日常生活の中で噛み合わせを悪くさせてしまう行為ってありますか? blog

2019.03.24

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。

今回のテーマは「日常生活に潜む噛み合わせが悪くなる原因」です。

噛み合わせの悪さには遺伝的要素があり、生まれつき噛み合わせが悪い人がいます。

しかし、例え現在噛み合わせが正常な人でも注意が必要で、

なぜならきっかけ次第で噛み合わせが悪くなってしまうことがあるからです。

そして、そのきっかけとは日常生活の中にあるささいなものです。

ストレス

ストレスの蓄積自体で噛み合わせが悪くなることはないですが、

ストレスによって発生する食いしばりや歯ぎしりなどの癖が問題です。

これらの癖は継続的に行うことで歯が擦り減り、噛み合わせを悪くさせてしまいます。

もちろん、元々食いしばりや歯ぎしりの癖がある人はストレスとは無関係に注意が必要です。

いずれも無意識な癖のため簡単に改善するのは難しく、

特に睡眠中の歯ぎしりに対しては専用のマウスピースの装着などで対処しなければなりません。

頬杖

頬杖をつくと頭の重さが顎にのしかかる状態になり、これが顎にとって大きな負担となります。

そして、顎が負担を受け続けることで噛み合わせが悪くなってしまいます。

また、この場合で問題となるのは顎に負担をかけることにあります。

ですから頬杖に限らず、顎に負担をかける行為はいずれも噛み合わせが悪くなる原因になります。

例えばうつ伏せで寝る場合も同様のことが言えるでしょう。

また、顎への負担は顎関節症になるリスクも高めるため、思わぬ病気の原因にもなります。

舌癖

これは子供に多い癖ですが、舌で歯を押し出すなどの癖が該当します。

歯にとって負担となるのは瞬発的な力よりも継続的な力であり、

このため舌で歯を押し出すだけでもそれを繰り返すことで歯が動くほどの力になります。

歯が動けば当然歯並びが悪くなりますし、歯並びが悪くなれば噛み合わせも悪くなります。

特に舌癖によって噛み合わせが悪くなると顔の輪郭の歪みにも大きく影響し、

受け口や出っ歯など目立った見た目の悪さを招いてしまいます。

姿勢

姿勢が悪いと不健康と言われますが、それは噛み合わせが悪くなることも一つの原因です。

例えば、猫背の姿勢になると体勢的に頭が前に傾きますが、

そうなると頭の重心も前に傾くため全身のバランスが崩れます。

一方全身は崩れたバランスを整えようとするため、本来使う必要のない筋肉を使ってしまいます。

このため筋肉が過緊張状態になり、口元の筋肉も同様の状態になるのです。

それが原因で噛み合わせが悪くなり、姿勢も悪いことで腰痛などの症状も引き起こしてしまいます。

虫歯、歯周病

虫歯になると虫歯菌の出す酸によって歯が溶かされます。

当然歯は元の形を失ってしまい、その変化によって噛み合わせも悪くなります。

また、歯周病が進行すると歯がグラつくようになりますから、歯が傾くことで噛み合わせが悪くなります。

さらに虫歯や歯周病を治療した場合、状態によって詰め物や被せ物で処置しますが、

これらの高さが合っていなければ噛み合わせが悪くなります。

ちなみに、虫歯や歯周病で歯を失えば隣接する歯が傾くため、その場合も噛み合わせに影響します。

メンテナンス不足

入れ歯やインプラントをしている人は、本来定期的にメンテナンスを受けなければなりません。

仮にメンテナンスを無視してしまうと、徐々に噛み合わせが悪くなります。

最も、入れ歯やインプラントをした時には必ず歯科医が噛み合わせの調整を行います。

このため治療して間もない状態なら問題ないのですが、

調整した噛み合わせは生活する中で少しずつずれていくのです。

そうなるとやがて噛み合わせが悪くなり、これはメンテナンスを怠ったことが原因です。

まとめ

 

いかがでしたか?

最後に、日常生活に潜む噛み合わせが悪くなる原因についてまとめます。

. ストレス :ストレスの蓄積は食いしばりや歯ぎしりの癖を生み、これらの癖が原因で噛み合わせが悪くなる

. 頬杖 :頭の重さが顎にのしかかるため顎に負担となって噛み合わせが悪くなる

. 舌癖 :舌で歯を押し出すなどの癖は歯並びを悪くさせ、歯並びが悪くなると噛み合わせも悪くなる

. 姿勢 :猫背だと頭の重心が前に傾き、身体のバランスの崩れが筋肉の過緊張を引き起こす

. 虫歯、歯周病 :虫歯や歯周病で歯が元の形を失えば、当然噛み合わせもずれて悪くなる

. メンテナンス不足 :入れ歯やインプラントは定期的にメンテナンスしないと噛み合わせが悪くなる

これら6つのことから、日常生活に潜む噛み合わせが悪くなる原因について分かります。

噛み合わせは意外な原因で悪くなりますし、また噛み合わせの悪さは意外な症状を引き起こします。

例えば頭痛や肩こり、これらは疲労の溜まる社会人によって特に珍しくない症状に思うかもしれません。

しかしこれらの症状は噛み合わせの悪さが原因で引き起こされることもあり、

さらに顎関節症などの病気が発症しやすくなる問題も起こります。

つまり、噛み合わせの悪さは全身の健康において悪い影響をもたらしてしまうということです。