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虫歯治療で銀歯にしましたが後悔しています。今からセラミックにすることはできますか? blog

2019.07.22

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「セラミック治療の説明」です。
銀歯は費用が安く、そのため詰め物や被せ物の素材としてお手軽です。

しかし、目立つ銀歯は実際に使用すると気になるケースが多く、
銀歯に後悔してセラミックへの交換を希望する人も少なくありません。
そこでお答えすると、銀歯からセラミックへの交換は可能ですが、もちろん費用はかかります。

最も、セラミックを希望するならセラミックのことをよく知っておいた方が良いでしょう。


セラミックの特徴

最近ではセラミック治療が人気ですが、その理由はセラミックの特徴にあります。
言わばそれはセラミックのメリットであり、いずれも銀歯にはないメリットです。

審美性が高い

銀歯からセラミックに交換する理由として最も多いのが、この審美性の高さでしょう。
天然の歯に近い白さを再現しており、さらに自分の歯の色に合わせた白さの調整が可能です。
銀歯のように目立たないことで、堂々と口を開いて会話できるようになります。

二次虫歯を予防しやすい

銀歯はプラークが付着しやすく、さらに接着の力がそこまで強くないため隙間も生じます。
この隙間から細菌が入ることで二次虫歯が起こり、そのため銀歯は二次虫歯が起こりやすいのです。
一方、セラミックはプラークも付着しにくく隙間も生じにくいため、二次虫歯を予防しやすくなります。

長持ちしやすい

セラミックは寿命の長さが特徴として挙げられますが、これについてはケアを欠かさないことが前提です。
しっかりとケアしている場合、セラミックは保険診療の銀歯に比べて素材的に長持ちしやすく、
特にオールセラミックは劣化による変色も起こらないため、長く美しく使えます。

金属アレルギーの心配がない

金属アレルギーの人は、金属である銀歯は使えません。
その点セラミックは陶器ですから、金属アレルギーの人でも安心して使えます。
ただし、セラミックの一つであるメタルボンドはこれに該当せず、一部金属を使用しているので要注意です。

セラミックについて多い質問と回答

初めてセラミックにする人は、セラミックについて分からない点が多いでしょう。
そこで、セラミックについて多い質問とその回答をまとめます。

Q1. どの歯科医院でも対応できる?

診療科目に「セラミック治療」を設けてある歯科医院なら対応できます。
ただし取り扱うセラミックの種類は歯科医院によって異なるため、
その歯科医院が全ての種類のセラミックに対応できるかは確認してみないと分かりません。

Q2. なぜ健康保険が適用されないの?

詰め物や被せ物の費用は基本的に保険診療の対象ですが、
セラミックの場合は審美性や機能性の高さが必要最低限以上のレベルの高さを誇るため、
「必要最低限の治療」という健康保険適用の基準から外れてしまうのが理由です。

Q3. 銀歯からセラミックに交換すると高くなる?

セラミック治療の費用どおりの金額になり、
銀歯からセラミックにしたことが理由でさらに高くなるようなことはありません。
ただし銀歯にかかった治療費は返金されないため、その分余計な出費にはなってしまいます。

Q4. セラミックは割れないの?

セラミックは陶器ですから、あまり強い力で噛みすぎると割れてしまうことはあるでしょう。
とは言え、セラミックは国で認められた治療ですから、必要な強度と耐久性は充分満たしています。
どうしても心配な場合、強度の高さを特徴としたセラミックもあります。

Q5. セラミックにも短所はありますか?

どんな治療方法にも長所と短所はあり、セラミックもその例外ではありません。
セラミックの短所は費用の高さで、これは健康保険が適用されないのが理由です。
ただし、医療費控除を利用するなど費用を安くする方法はいくつかあります。

セラミックの種類

セラミック治療で選択できるセラミックには次の4つの種類があります。
ただし、取り合っているセラミックの種類は歯科医院によって異なります。

オールセラミック

100%セラミックでできており、最も審美性が高いタイプです。
機能性も高くセラミックの中で最上位に位置しますが、その分だけ費用が高いのが欠点です。

ハイブリッドセラミック

レジンにセラミックの微粒子を練り込んだタイプです。
レジンが含まれているため年数が経過すると変色しますが、費用が安くてお手軽なセラミックです。

メタルボンド

金属のフレームにセラミックを焼きつけたタイプです。
フレームが金属のため強度が高いのが特徴ですが、金属アレルギーの人には要注意のセラミックです。

ジルコニアセラミック

メタルボンド同様、強度が高いのが特徴のセラミックです。
メタルボンドより美しく、また金属も使用しています。欠点を挙げるなら費用が高いことです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、セラミック治療の説明についてまとめます。

1. セラミックの特徴 :審美性が高い、二次虫歯を予防しやすい、長持ちしやすいなど
2. セラミックについて多い質問と回答 :「どの歯科医院でも対応できる?」など
3. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック

これら3つのことから、セラミック治療の説明について分かります。
銀歯は費用が安くて強度が高いのが特徴ですが、メリットとしてはそれくらいしかありません。
一方、セラミックは審美性においても機能性においても銀歯にはメリットがあるため、
費用が高いものの、それに見合う以上の価値があることも事実です。