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セラミックにしたいのですが、元々歯が真っ白ではありません。不自然な仕上がりになりますか? blog

2017.11.01

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「セラミックの見た目の調整」です。
セラミックは白く美しいですが、歯が真っ白ではない人にとってその特徴は不安の種になるでしょう。

なぜなら、セラミックが白いことで他の歯に比べて不自然に見えてしまう可能性があるからです。
天然の歯に近い色…単に白いのではなく、自分の歯に近い色が自然な見た目になりますが、
セラミックではそういった色の調整は可能なのでしょうか。

色の調整とセラミックの質

まず結論から言うと、セラミックの色を調整することは可能です。
セラミックの白さには数多くの種類があり、患者さんの歯の色に合わせた白さを再現できます。
このため、セラミックの色自体を心配する必要はありません。

ただし、セラミックの質には差があります。と言うのもセラミックにはいくつかの種類があり、
選ぶ種類によって質が異なるからです。例えばオールセラミックはセラミックの中で最も美しく、
一方ハイブリッドセラミックはレジンが混ざっていることで審美性はオールセラミックに劣ります。

セラミックの種類によってこうした質の点で差があるため、
色の心配よりはセラミックの種類にこだわった方が良いでしょう。
また、審美性の高さ以外にもセラミックの種類ごとでいくつか特徴が異なる点があります。

ホワイトニングとのコンビネーション治療

セラミックの白さには種類があるため、患者さんの歯に合った自然な白さをセラミックで再現できます。
では、患者さんの歯が白くない場合…つまり変色して黄ばんでいる場合などはどうなるのでしょうか。
いくら自然とは言え、セラミックまで黄ばんだ色にするなんてことはあり得ないですからね。

この場合は、セラミックとホワイトニングとのコンビネーション治療を行うことで解決できます。
人工の歯をセラミックで白くして、その後のホワイトニングで天然の歯も白くするのです。
そうすれば、結果的に歯全体を自然な白さに仕上げることができるのです。

セラミックの種類

上記で「セラミックの色は調整可能なので色の心配は必要ない、必要なのはセラミックの種類にこだわること」
…と説明しました。ではセラミックにはどんな種類があってそれぞれどんな特徴があるのでしょうか。
それについて以下でまとめてみます。

オールセラミック

文字どおり、100%セラミックのタイプです。
今回のテーマのように色…つまり美しさにこだわるならオールセラミックが最もおすすめです。
特徴としては他のセラミックに比べて機能性に優れており、二次虫歯の予防も可能です。

また、100%セラミックであるため金属アレルギーの患者さんでも使用できますし、
詰め物や被せ物としても寿命が長いので長期間の使用が可能です。
このように優れた点が目立つオールセラミックですが、その分費用が高いのが欠点です。

ジルコニアセラミック

ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれているため非常に硬く、
割れや欠けが起こるとされるセラミックの欠点を補ったのがジルコニアセラミックです。
このため、奥歯で使用する際にも充分な硬さを誇っているのが特徴です。

ジルコニアセラミックも充分美しいですが、光沢の差で審美性はオールセラミックに若干劣ります。
欠点を挙げれば費用の高さがまず1つ、そしてジルコニアセラミックは比較的新しいタイプなので、
取り扱っている歯科医院が他のセラミックに比べて少なめなのも欠点です。

ハイブリッドセラミック

セラミックとレジンが混ざったタイプのセラミックです。
レジンが混ざっている点が長所にも短所にもなっています。
長所としてはセラミックでありながらレジンの柔軟性を備えていることです。

また100%セラミックでないことから、費用が安めに設定されているのも長所でしょう。
一方短所としては、レジンが混ざっていることで審美性の点で劣ることです。
このため、ハイブリッドセラミックはお手軽なセラミックと捉えた方が良いでしょう。

メタルボンド

特殊な仕様のセラミックで、見える外側が金属、見えない内側が金属で仕上げてあるタイプです。
金属を使用しているため、セラミックでありながらも金属アレルギーの対象になるので注意してください。
メタルボンドの長所は、金属ならではの硬さを誇っていることです。

割れや欠けが起こるセラミックですが、金属を使用している分メタルボンドは頑丈です。
ただし、最近では審美性の高さと硬さを兼ねそろえたジルコニアセラミックが登場したため、
それに比べるとメタルボンドが見劣りするのは否めません。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックの見た目の調整についてまとめます。

1. 色の調整とセラミックの質 :色の調整は可能。それよりもセラミックの種類ごとで美しさが異なる
2. ホワイトニングとのコンビネーション治療 :元の歯が変色している場合、ホワイトニングも行うと良い
3. セラミックの種類 :オールセラミック、ジルコニアセラミック、ハイブリッドセラミックなどがある

これら3つのことから、セラミックの見た目の調整について分かります。
セラミックの色は調整可能なため、白さの不自然さについては心配いりません。
また、元の歯の変色が激しい場合はセラミックとホワイトニングとのコンビネーション治療が効果的です。
ちなみにセラミックには種類がありますが、種類ごとで審美性の高さが異なります。