詰め物や被せ物をホワイトニングして白くできますか? blog
2019.02.14
杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。今回のテーマは「詰め物や被せ物を白くする方法」です。歯の色で悩む人の全てが、自分の天然の歯の色で悩んでいるとは限りません。
例えば白くて美しい歯をしている人でも、歯の色で悩むことがあります。それは詰め物や被せ物…いわゆる人工物の色で、特に銀歯を使用している人に多い悩みです。では、銀歯をホワイトニングすれば白くできるのでしょうか。
人工物はホワイトニングできない
まず知っておいてほしいのは、人工物はホワイトニングできないということです。ですから銀歯を白くすることはできないですし、銀歯に限らずレジンや金歯でも同じことが言えます。また、人工物という点でインプラントの上部構造もホワイトニングすることはできません。
もちろん、銀歯を使用している人がホワイトニングの治療自体を受けることは可能です。しかし効果があるのは他の天然の歯であって、銀歯にホワイトニングの効果は一切ありません。このため、銀歯を白くしたいのであれば別の方法を考えなければなりません。
セラミック治療のすすめ
銀歯を白くすることは不可能ですが、白くて美しい詰め物や被せ物に交換することは可能です。それは詰め物や被せ物の材質をセラミックにすることで、これをセラミック治療と呼びます。セラミック治療によって銀歯をセラミックに交換することには次のメリットがあります。
見た目が美しくなる
セラミックは白いだけでなく、天然の歯に近い自然な白さを再現しています。また白さの調整も可能なため、自分の天然の歯に限りなく近い白さの再現が可能です。
虫歯が再発しづらくなる
詰め物や被せ物は元々虫歯治療の時に処置したものですが、セラミックにすることでプラークが付着しにくくなり、虫歯の再発を予防しやすくなります。
金属アレルギーの心配がない
セラミックは陶器ですから、金属アレルギーが理由で銀歯にできない人にもおすすめです。ただし、メタルボンドと呼ばれるタイプのものは一部金属を使用しています。
長持ちしやすい
充分なケアをしている前提なら、材質的に銀歯よりもセラミックの方が長持ちしやすくなります。特にオールセラミックの場合、年数経過による変色も起こらず使用している間は美しさを維持できます。
セラミック治療のデメリット
セラミック治療のデメリットは費用の高さで、これは健康保険が適用されないことが理由です。ただし、次の方法によってある程度費用を抑えることが可能です。
ハイブリッドセラミックにする
ハイブリッドセラミックはレジンに近い材質のため、比較的費用が安く設定されています。ただし費用が安い分、見た目の美しさにおいては他のセラミックに劣ります。
医療費控除を利用する
年間の医療費が10万円を超えた場合、医療費控除が利用できます。セラミック治療も医療費控除の対象になるため、治療時の領収書は保管しておきましょう。
複数の歯科医院で費用を比較する
自由診療の費用は歯科医院ごとで設定できるシステムになっています。ある程度の相場は決まっていますが、セラミック治療の治療費は歯科医院によって異なります。
セラミックの種類
セラミック治療を希望する場合、セラミックの種類を選択しなければなりません。上記でセラミックのメリットを説明しましたが、それは全てのセラミックに共通するメリットです。それとは別に、セラミックの種類によってもそのセラミックならではのメリットがあります。
オールセラミック
100%セラミックでできており、セラミックの中で最も審美性の高いタイプです。変色することもないので長い間美しさを維持できますが、その分費用が高くなります。
ハイブリッドセラミック
レジンにセラミックの微粒子を練り込んだタイプで、セラミックとレジンの中間に位置するタイプです。レジンを使用していることで年数経過による変色が起こりますが、その分費用が安くてお手軽です。
メタルボンド
金属のフレームにセラミックを焼き付けたタイプです。金属を使用しているため耐久性は高いですが、金属アレルギーの対象になります。
ジルコニアセラミック
メタルボンド同様に耐久性が高いタイプです。金属を使用していないため金属アレルギーの心配がなく、さらにメタルボンドよりも審美性が高くなります。
まとめ
いかがでしたか?
最後に、詰め物や被せ物を白くする方法についてまとめます。
1. 人工物はホワイトニングできない :詰め物や被せ物をホワイトニングしても白くならない
2. セラミック治療のすすめ :詰め物や被せ物を白く美しくするには、材質をセラミックにすると良い
3. セラミック治療のデメリット :費用が高いが、ハイブリッドセラミックにするなどで安くすることはできる
4. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック
これら4つのことから、詰め物や被せ物を白くする方法について分かります。歯を白くする方法はホワイトニングだけではありません。セラミック治療によって詰め物や被せ物を白くできますし、ホワイトニングで白くならない歯に対してはホワイトコート(歯のマニキュア)という方法もあります。