つまり、インプラントに比べて全てにおいて手軽である点が入れ歯のメリットになるのです。
特に、「少しでも安く治療したい」、「大きな治療をするのは怖い」、
そう考えている人は入れ歯一択と言えるほど多くのメリットがあります。