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見栄えよりも健康を重視しているのですが、それでも銀歯よりセラミックがおすすめですか? blog

2017.11.05

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「見た目よりも健康を重視する場合のセラミック治療」です。
「セラミック=美しい」という点から、セラミック治療は審美性を求める人向けのイメージがあります。

だとすれば、審美性を求めていない人はセラミック治療をおすすめできないのでしょうか。
実はそうでもなく、例えば健康を重視する人にもセラミック治療はおすすめです。
なぜなら、セラミックは審美性だけでなく機能性においても優れているからです。

金属アレルギーの人でも安心

セラミックの材質は陶器ですから、銀歯のように金属を使用していません。
このため、金属アレルギーの人でも安心して使用できるメリットがあります。
ただし、これについては全てのセラミックに該当するわけではありません。

セラミックの中にはメタルボンドというタイプがあり、このセラミックは一部金属を使用しています。
このため、金属アレルギーを理由にセラミックにする人はその旨を歯科医に伝え、
オールセラミックなど金属を使用していないセラミックを選択するようにしてください。

二次虫歯を予防できる

銀歯を使用していて悩まされるのが虫歯の再発…つまり二次虫歯です。
これは詰め物や被せ物と歯との間に隙間が生じ、そこから細菌が入り込むことで起こる問題です。
そして、銀歯が二次虫歯になりやすいのはこうした隙間が生じやすく、なおかつプラークが付着するからです。

一方、セラミックは二次虫歯の予防効果が非常に高いというメリットを持っています。
歯との接着の相性の良さから接着が剥がれにくく、このため隙間が生じることがありません。
さらにツルツルした感触のセラミックにはプラークが付着しにくく、二次虫歯を予防しやすいのです。

色長持ちする

銀歯もセラミックも人工物ですから、いずれは劣化して寿命が訪れます。
その点についてはどちらも同じですが、肝心の寿命の長さには大きな差があります。
銀歯の場合、一般的には5年ほどで寿命になると言われています。

一方セラミックの寿命は10年以上…それもオールセラミックならケア次第で15年や20年だって使用可能です。
さらに劣化しても接着が剥がれるようにこともなく、変色が起こることもありません。
つまり、セラミックは使用している間はずっと安全かつ美しい状態を維持できるのです。

心の健康にも繋がる

セラミックの最大のメリットである見た目の美しさ…健康において言うならそれは心の健康に繋がります。
銀歯は目立って審美性に欠けており、中にはそれが理由で自分の笑顔に自信が持てなくなる人もいます。
そうなると会話に抵抗を感じるようになり、やがて人と付き合うことにコンプレックスを抱きかねません。

これは心の健康には良くないですね。
その点、セラミックの見た目の美しさは単に「美しい」の一言で終わるのではなく、
人によってはこうした心の問題を回避できる…つまり心の健康にも繋がるのです。

セラミックのデメリット

セラミックの審美性の高さは既にご存知だと思いますが、
それに加えて今回説明したような健康面におけるメリットもあります。
つまり、セラミックは銀歯に比べて審美性だけでなく機能性においても優れているのです。

とは言え、そんなセラミックにも欠点…つまりデメリットがあります。
セラミックと銀歯を比較した場合、セラミックの方が劣っているのは以下の2つの点です。

費用が高い

銀歯は健康保険が適用されますが、審美目的を兼ねたセラミックには適用されません。
このため、費用を比較すると明らかにセラミックの方が高くなるのです。
特にオールセラミックやジルコニアセラミックは多くのメリットがあるものの、お手軽な費用とは言えません。

割れたり欠けたりする

陶器であるセラミックと金属である銀歯…これらを比較すると硬いのは後者になります。
と言うのもセラミックは陶器という材質上、あまり強い力で噛むと割れたり欠けたりすることがあるからです。
ただし、最近はその欠点を補ったジルコニアセラミックが登場し、これは非常に硬く仕上げられています。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、見た目よりも健康を重視する場合のセラミック治療についてまとめます。

1. 金属アレルギーの人でも安心 :100%セラミックのタイプなら、一切金属を使用していない
2. 二次虫歯を予防できる :接着が剥がれにくいので隙間が生じず、さらにプラークも付着しにくい
3. 長持ちする :オールセラミックなら10年以上どころか、ケア次第で15年や20年使用することも可能
4. 心の健康にも繋がる :審美性の高さは見た目のコンプレックスを解消し、心の健康にも繋がる
5. セラミックのデメリット :費用が高い、割れたり欠けたりする(ジルコニアセラミックなら充分硬い)

これら5つのことから、見た目よりも健康を重視する場合のセラミック治療について分かります。
特に注目すべき点は「二次虫歯を予防できる」という点で、
虫歯治療の繰り返しを防げることは歯を守ることにも繋がります。
セラミックは審美性だけでなく、機能性が高いという特徴も持っているのです。