ホワイトニングの仕組みを知りたいです。なぜ変色した歯を白くできるのですか? blog

2018.03.01

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「ホワイトニングで歯が白くなる仕組み」です。
ホワイトニングは歯を白くするための治療ですが、この仕組みを不思議に感じる人もいるでしょう。

何しろ、変色しているのは歯の表面ではなく奥にある象牙質なわけですから、
届くことのないその箇所をどうやって白くのか不思議に思う気持ちは分かります。
こうした疑問は不安に発展することもあり、ここではその解消のためホワイトニングの仕組みを説明します。

ホワイトニングで歯が白くなる仕組み

ホワイトニングで使用する薬剤は、過酸化水素や過酸化尿素の成分からできています。
濃度は30%ほどになっており、これらの成分が歯の表面の着色を分解して無色透明にします。
これによってエナメル質が元々の状態になり、歯の表面の着色が落ちて綺麗になります。

さらにエナメル質の奥には象牙質がありますが、このエナメル質が変色していると歯全体が変色して見えます。
これはエナメル質が半透明のためで、象牙質が透けて見えることで歯全体が変色して見えるのです。
さて、ホワイトニングで使用する薬剤からは活性酵素が発生し、その影響でエナメル質の構造が変化します。

具体的には、角ばった形状のエナメル質が丸みをおびた形状に変化するのです。
これによってエナメル質に当たる光が象牙質に届かなくなり、
反射することによって歯全体も白く見せることができるのです。

歯を白く見せる仕組みの例え

「エナメル質を構造変化させて変色した象牙質を白く見せる」…これだとイメージしにくいと思います。
そこで、分かりやすい例えでこの仕組みを説明します。例えとして、浴室での入浴を連想してください。
浴室にはガラス窓がありますが、仮にこのガラス窓が透明ガラスなら浴室が透けて入浴姿が見えてしまいます。

実際には入浴している人間はガラス窓の向こうにいるわけですが、
そのガラスが無色透明なことで外側から入浴姿が見えてしまうわけです。
そうならないよう、一般的に浴室のガラス窓は曇りガラスになっていますね。

実はホワイトニングの仕組みもこれと同じです。
本来エナメル質は透明ガラスに等しく、その奥にある変色した象牙質が透けて見えています。
そこでホワイトニングの薬剤によって、エナメル質を透明ガラスではなく曇りガラスに変化させます。

そうすれば透けなくなり、変色した象牙質が見えなくなるのです。
曇りガラスの窓にして入浴姿を見えなくさせているように、
エナメル質を曇りガラスのように構造変化させ、変色した象牙質を見えなくさせているのです。

ホワイトニングが永久に持続しない理由

ホワイトニングをすることで、歯の表面の着色も落ちてなおかつ歯も白く見せられます。
しかし、この効果は永久に持続するわけではありません。
まず歯の表面の着色ですが、生活している以上いずれまた着色が起こってしまうでしょう。

また、歯を白く見せるためにエナメル質を構造変化させていますが、
そのエナメル質も自己修復によって元の形に戻ろうとします。
このためホワイトニングをしても効果は永久ではなく、半年~1年ほどで後戻りが起こります。

最も、この問題についての対処は簡単です。

ホワイトニングは重ねて行えるため、定期的にホワイトニングすれば良いのです。
そうすれば、ホワイトニングの白さを維持することができます。

ホワイトニングの種類

ホワイトニングには3つの種類…すなわち3つの治療方法があります。

• オフィスホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングで、ホワイトニングの治療方法として最も一般的な方法です。
早く白くできる点がメリットですが、一方で後戻りするのも早いデメリットがあります。
通院の手間は掛かるものの、自分で行う作業は一切ないので手軽に行えます。

• ホームホワイトニング
自宅で行うホワイトニングで、使用するマウスピースと薬剤は歯科医院で受け取ります。
患者さんが薬剤を使用するため濃度が薄くなっており、そのため白くなるのに時間が掛かります。
ただしその分薬剤がしっかりと歯に浸透するため、効果が長続きするメリットがあります。

• デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法です。
それぞれのメリットを活かせるので早く白くなり、さらに効果も長続きします。
ホワイトニングの中で最も優れた方法ですが、その分費用が高いのがデメリットです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングで歯が白くなる仕組みについてまとめます。

1. ホワイトニングで歯が白くなる仕組み :エナメル質を構造変化させ、変色した象牙質を見えなくする
2. 歯を白く見せる仕組みの例え :浴室の曇りガラスをイメージすると分かりやすい
3. ホワイトニングが永久に持続しない理由 :歯の表面は再び着色し、エナメル質も元に戻ろうとするため

これら3つのことから、ホワイトニングで歯が白くなる仕組みについて分かります。
ちなみに市販のホワイトニング歯磨き粉は全くの別物です。
歯の表面の着色程度は落とせるでしょうが、
使用している成分も異なるのでエナメル質を構造変化させる効果はありません。
今回お伝えしたホワイトニングの仕組みは、あくまで歯科治療としてのホワイトニングの説明です。