インプラントの手術後、入院は必要ですか? blog

2016.12.13

病院で手術を受けた時、その後は入院するケースが多いですね。
ちなみに、手術というと大きな病気やケガを想像しがちですが歯科治療でも手術はあるのです。
それはインプラント治療で、インプラントを顎の骨に埋め込むためには手術が必要です。
ここで気になるのが、インプラント治療の手術も病気やケガの手術と同様に入院が必要なのかということです。
そこで、ここではインプラント治療の手術とその後の入院の必要性を説明します。

基本的に入院しなくてもよい

インプラント治療の手術後は、基本的に入院の必要はありません。
また、二回法では手術を2度行いますが、どちらの手術も入院することはありません。
ただ、ここで敢えて「基本的に」と前置きしたのは例外のケースもあるからです。

ごく稀に全身麻酔や入院が必要になることがあるのも事実ですが、まずないと思っていいでしょう。
インプラント治療の手術では使用する麻酔も局所麻酔ですし、そこまで大きな手術ではないのです。
他の歯科治療に比べると大掛かりな治療ですが、外科手術のような規模の大きなものではありません。

手術後の生活

入院の必要がないため、インプラント手術後はすぐ日常生活に戻れます。
ただし、何も気にしなくていいというわけではなく、いくつかの注意点はあります。
例えば、手術後の痛みや腫れを最小限に抑えるため、血圧を上げない工夫をする必要があります。
具体的には、手術後の数日間は激しい運動や入浴、アルコールの摂取は控えた方がいいでしょう。

要するに、血行がよくなる行為を控えるというわけです。その意味では、安静に過ごすのが理想です。
また、仕事をすることはできるものの、重労働の場合は担当の歯科医に相談してください。
普段どおりの生活は送れるものの、こうした注意点は必ず守る必要があるのです。
ちなみに、手術後はインプラントと骨が結合するのを待つ定着期間となり、期間はおよそ3ヶ月~6ヶ月です。

静脈内鎮静法を使った場合

静脈内鎮静法は緊張や恐怖を和らげる効果があり、インプラント治療の手術時に行うことがあります。
そして、静脈内鎮静法を行った当日は車の運転ができないという注意点があります。
では、車で来るしかない患者さんは希望すれば当日は入院できるのでしょうか?

この場合も、特別なルールを設けた歯科医院でもない限り入院はできません。

通常は静脈内鎮静法を行った場合はタクシーの手配やご家族の方に迎えてきてもらう、
もしくはあらかじめ誰かに付き添ってもらって来院するなどの対応をしています。

通院は長期間必要

入院しなくていいとは言え、インプラント治療では長期間通院することになります。
また、治療後もメンテナンスのための通院が必要です。
このため、歯科医院選びの一つのポイントとして「通える歯科医院」を考えてください。

「入院しなくてもいい=ほとんど通院しなくていい」と考えてしまうとその後の通院が苦になります。
また、治療後のメンテナンスを怠ってしまえばインプラントが抜け落ちる事態も起こり得るため、
長期間の通院が必要だということは知っておいてください。

不安な点は事前に確認

今回の入院の件も含めてインプラント治療に不安点や疑問点があれば、
事前に歯科医院に確認することをおすすめします。
今では何か分からないことがあった時、ネットを使えば容易に情報収集できます。

しかし、インプラント治療においては歯科医院ごとで費用も異なりますし、
治療のスタイルにも違いがあるでしょう。このため、インプラント治療で知りたい点があれば、
それは実際に治療を受けることを検討している歯科医院で相談するのが確実です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、インプラントの手術後に入院は必要なのかについてまとめます。

  1. 基本的に入院しなくてもよい :よほど稀なケースを除けば、インプラント治療の手術で入院は必要ない
  2. 手術後の生活 :血圧を上げる行為には注意が必要。術後の数日は激しい運動や入浴などは控えるべき
  3. 静脈内鎮静法を使った場合 :当日は車の運転ができなくなるが、それが理由で入院することはできない
  4. 通院は長期間必要 :入院の必要はないものの、インプラント治療では長期間通院することになる
  5. 不安な点は事前に確認 :インプラント治療の不明点は、治療を受ける歯科医院に相談するのが確実

これら5つのことから、インプラントの手術後に入院は必要なのかが分かります。
インプラント治療の手術後は入院の必要もなく、すぐ日常生活に戻ることができます。
これは一回法も二回法も同じですし、よほど特殊なケースでない限りその日に帰れます。

ただし、手術後はインプラントと骨の結合を待つための重要な定着期間です。
このため、日常生活の中で注意点がいくつかあり、それを守った生活を心掛けてください。
また、手術後に痛みや腫れが気になったら、その時は必ず担当の歯科医に相談するようにしてください。