セラミックの白さは確かに美しいですが、逆に白すぎて目立つことはないですか? blog
2018.07.23
杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「セラミックの白さの調整」です。
セラミックは天然の歯に近い白さ、さらに光沢まで持っています。
しかし、天然の歯の色は人によって異なり、例えば同じ白い歯にしても白さに違いがあります。
そこで心配になるのが、セラミックにすることで逆に目立ってしまわないかという点です。
そこで、ここではセラミックの色…つまり白さの調整について説明していきます。
白さの調整について
セラミックの白さは調節可能です。セラミックは天然の歯に近い白さですが、
その白さの種類も豊富に用意されており、その患者さんに最も合う白さのものを選択します。
このため、白すぎるから目立つという心配をする必要はありません。
最も、天然の歯の色が極端に変色している場合は確かに目立ってしまうため、
その場合はセラミック治療とあわせてホワイトニングを行うことをおすすめします。
その上で、ホワイトニングの白さに近いセラミックを選択すれば良いのです。
<セラミック治療後のホワイトニングについて>
元々セラミック治療時にホワイトニングを視野に入れている場合は問題ないですが、
そうではなくセラミック治療後に急にホワイトニングしたくなった場合は注意が必要です。
この場合、元々のセラミックの色はホワイトニングを視野に入れていないため、
ホワイトニングは言わば想定外の事態となり、その結果セラミックが目立つ可能性があるからです。
このため、セラミック治療を行う場合は一度ホワイトニングも検討してください。
白さの美しさとセラミックの種類
白さの調整は可能ですが、その美しさ自体はセラミックの種類で決まります。
例えばセラミックの種類の中で最も美しいのはオールセラミックです。
そしてハイブリッドセラミックにした場合、いくら白さを調整してもオールセラミックよりは美しくなりません。
つまり白さの調整は可能でも、元の美しさにおいてはセラミックの種類で決まるということです。
ちなみに、セラミックには次の4種類があり、美しさのレベル以外にもそれぞれ独自の特徴があります。
・オールセラミック
セラミックの中で最も美しいタイプです。とにかく見た目の美しさにこだわりたい場合におすすめで、
他のセラミックでいくら白さを調整してもオールセラミックよりは美しくなりません。
また審美性だけでなく機能性も高いですが、その分費用が高いのが欠点です。
・ハイブリッドセラミック
セラミックとレジンが混ざったタイプで、見た目の美しさを追求したい場合にはおすすめできません。
なぜならレジンが混ざっているため元の美しさはオールセラミックより劣りますし、変色もするからです。
しかし様々な部分でオールセラミックに劣る分、費用が安いというお手軽さがあります。
・メタルボンド
メタルの名から想像できるとおり、一部金属を使用したセラミックです。
金属のフレームにセラミックを焼き付けてありますが、年数経過によってセラミックが剥がれることがあります。
このため見た目の美しさはオールセラミックに劣りますが、メタルボンドは金属の頑丈さを兼ね備えています。
・ジルコニアセラミック
人工ダイヤモンドのジルコニアを使用しており、メタルボンド同様に頑丈さが特徴のセラミックです。
見た目もメタルボンドより美しいものの、やはりオールセラミックには劣ります。
ジルコニアセラミックは新しいタイプのセラミックですから、取り扱っている歯科医院はまだ少なめです。
セラミックの種類にこだわるべき
ここまでの説明で分かるとおり、セラミックは白さの調整ができるのでその点は心配ありません。
そして、元の美しさはセラミックの種類によって決まるため、
美しさにこだわる場合は調整よりもセラミックの種類にこだわるべきでしょう。
ただし、セラミックの種類ごとで異なるのは見た目の美しさだけではありません。
このため、セラミックの種類を選択する時は見た目以外の特徴も把握し、
その上で自分に合ったセラミックにしてください。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、セラミックの白さの調整についてまとめます。
1. 白さの調整について :白さの調整は可能なため、その患者さんの歯の色に合ったセラミックにできる
2. 白さの美しさとセラミックの種類 :元の美しさはセラミックの種類で決まり、オールセラミックが最も美しい
3. セラミックの種類にこだわるべき :美しさを最優先するならセラミックの種類にこだわるべき
これら3つのことから、セラミックの白さの調整について分かります。
セラミックの白さは調整可能ですが、元の白さの美しさはセラミックの種類で決まります。
例えばハイブリッドセラミックにした場合、調整によって自然な白さを再現できるものの、
その美しさはオールセラミックには劣ります。単に自然な白さだけを求める場合は調整で対処可能ですが、
そうではなく美しさそのものを高めたいのであればセラミックの種類にこだわることも大切です。