少しでも安くセラミック治療する方法はありますか? blog

2017.09.14

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「セラミック治療を安くする方法」です。
セラミック治療は高い審美性がある点が魅力ですが、費用の高さがネックです。

と言うのも、審美治療と見なされるセラミック治療は健康保険が適用されないため、
銀歯と比べると費用が高額になるのです。そんなセラミック治療の費用の高さですが、
方法次第では多少安くすませることが可能です。ここではその具体的な方法をお伝えします。

1. 最初からセラミックを選択する

セラミック治療…すなわち詰め物や被せ物をセラミックにする方には2つのケースがあります。
1つは既に銀歯を使用している方がセラミックに交換するケース、
もう1つは虫歯治療を行い、詰め物や被せ物を選ぶ段階でセラミックを希望するケースです。

そして、これらを比較すると後者のケースの方が安くなるのです。
前者は1度銀歯にしている分その時の治療費が発生しますが、後者に発生するのはセラミックの費用だけです。
つまり、最初に詰め物や被せ物を入れる時点でセラミックを選択すれば、トータル費用が少し安くなるのです。

2. ハイブリッドセラミックを選択する

セラミックにはいくつかの種類がありますが、
その中でも高いのが100%セラミックであるオールセラミックとジルコニアセラミックです。
逆に安いのがレジンとセラミックを混ぜ合わせたハイブリッドセラミックです。

ハイブリッドセラミックはレジンが混ざっていることでオールセラミックほど美しくないですし、
長年使用することで変色することもあります。しかし、費用が安いというメリットもあるのです。
ハイブリッドセラミックは言わばお手軽なセラミック…こうしたタイプを選択するのも方法の1つです。

3. 歯科医院ごとで比較する

セラミックの費用は一律ではなく、歯科医院ごとで異なります。
このため、いくつかの歯科医院をピックアップして費用を比較するのも安くする方法として使えます。
ただしこの場合、相場よりも極端に安いセラミック治療には注意してください。

断言はできないものの、そこまで安いと材質が粗悪な可能性もあるからです。
まずはセラミックの相場を知り、その上で費用を比較してみましょう。
ちなみに、セラミックの費用は歯科医院のHPで紹介されていることもありますよ。

4. 医療費控除を利用する

セラミック治療に健康保険は適用されませんが、医療費控除の対象にはなります。
このため、医療費控除の対象額の費用がかかった場合は、医療費控除によってお金が少し戻ってきます。
直接費用が安くなるわけではないものの、トータルの費用が安くなるのは事実です。

これは確定申告時に行う手続きとなるため、
その点を考えてセラミック治療を受けた際の治療費の領収書の類は必ず保管しておきましょう。
ちなみに医療費控除の対象額は、年間の医療費が10万円を超えた場合です。

5. 費用だけで選択するのは禁物

今回のテーマのように、治療費を少しでも安くする工夫をすることは悪いことではありません。
しかし、セラミック治療の場合は治療費だけで決めてしまうのは禁物です。
と言うのも、「費用が高い」というのはセラミック治療のデメリットの1つにしか過ぎないからです。

セラミック治療…すなわちセラミックにすることにメリットだってありますし、
それは審美性の高さだけではなく、二次虫歯の予防のしやすさなどのメリットもあるのです。
例えば費用が安いというだけの理由で銀歯を選択し、その結果二次虫歯を繰り返してしまえば、
虫歯治療を含めたトータルの治療費はむしろ高くなるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミック治療を安くする方法についてまとめます。

1. 最初からセラミックを選択する :銀歯からセラミックにする場合、銀歯の分の治療費がムダになる
2. ハイブリッドセラミックを選択する :レジンの混ざったハイブリッドセラミックなら比較的安めになっている
3. 歯科医院ごとで比較する :少しでも費用の安い歯科医院を選ぶ。あまり安すぎる場合は要注意
4. 医療費控除を利用する :セラミック治療は医療費控除の対象になるため、領収書は必ず保管する
5. 費用だけで選択するのは禁物 :費用も大切だが、他のメリットとデメリットにも注目しておくべき

これら5つのことから、セラミック治療を安くする方法が分かります。
これらの方法はどれか1つ選ぶというわけではなく、組み合わせて実践することでより安くできます。
基本はムダな治療費を避けるため、最初の時点でセラミックの詰め物や被せ物を選択するのがベストです。

また、セラミックの種類としてハイブリッドセラミックのような安いタイプを選ぶ方法もありますし、
そもそもの治療費を歯科医院ごとで比較して調べることも費用を安くすることにつながります。
さらに忘れてはならないのが、セラミック治療は医療費控除の対象になるということです。
これらの点にこだわれば、ある程度セラミック治療の費用を安く抑えることができるでしょう。