虫歯になってから噛み合わせに違和感があります。何が起こったのでしょうか? blog

2019.03.20

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。

今回のテーマは「虫歯による噛み合わせの変化」です。

噛み合わせの状態は生まれつきの歯並びで全て決まるわけではありません。

確かに遺伝的要素もあるため、遺伝によって噛み合わせが悪く、

受け口などの状態になっている人もいますが、何かがきっかけで噛み合わせが悪くなることもあります。

問題はその何かとは何なのかですが、例えば虫歯がきっかけで噛み合わせが悪くなることがあります。

虫歯で噛み合わせが悪くなるケース

虫歯で噛み合わせが悪くなるケースは2つあり、

1つは虫歯の症状によるもの、もう1つは歯科治療によるものです。

まず虫歯の症状によるものについてですが、虫歯になると虫歯菌の出す酸によって歯が溶かされます。

歯が溶かされるそれは歯の形態が変化することになるため、噛み合わせに影響することもあるのです。

実際、虫歯を自覚しつつも放置すれば確実に噛み合わせは悪くなり、

虫歯が重症化して歯がボロボロになってしまえば、噛み合わせの状態は100%変わってしまうからです。

次に歯科治療によって噛み合わせが悪くなるケースですが、その原因は詰め物や被せ物です。

詰め物や被せ物は言わば歯の代わりとして使用する人工物ですが、歯の代わりとして使用する以上、

高さの調整に狂いが生じると噛み合わせが悪くなってしまいます。最も、この場合は調整にて対処可能です。

噛み合わせが悪くなって起こる問題

噛み合わせが悪いことを特に深刻に思わない人もいますが、健康において大きな問題を引き起こします。

例えば頭痛や肩こり、これらは一見疲労によって起こる症状のイメージですが、

噛み合わせの悪さが原因で起こることもあります。

と言うのも、噛む時には広頸筋や側頭筋などの筋肉を使用するのですが、

これらの筋肉はそれぞれ肩や頭につながっており、噛み合わせが悪いと筋肉に影響してしまうのです。

肩につながる広頸筋が影響を受けると肩こり、頭につながる側頭筋が影響を受けると頭痛が起こります。

また、顎に痛みをもたらす顎関節症も噛み合わせが悪いと発症のリスクが高まりますし、

噛み合わせと同時に歯並びも悪ければ虫歯や歯周病にもかかりやすくなるでしょう。

つまり噛み合わせの悪さは口の中だけでなく、全身の健康に悪い影響をもたらすのです。

虫歯で噛み合わせが悪くならないためには

虫歯で噛み合わせが悪くならないためには、2つのことを意識しなければなりません。

1つは虫歯を絶対に放置しないことで、歯が溶かされるほど噛み合わせは悪くなります。

もう1つは、精密な治療ができる歯科医院で治療を受けることです。

多くの人は虫歯治療で歯科医院に行く場合、通院の距離だけで歯科医院を決めると思います。

しかしそうではなく、医療設備の充実や歯科医の腕に重点を置いた歯科医院選びをするのです。

そうすれば治療の精度も高いため、詰め物や被せ物の高さの誤差も起こりにくくなります。

ちなみにこうした歯科医院を探すには、近所の口コミや歯科医院のWEBサイトを確認すると良いでしょう。

特に医療設備においては充実している歯科医院はそのことを紹介していますから、

精密な虫歯治療を可能とする歯科医院を確実に探すことができます。

虫歯にならない歯を作るには

虫歯によって噛み合わせを悪くさせないことも大切ですが、最も大切なのは虫歯を予防することです。

そこで虫歯予防の方法を改めて考えると、まずブラッシングだけの歯磨きだけでは予防として不充分です。

歯磨きの目的はプラークの除去ですから、より多くのプラークを除去できる歯磨きをしなければなりません。

そのためにはブラッシングだけでなく、デンタルフロスを使用した歯磨きが必要になってきます。

また、食生活を中心として生活習慣の改善も重要で、

例えば糖の摂取を控えるだけで虫歯になるリスクは大幅に減少するでしょう。

最後に定期検診です。歯科医院の定期検診の治療メニューには虫歯予防に役立つものが含まれており、

例えばブラッシング指導や歯のクリーニングなどがあります。

また、定期検診を受けることで虫歯になっても早期発見と早期治療が可能です。

まとめ

いかがでしたか?

最後に、虫歯による噛み合わせの変化についてまとめます。

. 虫歯で噛み合わせが悪くなるケース :虫歯菌で歯が溶かされる、詰め物や被せ物の高さが合わない

. 噛み合わせが悪くなって起こる問題 :虫歯や歯周病になるリスクが高まる、肩こりや頭痛が起こる

. 虫歯で噛み合わせが悪くならないためには :虫歯を少しでも早く治療する、精度の高い治療を受ける

. 虫歯にならない歯を作るには :デンタルフロスを使った歯磨き、生活習慣の改善、定期検診

これら4つのことから、虫歯による噛み合わせの変化について分かります。

虫歯になると歯が溶かされるため、歯の形態が変化することによって噛み合わせも変化します。

特に歯がボロボロになるほど溶かされてしまえば、確実に噛み合わせが悪くなるでしょう。

また、治療後に噛み合わせに違和感がある場合、

処置した詰め物や被せ物の高さが合っていない可能性があります。

この場合は詰め物や被せ物の調整、もしくは再製作によって対処できます。