子供が虫歯になりました。もう虫歯にならないためにはどうすれば良いですか? blog

2019.05.18

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「子供の歯を虫歯から守るために必要なこと」です。
あくまで食生活や生活習慣によりますが、子供は大人に比べて虫歯になりやすい傾向があります。

糖の摂取は虫歯になるリスクを高めますが、子供は糖の含まれたお菓子が大好きですし、
それを予防するための歯磨きの技術も未熟ですからね。
子供を虫歯から守るには、親もそれを意識した心掛けが必要です。

子供の食生活は虫歯になりやすい

子供の食生活を考えると、大人に比べて虫歯になりやすい要素がいくつかあります。

お菓子が好き

子供はお菓子が好きですし、お菓子には大抵糖が含まれています。
糖は虫歯菌にとっての栄養源であり、糖を摂取することで虫歯菌は多くの酸を出します。
虫歯菌が多くの酸を出すということは、それだけ虫歯になるリスクが高まるということです。

ダラダラ食いをする

食事中にテレビに夢中でダラダラと時間をかけて食べる…これは子供にありがちなことですね。
実は、こうしたダラダラ食いは虫歯になるリスクを高めます。
なぜなら食事中の歯の脱灰の時間が長くなり、その後の再石灰化が追い付かなくなるからです。

間食が多い

子供はすぐおやつを食べたがり、それを食事と考えると一日の中で食事する機会が多くなります。
食事によって歯の脱灰が起こるため、まずそれで虫歯になるリスクが高まりますし、
時間をあけずに再び食事すれば、再石灰化が不充分な状態でさらに脱灰が起こります。

歯磨きで虫歯を予防する

虫歯予防の基本が歯磨きであることは大人も子供も同じです。
ただ子供は歯磨きの技術が未熟ですから、大人ほど充分な歯磨きができません。
このため、親は子供の歯磨きの後に必ず仕上げをしてあげなければなりません。

仕上げをすることで磨き残しを減らせますし、何より子供が歯磨きの大切さを学びます。
子供は虫歯の怖さを知らないため、むしろ歯磨きを面倒に思ってしまうほどですが、
毎回親が仕上げをすれば、歯磨きが大切なことなのだと分かります。

定期検診で虫歯を予防する

小児歯科では虫歯を治すことよりも予防することに力を入れています。
このため定期検診を受けることができ、具体的に次のような予防治療を行います。

フッ素塗布

フッ素が虫歯予防に効果的なことは既に多くの人が知っていますし、
実際に市販の歯磨き粉のほとんどにフッ素が配合されています。
定期検診で塗布するフッ素は濃度が高く、虫歯菌の出す酸に溶かされにくい丈夫で強い歯を作ります。

歯のクリーニング

歯に付着したプラークを綺麗に除去します。
本来歯磨きで除去しきれない箇所のプラークまで除去できるため、歯がツルツルになります。
プラークには虫歯菌が含まれているため、それを除去することは虫歯予防の基本です。

歯磨き指導

上手に歯を磨くための指導を行います。歯ブラシの持ち方から磨き方の全て、
さらにプラークテスターを使って現状の歯磨きの仕方の問題点を教えます。
指導を表現すると難しく感じますが、もちろん子供に分かりやすい丁寧な指導を行います。

シーラント

奥歯の溝を専用のプラスチックで覆い、細菌が入り込むのを予防します。
奥歯は歯ブラシが届きにくく、そのため子供の虫歯で多い箇所の一つです。
プラスチックは時間の経過で溶けていき、身体に入っても害は一切ありません。

乳歯の虫歯について

乳歯はいずれ永久歯に生え変わるため、中には乳歯の虫歯を問題ないと考える人がいます。
しかしそれは間違いで、乳歯の虫歯は後に生えてくる永久歯にも影響を及ぼします。
と言うのも、乳歯が生えている時点で既に永久歯は誕生しており、乳歯の下に埋まっているのです。

ですから、乳歯が虫歯になってそれが進行すると、虫歯菌が永久歯のすぐ近くまで到達することになります。
これによって永久歯が変色するなどの問題が起こる可能性がありますし、
虫歯によって乳歯が抜けてしまえば、その影響で最終的な歯並びが悪くなることもあります。

まとめ

いかがでしたか?



最後に、子供の歯を虫歯から守るために必要なことについてまとめます。

1. 子供の食生活は虫歯になりやすい :お菓子が好き、ダラダラ食いをする、間食が多いため
2. 歯磨きで虫歯を予防する :子供の歯磨きの技術は未熟なため、必ず親が仕上げをしてあげること
3. 定期検診で虫歯を予防する :フッ素塗布、歯のクリーニング、歯磨き指導、シーラントなどの予防治療
4. 乳歯の虫歯について :乳歯の虫歯は永久歯に影響するため放置してはいけない

これら4つのことから、子供の歯を虫歯から守るために必要なことについて分かります。
虫歯を予防するための歯磨き、定期検診の受診、
これらに加えて虫歯になるリスクを減らす心掛けも大切です。
食事についてはしっかりとルールを作り、ダラダラ食いや頻繁な間食は止めさせてあげてください。
子供の虫歯は本人だけで予防するのは難しく、親の協力が必要不可欠です。