セラミック治療というのは、具体的などんな治療でどんな時にするものですか? blog

2017.09.20

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「セラミック治療の説明」です。
審美歯科に行くと、インプラント治療や矯正治療やホワイトニングなどのメニューを目にします。

そして、その中にセラミック治療というメニューも含まれています。
「セラミック=陶器」ですから、セラミック治療と聞いてもピンとこない方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここではセラミック治療についての説明をしていきます。

セラミック治療とは

セラミック治療とは、セラミックの詰め物や被せ物を入れるための治療です。
「入れる」と聞くと大掛かりな治療に思えますが、実際にはそうでもありません。
私達が虫歯治療をする際、最終的には詰め物や被せ物で患部を処置します。

そして、その時の詰め物や被せ物の材質にセラミックを使用するのがセラミック治療です。
もっと言えば、銀歯ではなくセラミックを詰め物や被せ物にするとイメージすると分かりやすいと思います。
そして、最近ではセラミック治療…つまり銀歯ではなくセラミックを希望する方が増えているのです。

銀歯ではなくセラミックにする理由

では、なぜ銀歯ではなくセラミック治療によってセラミックにする方が増えているのでしょうか。
その理由は簡単で、セラミックの詰め物や被せ物には銀歯を上回るメリットがあるからです。
ちなみに、セラミックのメリットは以下のようになります。

見た目が美しい

すなわち審美性の高さです。銀歯は目立つため、なるべく人に見られたくないと思うのが自然です。
しかしセラミックは見た目が美しく、天然の歯と比べても遜色ない白さや光沢を誇ります。

二次虫歯になりにくい

セラミックはツルツルした材質上、プラークが付着しにくくなっています。
さらに歯との接着も剥がれにくいため、隙間が生じて二次虫歯が発生するケースが少ないのです。

身体に優しい

セラミックは身体に優しい材質で、それを特に実感できるのがアレルギーの問題です。
100%セラミックなら銀歯のように金属を使用していないため、金属アレルギーが起こることもありません。

長持ちする

セラミックは銀歯に比べて寿命が長く、10年以上は普通に使用可能です。
特にオールセラミックは目立った劣化も起こらず、ケア次第でさらに長く使用することが可能です。

…これらはいずれも銀歯にはないメリット、つまりセラミックならではのメリットです。
こうしたメリットに魅力を感じ、セラミック治療を希望する方が増えているのです。

セラミックのデメリット

セラミックには銀歯にはないメリットがいくつかあり、それを上記で説明しました。
しかし、メリットがあると同時にデメリットがあることも事実です。
ちなみに、セラミックのデメリットは「費用」と「硬さ」の2つです。

まず「費用」ですが、セラミック治療には健康保険が適用されないため、銀歯に比べて費用が高くなるのです。
次に「硬さ」ですが、陶器であるセラミックは強い力で噛むことで、稀に欠けたり割れたりすることがあります。
最も、この硬さにおけるデメリットは選ぶセラミックの種類次第で克服可能です。

セラミックの種類

セラミック治療とは詰め物や被せ物をセラミックにするための治療ですが、
肝心のセラミックにはいくつかの種類があり、その中から選ぶことになります。
当然種類ごとで特徴が異なるため、それについて以下で説明していきます。

オールセラミック

名前が示すとおり、100%セラミックのタイプです。
セラミックの中で最も美しく機能性も高いですが、その分費用が高めになっています。

ジルコニアセラミック

100%セラミックのタイプで、ジルコニアという非常に硬い素材でできています。
このため、セラミックのデメリットとして挙げられる「脆さ」を克服しています。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドという名前のとおり、セラミックとレジンを混ぜたタイプです。
100%セラミックではないため美しさではオールセラミックに劣りますが、その分費用が安くお手軽です。

メタルボンド

人に見える外側はセラミックですが、見えない裏側は金属になっているタイプです。
金属を使用している点で硬さに優れていますが、金属アレルギーの対象になる欠点もあります。

…セラミック治療では、これらの中からセラミックの種類を選ぶことになります。
また、歯科医院によっては取り扱っていない種類のものもあります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミック治療の説明についてまとめます。

1. セラミック治療とは :詰め物や被せ物の材質をセラミックにする治療
2. 銀歯ではなくセラミックにする理由 :審美性の高さや二次虫歯の予防効果の高さなど
3. セラミックのデメリット :健康保険が適用されないので費用が高く、単純な強度では銀歯に劣る
4. セラミックの種類 :オールセラミック、ジルコニアセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド

これら4つのことから、セラミック治療の説明が分かります。
銀歯の詰め物や被せ物を入れるところを銀歯ではなくセラミックにする…それがセラミック治療です。
また、既に銀歯を使用している方がセラミック治療によってセラミックに交換することも可能です。