「歯医者に行く」以外の方法で歯の痛みを解消する方法はありますか? blog

2019.01.08

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。今回のテーマは「歯の痛みを解消する方法」です。歯が痛い時には歯科医院に行くべきですが、分かっていてもそれができないこともあります。

と言うのも、歯の痛みは歯科医院の診療時間に合わせて訪れるわけではないですからね。歯科医院に行けない夜中に急に歯が痛むこともあり、そんな非常事態に備えて歯の痛みを一時的に解消する方法を知っておくと役立ちます。

痛み止めを飲む

歯科医院では治療内容によって痛み止めを処方するため、その時の痛み止めが残っていればもちろん使えますし、ドラッグストアで販売されているものでも構いません。痛み止めは歯痛に効くものも多く、効果の欄に「歯痛」と記載されていればその痛み止めを飲みましょう。

歯の痛みの原因は様々ですが、いずれの場合も痛み止めを飲むことで痛みを解消できます。欠点としては、神経まで進行した虫歯のような激痛だと完全な痛みの解消は難しいこと、また痛み止めは即効性がないため効果を実感するまでに多少の時間がかかることです。

正露丸を詰める

正露丸も薬ですから、方法としては「痛み止めを飲み」と似ているかもしれません。しかし敢えて別に紹介したのは理由があり、それは正露丸の場合は使用方法が少々特殊だからです。本来正露丸は飲んで使用しますが、歯痛の場合は患部に詰めるのが正しい使用方法です。

これは正露丸のケースにも記載されているため、よく読んでいれば間違えることはありません。正露丸の堅さは粘土状ですから、患部に押し込むと詰めることができます。そうすると痛みが解消され、効果が出るまでの早さが痛み止めを飲むより早いのも利点です。

ぬるま湯で丁寧なうがいをする

ポイントは「ぬるま湯」と「丁寧」です。冷水によるうがいは温度が刺激となり、患部を刺激して知覚過敏を起こしてしまう可能性があります。また、強めのうがいをすると患部を傷つけてしまう可能性があります。

このため、患部に刺激とならないぬるま湯が温度としてベストですし、患部を傷つけないために丁寧なうがいを繰り返さなければなりません。食べカスが詰まって神経を圧迫していることが痛みの原因の場合、最も効果的な解消方法です。

冷やす

歯の痛みを解消する方法として冷やすのは基本ですが、間違った冷やし方をしないよう注意してください。やってはいけないのが、氷や冷水を口に含んで患部を直接冷やす方法です。この場合、冷たい温度が患部にとって刺激となり、知覚過敏を引き起こす可能性があります。

このため、直接ではなく頬側からと言うのが正しい冷やし方であり、氷をくるんだ濡れタオルや解熱シートを使って頬側から冷やしましょう。痛み止めを飲み、効果が出るまでの間に冷やしておくなど、他の方法と併用すると良いでしょう。

救急センターを利用する

歯科医院に行けない理由が時間的なものであれば、歯科の救急センターがあることも知っておきましょう。子供がいる人は子供の急な発熱で夜間の救急センターを利用した経験がある人も多いでしょうが、歯科においても救急センターは存在し、もちろん大人でも利用することが可能です。

「歯科 救急 〇〇(住んでいる地域)」でインターネット検索すれば、最寄りの救急センターが見つかります。また、歯科医院によっては夜遅くまで診療を行っている、もしくは土日でも診療を行っているところもあるため、念のため近隣の歯科医院の診療時間を確認しておくと良いでしょう。

やってはいけないこと

歯が痛む時、一見痛みが解消できそうな方法が逆に痛みが増す要因になることもあります。次の方法は歯が痛む時についやってしまいがちなことですが、いずれも逆効果になるので注意してください。

入浴してリラックスする

入浴は身体を温めることになり、身体が温めることで血行が良くなります。そうすると血流によって神経が圧迫され、むしろ痛みが増してしまいます。

温める

「冷やす」と「温める」で迷う人がいますが、歯の痛みに対して温めてはいけません。理由は上記の「入浴」と同様で、温めることで血行が良くなって痛みが増してしまうからです。

喫煙

タバコは刺激物ですから、起こっている症状が悪化する要因になります。そもそも喫煙は歯の健康に悪く、例えば喫煙すると歯周病になるリスクが5倍以上も高まります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯の痛みを解消する方法についてまとめます。

1. 痛み止めを飲む :市販のものでも問題ないが、痛み止めは効果が出るまでに少し時間がかかる
2. 正露丸を詰める :痛み止めを飲むよりも早く効くが、「飲む」ではなく「詰める」が正しい使い方
3. ぬるま湯でうがいをする :冷水は患部に刺激となるため、温度はぬるま湯くらいにする
4. 冷やす :温める方が良いと考える人もいるがそれは間違い。直接ではなく頬側から冷やす
5. 救急センターを利用する :歯科にも救急センターがあり、夜間などの緊急時に利用できる
6. やってはいけないこと :入浴してリラックスする、温める、喫煙

これら6つのことから、歯の痛みを解消する方法について分かります。ちなみに、ここでお伝えした歯の痛みを解消する方法は治療ではありません。あくまで応急処置であり、例え痛みが解消されてもそれを引き起こした原因は依然そのままの状態です。このため、後日必ず歯科医院に行って診察と治療を受けるようにしてください。