参考程度でもいいので、自分が歯周病かどうかを知る方法があったら知りたいです blog

2018.07.09

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「歯周病の自己診断の仕方」です。
歯周病は「静かなる病気」とも呼ばれており、その理由は自覚症状が少なく気づきにくいからです。

最も、自覚症状がゼロというわけではないため、
歯周病の自覚症状を知っておけば、自分が歯周病かどうかを知る自己診断をすることも可能です。
そこで、ここでは歯周病の有無を診断するための簡単な方法をお伝えします。

歯肉の状態を確認

歯周病になると歯肉が炎症を起こすため、歯肉の見た目に変化が起こります。
まず歯肉が赤く変色して腫れますし、触った感触もプニプニしていて歯肉ならではの張りがなくなります。
ちなみに、歯肉が赤く腫れる理由はそこに血液が集合するからです。
歯周病になったことでその原因菌を駆除しようと、免疫細胞を含んだ血液が患部に集まるのです。

歯肉の出血を確認

歯周病になると歯肉が炎症を起こしますし、患部に血液が集まることで出血しやすくなります。
それもささいな刺激で出血するようになり、特に食事や歯磨きの時の出血が目立ちます。
とは言え、この時の出血で痛みは感じないため、歯肉からの出血の有無は目で見て初めて気づきます。
最も分かりやすいのは、歯磨きをした後に血液が付着していないか歯ブラシを確認することです。

口臭を確認

歯周病になると口臭がするようになります。
繁殖した歯周病菌、歯肉から出血した際の血液、歯肉から出た膿みが口臭を生むため、
歯周病の口臭は特にきついのが特徴です。
ただし口臭の原因は様々ですから、「口臭がする=歯周病」と一概に断定はできません。

歯石を確認

歯石があると歯周病になりやすく、さらに進行もしやすいため、
歯石がたくさんある人は歯周病になっている可能性が高いでしょう。
歯石とは歯と歯の隙間、もしくは歯と歯肉の境目に付着している白くて硬い塊です。
プラークと違って目で見て分かるため、歯の表側や裏側に歯石が付着していないか確認してみましょう。

歯の長さを確認

これはどういうことかと言うと、歯周病が進行すると歯を支える歯槽骨が溶かされていきますが、
その影響で歯肉退縮が起こって歯肉の高さが下がるのです。
これによって歯の根が露出するため、歯全体の長さが一見長くなって見えるようになります。
鏡で歯の長さに注目し、以前に比べて長くなったような気がした場合は歯周病の可能性があります。

噛み合わせた時の痛みを確認

歯周病が進行して歯が動くと、歯が正常に支えられていない状態になります。
このため、噛み合わせた時に痛みを感じてしまうのです。
また、それと同時に固い食べ物を噛めなくもなるため、
問題なく食べ物を噛めるか?さらに噛み合わせた時に痛みがないか?…これらの点を確認しましょう。

食事の時に歯がしみないかを確認

歯周病が進行すると歯槽骨が溶かされ、その影響で歯肉退縮が起こって歯の根が露出します。
この露出した歯の根は象牙質が剥き出しになっているため、刺激に対して非常に敏感です。
そして温度も刺激となるため、そのせいで冷たいものや熱いものを飲食すると歯がしみるのです。
このため、冷たいものや熱いものを飲食する時はしみることがないかを確認してみましょう。

歯が揺れるかを確認

歯周病が進行すると歯を支える歯槽骨が溶かされていきますが、
それは歯にとって支えを失うことを意味します。
支えを失った歯は不安定になるため、指で触れるだけで揺れたり動いたりするのです。
そこで、自分の歯を指で触れる、少しだけ押すなどして確認してみましょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病の自己診断の仕方についてまとめます。

1. 歯肉の状態を確認 :歯肉の色、見た目、触った感触を確認する
2. 歯肉の出血を確認 :食事や歯磨きの時に歯肉から出血していないかを確認する
3. 口臭を確認 :口臭の原因は様々のため、「口臭がする=歯周病」と断言することまではできない
4. 歯石を確認 :歯と歯、歯と歯肉の境目などに白くて硬い塊が付着していないかを確認する
5. 歯の長さを確認 :歯周病が進行すると歯の根が露出して歯が長く見えるため、歯の長さを確認する
6. 噛み合わせた時の痛みを確認 :噛み合わせた時に痛みがあるか、固い食べ物を噛めるかを確認する
7. 食事の時に歯がしみないかを確認 :「5」に関連。露出した歯の根は冷たいものや熱いものの飲食でしみる
8. 歯が揺れるかを確認 :指で触れる、指で少し歯を押すなどして歯が動かないかを確認する

これら8つのことから、歯周病の自己診断の仕方について分かります。
あくまで自己診断ですから、歯周病の有無を正確に知るには歯科医院で診てもらいましょう。
また、お伝えした項目のうち「5」~「8」については要注意です。

これらの自覚症状は歯周病がある程度進行した場合に起こるため、
「5」~「8」で該当する項目があった場合、歯周病になっているだけでなく相当進行している可能性があります。
このため、早く歯科医院に行って診察を受ける必要があります。