以前セラミック治療をしましたが、その時のセラミックは新品に交換できますか? blog

2018.07.16

以前セラミック治療をしましたが、その時のセラミックは新品に交換できますか?

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「セラミックの交換と種類」です。
セラミック治療によって処置した詰め物や被せ物、それを永久に使用することはできません。

と言うのも、詰め物や被せ物などの人工物は必ず年数経過によって劣化して、いずれ寿命がくるからです。
また、寿命でなくても自分のセラミックに不満があって、新品に替えたいと思うこともあるかもしれません。
そのような場合のセラミックの交換、そしてセラミックの種類についての説明が今回のテーマです。

セラミックの寿命

セラミックの寿命は10年以上ですから、数字で比較すれば銀歯やレジンの倍以上長持ちします。
とは言え、ケア次第で寿命の長さは変化しますから、さらに長く使用できることもあればその逆もあるでしょう。
このように、セラミックが寿命になった場合は新品のものへの交換が必要ですが、
セラミックを交換する流れにおいて次のことを知っておきましょう。

・セラミックの種類を選択できる
セラミックにはいくつかの種類があり、現状セラミックならいずれかの種類のものを使用しています。
交換時はそれと同じ種類に限定されるわけではないため、
改めてセラミックの種類を選択しても良いですし、希望するなら銀歯やレジンへの交換も可能です。

・改めて費用が発生する
初期不良のようなケースではともかく、
劣化したセラミックを新品のものに交換する場合は改めて費用が発生します。
その歯科医院独自の割引でも導入しない限り、通常のセラミック治療と全く同じ費用が掛かります。

<寿命でなくても交換できる?>
可能です。多いパターンは、銀歯を選択した人が後日やはりセラミックにしたいというパターンです。
ただしこのような場合、最初に治療した銀歯の費用がムダになってしまうため、
選択する材質、さらにセラミックの場合はその種類を慎重に考えてから最初の治療を行いましょう。

選択できるセラミックの種類

セラミックを交換する際に選択できる種類は、現状以下の5種類です。
これは交換ではなく、初めてセラミックにする場合も同様です。

・オールセラミック
セラミックの中で最も美しく、全種類の中で最上位に位置するタイプです。
年数経過で変色しない、金属アレルギーが起こらないなど審美性にも機能性にも長けていますが、
一方で費用が高いという欠点もあります。

・ハイブリッドセラミック
基本はセラミックですが、レジンが混ざっているため年数経過による変色が起こります。
また、元々の審美性も100%セラミックのオールセラミックより劣ります。
このような欠点があるものの、ハイブリッドセラミックはその分費用が安くてお手軽です。

・メタルボンド
外見はセラミックですが、中身は金属になっているため耐久性の高さが長所です。
このため、噛む力の強い奥歯をセラミックにする場合におすすめです。
見る角度によっては金属が見えるため、審美性はオールセラミックに劣ります。

・ジルコニアセラミック
人工ダイヤモンドを使用したセラミックで、メタルボンド同様に耐久性の高さが長所です。
さらにメタルボンドよりも美しく、金属を使用していないので金属アレルギーの心配もありません。
このようにメタルボンドの欠点を克服していることから、メタルボンドの上位タイプと捉えれば良いでしょう。

・健康保険適用のハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックにおいて、2014年以降健康保険が適用されるようになりました。
いくつかの基準を満たす必要があるため、実質セラミックはこれを除いた4種類と捉えた方が良いですし、
健康保険適用のハイブリッドセラミックは従来のハイブリッドセラミックより審美性も機能性も劣ります。

セラミックを交換する時は種類も変えるべきか

これは自身の判断で問題なく、無理に種類を変える必要はありません。
ただ、セラミックの種類ごとの特徴を把握し、
自分のセラミックが本当に合っているのかを検討する価値はあると思います。

例えば現状、奥歯をセラミックにしているとします。以前はセラミックの種類のことがよく分からず、
ハイブリッドセラミックにしたとします。この場合は奥歯に使用しているという点から、
交換時はメタルボンドやジルコニアセラミックにするとセラミックの特徴をより活かせます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミックの交換と種類についてまとめます。

1. セラミックの寿命 :10年以上で、銀歯やレジンの倍以上。ケア次第で寿命の長さは変化する
2. 選択できるセラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンドなど
3. セラミックを交換する時は種類も変えるべきか :セラミックの特徴を活かしたものにするのもあり

これら3つのことから、セラミックの交換と種類について分かります。
セラミックはいずれ寿命になりますし、寿命になった時には交換が必要です。
また、交換時は今まで使用していたセラミックと別の種類のセラミックも選択できますし、
おすすめはできないものの、希望するのであれば銀歯やレジンへの交換だって可能です。