セラミック治療とはどのようなケース・目的で行う治療方法なのですか? blog

2020.09.11

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「セラミック治療の説明」です。
銀歯を入れている人は、白く美しい歯を持っている人を見ると羨ましく思うでしょう。

しかし、その白く美しい歯はもしかすると人工の歯である可能性もあり、
つまり銀歯と同じ人工物で処置している人かもしれません。
天然の歯と同じように美しい人工物…それはセラミック治療によるものです。

セラミック治療とは

セラミック治療とは、詰め物や被せ物といった人工物の素材をセラミックにする治療です。
パターンとしては既に銀歯を使っている人がセラミックに交換する、
もしくは詰め物や被せ物で処置する際にセラミックのものを希望するケースが挙げられます。

虫歯治療で歯を削った場合、患部は詰め物や被せ物で処置されますが、
この処置の際にセラミックの素材を選択することをセラミック治療と呼ぶのです。
現在では、銀歯よりもセラミックを選択してセラミック治療を希望する人が増加しています。

セラミックにすることのメリット

銀歯ではなくセラミックを選択することで、次のメリットを得られます。

見た目が美しくなる

人工物は人に見られたくないもので、目立つ銀歯をしているため口を大きく開けない人も多いでしょう。
その点、セラミックの見た目は美しく、自分の歯の色にあった自然な白さに調節することも可能であり、
一見すると天然の歯と比べても違和感がなく、人工物における審美面の欠点が解消されます。

虫歯が再発しにくくなる

一度虫歯治療した歯に虫歯が再発することを二次虫歯と呼びます。
セラミックにすると材質的にプラークが付着しにくくなりますし、
患部との間に隙間も生じにくいため清潔に保ちやすく、銀歯に比べて虫歯の再発を防ぎやすくなります。

金属アレルギーの心配がない

銀歯は金属のため、金属アレルギーの人からすれば使用できない素材です。
しかし、セラミックは陶器ですから金属アレルギーの人でも問題なく使用できます。
ただし、メタルボンドと呼ばれるタイプは金属を使用しているので注意してください。

長く使用できる

人工物の寿命の長さはケアによって大きく変化するため、明確な年数を断言することはできません。
ただ、保険診療の銀歯に比べて自由診療のセラミックは材質的に長持ちしやすく、
例えば毎日のケアが万全の人の場合は10年以上使用できているケースもあります。

セラミックにすることのデメリット

セラミックにすれば、銀歯にすることに比べて審美面・機能面において多くのメリットを得られます。
しかし、一方でデメリットがあることも事実であり、例えば次のようなデメリットが挙げられます。

費用が高くなる

セラミックは人工物の処置目的とは言え、自由診療になります。
そのため銀歯に比べて費用が高く、その費用の差も非常に大きなものになっています。

強度は金属に劣る

セラミックは耐久性が高いものの、単純な強度においては金属に劣ります。
素材が陶器である以上、強い力で噛みすぎると欠けることや割れることもあります。

セラミックのデメリットは解消できる

上記の説明から分かるとおり、セラミックのデメリットは「費用の高さ」と「強度」です。
もっとも、これらのデメリットは方法次第である程度の解消が可能です。

「費用の高さ」を解消する方法

セラミックにはいくつかの種類があり、中でもハイブリッドセラミックはお手軽になっています。
ハイブリッドセラミックにはレジンが混ざっている分、他のセラミックに比べて費用が安いのです。
また、セラミック治療は医療費控除の対象になることも覚えておきましょう。

「強度」を解消する方法

セラミックの種類の中には、強度の高さを特徴としたものも存在しており、
金属を使用したメタルボンドや人工ダイヤモンドを使用したジルコニアセラミックがこれに該当します。
ちなみに、これらを比較するとジルコニアセラミックの方が審美性は高くなります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミック治療の説明についてまとめます。

1.セラミック治療とは:詰め物や被せ物など、人工物の素材をセラミックにする治療
2.セラミックにすることのメリット:審美性が高くなる、虫歯が再発しにくくなるなど
3.セラミックにすることのデメリット:自由診療のため費用が高い、欠けることや割れることがある
4.セラミックのデメリットは解消できる:セラミックの種類次第で、ある程度欠点は解消可能

これら4つのことから、セラミック治療の説明について分かります。
銀歯は確かに強度が高く、保険診療で安くなるため希望する人も多いでしょう。
しかし、虫歯の再発や審美性の低さなどの欠点があることも事実です。

このような欠点の解消を優先するなら、セラミック治療を受ける選択肢もあり、
セラミックにすることで見た目が美しくなり、また二次虫歯も予防しやすくなるでしょう。
このため、一つの選択肢としてセラミック治療を覚えておくと良いですよ。