急な歯の痛みが起こった場合に備えて、何か対処方法があれば知っておきたいです blog

2019.02.23

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。今回のテーマは「歯の痛みに効果的な応急処置」です。歯の痛みは急に起こるもので、時には真夜中に痛みだすこともあります。

歯が痛む時には歯科医院に行くのが鉄則ですが、痛むタイミングによってはそれができないこともあるでしょう。そんな時に痛みをおさめる応急処置を知っておけば、もしもの時に便利です。


対処方法1. 頬側から冷やす

痛みの解消方法は、原因によって冷やすのが効果的な場合と温めるのが効果的な場合があります。ちなみに歯が痛い時には冷やすのが効果的で、温めると逆効果になってしまうので要注意です。また冷やし方にも正しい方法があり、直接ではなく頬側から冷やしてください。

これは、直接冷やすとその冷たさが患部に刺激となり、知覚過敏を引き起こす可能性があるからです。頬側から濡れタオルを当てる、もしくは解熱用のシートを貼るなどして冷やしてください。

対処方法2. 痛み止めを飲む

歯科医院で処方されたものに限らず、市販の痛み止めでも効果があります。効果の欄に「歯痛」と明記されていれば、それを飲めば歯の痛みがおさまります。ただし神経まで進行した虫歯の痛みなど、痛みが酷い時には完全にはおさまらないことがあります。

また、痛み止めには即効性がないため、飲んでも効果が出るまで少し時間がかかります。このため痛み止めだけに頼らず、例えば「冷やす」など他の対処方法も併せると良いでしょう。

対処方法3. 正露丸を詰める

痛み止めと同じ方法に思えますが、正露丸の場合は使用方法が異なります。腹痛時は飲んで使用する正露丸ですが、歯が痛い時には患部に詰めて使用します。正露丸は粘土状になっているため、患部に押し込むと詰めることができます。

少し特殊な使用方法ですが、これは正露丸にもきちんと明記されています。また、正露丸を詰めての対処には即効性があるため、痛み止めよりも早く効きます。

対処方法4. ぬるま湯でうがいを繰り返す

まずやってはいけないのが、ゴシゴシと歯磨きをすることです。虫歯の痛みの場合はその虫歯は既に進行しているため、急な歯磨きで虫歯は解消されないですし、むしろ患部を傷つけて痛みが増してしまう可能性もあります。

このため、応急処置としては歯磨きではなくうがいをしてください。また強いうがいや冷水でのうがいは患部に刺激となるため、ぬるま湯でゆっくりのうがいを繰り返しましょう。

対処方法5. 救急センターを利用する

小さな子供がいる人は、子供の急な発熱で夜間に救急センターを利用した経験がある人も多いでしょう。歯科においてもこのような救急センターが存在し、もちろん大人でも利用可能です。「歯科 救急 地域名」でインターネット検索すれば、最寄りの救急センターがすぐ分かります。

また、歯科医院によっては土日や比較的遅い時間まで診療を受け付けているところもあるため、念のため近隣の歯科医院の診療時間も調べておくと良いでしょう。

注意点. 歯が痛い時にやってはいけないこと

歯が痛い時、痛みが解消できると思ってやってことが逆効果になるケースがありますし、そもそも絶対にやってはいけないこともあり、次のことがそれに該当します。

・患部に触れる
歯が痛いとどうしても患部が気になってしまい、指で触れる人がいます。また、痛みを紛らわすために引っかく人もいますが、いずれも指の細菌が付着して症状が悪化します。

・ゆっくりと入浴する
気分を落ち着けるための入浴は、歯の痛みに対しては逆効果です。これは入浴によって身体が温まり、血行が良くなって神経が圧迫されて痛みが増してしまうからです。

・身体を動かす
歯の痛みを紛らわすための運動は、歯の痛みが逆に増してしまう原因になります。これは入浴と同じ理由で、身体が温まって血行が良くなってしまうからです。

・飲酒や喫煙
飲酒は身体が温まって血行が良くなるため、神経が圧迫されて痛みが増してしまいます。喫煙はその行為自体が有害であり、刺激物となって症状を悪化させてしまいます。

まとめ


いかがでしたか?
最後に、歯の痛みに効果的な応急処置についてまとめます。

対処方法1. 頬側から冷やす :直接ではなく、頬側から濡れタオルや解熱用のシートを貼って冷やす
対処方法2. 痛み止めを飲む :市販のものでも良い。即効性はないため、効果が出るまで少し時間はかかる
対処方法3. 正露丸を詰める :飲むのではなく、患部に押し込むように詰めて使用する
対処方法4. ぬるま湯でうがいを繰り返す :冷水や強めのうがいは患部に刺激となってしまうので注意
対処方法5. 救急センターを利用する :歯科においても救急センターが存在する
注意点. 歯が痛い時にやってはいけないこと :患部に触れる、ゆっくりと入浴する、身体を動かすなど

これらのことから、歯の痛みに効果的な応急処置について分かります。これらの方法で歯の痛みはある程度解消されますが、あくまで応急処置であって治療効果はありません。例え痛みが解消されても痛みの原因は依然そのままのため、後日必ず歯科医院に行ってください。